スキンケアの分岐点は35歳! そこで、35歳以降の正しいお手入れ法をプロが解説。アラフォーにおすすめのコスメもチェックして。
スキンケアの分岐点は35歳
アラサー・アラフォー別 最適スキンケア
アラフォーは、
プラスの「補うケア」が見た目印象の差に
美容エディター
藤井優美さん
研究者や開発者の取材を数多くこなすことで製品特性を理解。肌悩みに合う化粧品を提案。
Over35[アラフォー]
積極的なエイジングケアで
肌悩みを定着させない!
水井 シワやくすみが表面化する、目を大きく開こうとして額にシワが刻まれるなど、自分が気になっていた部分が顕著になるのがこの頃から。でもその分、スキンケアの結果が出るため、お手入れが楽しみになります。
藤井 肌の再生力が落ちてくるからこそ、細胞を活性化させるサポートコスメを投入。目元や首などパーツケアにも力を入れるとき。
ポイントメイクオフは必須。
クレンジングは潤い守り系を
Mizui's Advice
皮脂量が減るオーバー35歳は、クレンジングをクリームなど保湿系にチェンジ。また、アイメイクまで一気に落とそうとせず、先にポイントメイクを落とすようにすると、この先のシワや色素沈着が軽減できます。
1 ポイントリムーバーをコットンに含ませ、まぶたの上に数秒置く。小刻みに動かして凹凸にも含ませる。
2 まぶたからまつ毛の根元を通り、毛先に向かってコットンを引き抜く。これを数回繰り返す。
3 汚れた面を内側に折り込み、コットンの角を使って目頭から目尻の汚れをオフ。反対側も同様に。
Fujii's Advice
すっきりとした汚れ落ちが魅力のオイルクレンジングですが、バリア機能が低下していると肌の潤いを奪い取ってしまうことも。大人はクリームタイプやジェルタイプを選んで。
A カネボウ
エンリッチド オフ クリーム
B ドクターケイ
薬用Cクリア クレンジングジェル
A「厚みのあるクリームだから、きちんとケアしている満足感があります」130g ¥3850/カネボウインターナショナルDiv. B「ニキビ、毛穴、赤みに対応するビタミンクレンジング。朝洗顔にも◎」(医薬部外品) 150g ¥3850
たるみケアは顔型別でセレクト
面長・脂肪少なめ型は
水分でパンプアップ
Fujii's Advice
化粧水は、ただ潤すだけでなく、肌力を高めるエイジングケア成分を配合した大人対応のものを。角層に水分をしっかりと行き渡らせ、細胞1つ1つをふっくらさせるイメージで。
A Waphyto
レジェナ バランシングトナー
B ITRIM
エレメンタリー フェイシャルローション
A 「厳選された植物の力で、引き締め、潤うキメ密肌に。香りと使い心地が秀逸」145ml ¥5500 B 「質感・肌の色・顔立ちの3方向から肌印象を変えるシリーズ。大人の肌にじわりと染み渡ります」125ml ¥19800
Mizui's Advice
脂肪が少ない分、マッサージなどをやりすぎるとげっそりしてしまうため、過度なケアは厳禁。美容液やクリームケアも大事ですが、まずは水分をたっぷりと含ませて角層を膨らませて。
1 熱が逃げないようやや厚めのタオルでホットタオルを作る。耳まで包み込み、スチーム効果で巡りをよくする。
2 顔全体に化粧水を行き渡らせたら、両手で肌を包み込み、水分が肌に入っていくのを感じながら2回繰り返す。
丸顔・童顔型はリフトアップ系を
Fujii's Advice
細胞復活サポートに加え、リンパや血液など、滞りをスムーズに流すお手伝いをするアイテムを選定。顔の上半分は「引き上げ」、下半分は「ためこまない」意識でケアするのがカギ。
C ランコム
アプソリュ インテンシブエッセンス
D アユーラ
ビカッサフォースセラムα
C 「長寿美肌研究の新知見をもとに開発されたローズ成分を豊富に含み、若さを引き出す」30ml ¥44000 D 「筋肉のこわばり、脂肪細胞の肥大化、血行不良による輪郭の変化に着目。まさに“塗るカッサ”」55g ¥8800
Mizui's Advice
リンパが滞り、ゴルゴライン部分が硬くなったり、頬骨下の脂肪が下垂することでブルドッグ顔に。ケアのポイントは、流して引き上げること。スキンケア時の手の動きを意識しましょう。
1 美容液などを塗布する際は、手を縦にし、中指を中心に、頬を横3分割(口角横、鼻横、目の下)にして内→外へと手を動かす。
2 最後に、耳下に両手を密着させ、こめかみに向かってグーッと引き上げて数秒キープ。形状記憶するイメージ。
老廃物を毎日オフして
目の下のたるみを予防
Mizui's Advice
目の下は皮膚が薄くあまり手を加えられないところ。その分、眉や頭皮をほぐして目元の疲れを取ることでたるみを予防できます。また、むくみもたるみに繋がるので、むくみ対策にもこのケアはおすすめです。
1 まぶたを持ち上げるのに無意識に力が入る眉。眉頭から眉尻へ、指先でつまむようにしてこりをもみほぐす。
