敏感肌に悩んでいるなら、炎症やかゆみをブロックする成分をしっかりチェック。「その知識こそが最大の“攻め”になる」と語る君島十和子さんに、話題の美容成分を解説していただきました。

君島十和子 美容成分

マニアックな十和子さんがディープに解説

“攻め”の美容成分これに注目!

教えていただいたのは…
君島十和子さん

Towako Kimijima

君島十和子さん

モデル・俳優を経て結婚を機に引退し、自身のブランド「FTC」をスタート。豊富な知識と持ち前の探究心で多くのファンを抱える。

十和子さんの注目成分【ゆらぎケア編】

防御は最大の攻撃。備えはマスト!
紫外線や大気汚染、マスクのストレスなど肌のダメージ要因は増える一方に。炎症やかゆみをブロックする成分の知識は現代人にとって大切な“攻め”になるはず。

成分名:モンモリロナイト(Montmorillonite)

ケイ酸塩鉱物の一種。アルミニウムとマグネシウムを含み、粘着性があるためマスクやスクラブ、歯磨きなどにもよく使用される。

歴史ある天然鉱石が進化を遂げ機能UP

毛穴詰まりを防いだり汚れを吸着する作用があるので、マスクに配合されることも多い天然鉱石。これを超微粒子化して水に溶かしたものには、かゆみや炎症のモトとなるレセプターに蓋をする働きが。アレルGという名前でホコリやダニを防ぐスプレーなどにもなっている優秀成分です」

無自覚ゆらぎを未然に防御

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無自覚ゆらぎを未然に防御
敏感肌でなくても生じる微弱炎症は、シミやくすみの原因に。毎日のスキンケアで事前に防げる成分は、転ばぬ先の杖となります。

クレイローション(医薬部外品) 120ml ¥4070/ビーグレン

潤いヴェールを形成し、ターンオーバーも促進。ニキビ肌にも◎。クレイローション(医薬部外品) 120ml ¥4070/ビーグレン

成分名:アイオーム(AiOLM)

甘草由来の複合原料で、抗炎症作用が認められている有効成分。甘草がもつシミやシワ、肌荒れへの作用がナノ化技術で身近なものに。

地味に思われがちな成分こそお値打ち!

「美白製品でもおなじみの甘草エキスを最新技術でナノ化したのがアイオーム。甘草自体が美容成分として歴史があり効果も高いのですが、それを濃縮したハイブリッド版ともいうべき成分です。ゆらぎ肌の微弱炎症を落ち着かせてくれるだけでなく、そこから生じるシミなどの予防にもなります」

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甘草エキスのいいとこどり
古くからある甘草は、ストーリー性の高い成分の影に隠れがち。リーズナブルなのに効果がとても高いので次の製品にぜひ使いたい!

デュオ ザ コンディショニングローション 150ml ¥4290/プレミアアンチエイジング

ゆらぐ肌を落ち着かせる鎮静ミスト。デュオ ザ コンディショニングローション 150ml ¥4290/プレミアアンチエイジング

成分名:キサントフモール(Xanthohumol)

ホップ抽出エキス。抗炎症作用、抗酸化作用、エストロゲン作用があるためスキンケアだけでなくサプリメントなど飲用でも人気。

天然由来成分でしっかり抗炎症

「ポーランド産のオーガニックホップが原料のことも多く、抜け毛ケア成分としてシャンプーに使われたり、脂質代謝を促すサプリメントに配合されたり。フラボノイドの一種なので、スキンケア成分としては抗炎症作用を発揮。老化のモトとなるエラスターゼの活性を抑えることでも知られています」

注目のアップサイクル原料

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注目のアップサイクル原料
ビールとして使われない部分を有効活用してアップサイクルに努めるメーカーも。肌にも環境にも優しい、今どきな視点がイイ!

MAQUIA 12月号
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/黒田啓蔵〈Iris〉 スタイリスト/江島モモ〈EOPLUS〉 イラスト/白ふくろう舎 取材・文/高見沢里子 構成/髙橋美智子(MAQUIA)


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

※メーカーによっては、原料を組み合わせて独自の成分として配合している場合があります。全成分表示に記載がなくてもその成分が使われているケースがあります。

MAQUIA書影

MAQUIA2024年8月22日発売号

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