2 親指の腹を眉頭のくぼみにあて、下から上にグッと押し上げて3秒キープ。目の疲れ解消に効果的。
3 耳の上あたりに4指を置き、側頭筋を押さえるようにしてグルグルと3回。上と後ろへ指をズラしながら6カ所ぐらいほぐす。
Fujii's Advice
老廃物を流したいけれどマッサージが難しい目元は、専用ツールつきのアイケアコスメが大活躍。また、塗るとピンと張った状態をキープするコスメは、目の下のたるみ対策にもってこい。
A ディオール プレステージ
マイクロ セラム ド ローズ ユー
B SHISEIDO
ビオパフォーマンスセカンドスキン
A 「凹凸に密着するアプリケーターが秀逸。エネルギーチャージ+修復を」20ml ¥24200/パルファン・クリスチャン・ディオール B 「メイクの上から使用。スキンフィルムを形成し、目袋をカバー」ステップ0 240枚・ステップ1、2 各8.4g ¥35200
シワはほぐし塗りで10倍効かせる
Mizui's Advice
シワ美容液はそのまま塗るより、指でストレッチしながらのほうがきちんと有効成分が届きます。特に夜は1日の疲れが出て、肌がたるんでシワが深くなりがち。溝をフラットにし、ほぐしながら塗りましょう。
1 額のシワは、指をチョキにしてシワをのばしてからクルクルとシワ美容液を塗布。シワ部分はこれを繰り返す。
2 眉間のシワは、反対の手で額の皮膚を押さえ、鼻のくびれを出すイメージで下→上へ何回かさすり上げる。
3 シワの溝は“面”にしてから塗布が鉄則。ほうれい線は、肌を軽く引き上げながら細かくクルクルと塗り込む。
Fujii's Advice
シワにはやはりシワ改善コスメを。額やほうれい線には全顔タイプ、眉間や目元のシワにはアイケアタイプがおすすめ。サッとではなく、しっかりと塗り込むのが効かせるコツ。
A カバーマーク
モイスチュア リッチ リンクル クリーム
B immuno
アドバンスド ホワイトリフト
C ONE BY KOSÉ
ザ リンクレス S
A 「複合型レチノシステム採用で土台からボトムアップ」20g ¥6380 B 「シワ改善とシミ予防のダブルで働くナイアシンアミド配合。なじみも抜群」(医薬部外品) 20g ¥5940/プレミアアンチエイジング C 「パワーアップしたシワ改善美白美容液。充実したハリが持続する効果実感」(医薬部外品) 20g ¥6380(編集部調べ)/コーセー
ブースター美容液で肌活力を底上げ
Fujii's Advice
まっさらの肌に美容成分を届け、受け入れ態勢を作るブースター美容液は、化粧品の効きを感じにくくなった肌ほど有効。肌への浸透が早く、他のケアの邪魔をしないから投入しやすい。
A FATUITE
ブライテスト ファーストエッセンス
B エピステーム
ステムサイエンスオイル
C イー・エス・エス
ヒートブースター
A 「エイジングを進行させる要因をケア。ミストタイプで摩擦レス」120ml ¥8910 B 「幹細胞の老化ダメージをクリーニングするPQQの働きに着目。ツヤ感が高まり、シワもくすみもケア」26ml ¥12100/ロート製薬 C 「肌の水分と反応することで発熱し、この温感で美容成分を肌に送り込む。ベタつき感なし」36ml ¥5280
Mizui's Advice
肌活力を呼び覚ますのに投入したいのがブースター美容液。最初につけるものは肌にダイレクトに入っていきます。塗る際は、タッピング手技を加えることで、肌がより活性します。
1 顔全体にブースター美容液を塗布。両頬、額、口周りの肌を4指の腹でピアノを弾くようにパタパタと弾く。
2 デリケートな目元は、他の部分より優しくタッピング。目頭下からこめかみ、眉上へ小刻みに指を動かして。
クリームは引き上げ塗り
Fujii's Advice
美容成分をたっぷりと配合しやすいクリームは、肌の保護効果に加え、エイジングケアもできるのがうれしい。滑りがいいので、塗り広げる際にマッサージができるのもクリームの魅力。
D ファミュ
ルミエール ヴァイタルクリーム
E イヴ・サンローラン
ピュアショット リッチクリーム
D 「心地よさだけでなく、エイジングケア成分も豊富に配合」45g ¥8800/アリエルトレーディング E 「瞬時にハリと贅沢な潤いを与えるクリームにリッチタイプが登場」50ml ¥14300/イヴ・サンローラン・ボーテ
Mizui's Advice
保湿の持続力が低下している大人の肌の油分不足は、ハリ・弾力低下に直結。クリームは絶対です。基本は内→外、下→上へ塗って。首にも年齢サインが現れるので首まで塗る習慣を。
1 5点置きでクリームを顔→首に塗り広げる。あごから頬骨の下まで引き上げ、3秒ホールドして形状記憶。
2 次に鼻下→こめかみへ引き上げて3秒。目頭下→こめかみへ3秒。都度肌をリフトアップさせる意識で行う。
MAQUIA 12月号
撮影/藤澤由加(モデル) 小林久井〈近藤スタジオ〉(物) ヘア&メイク/清水美知 スタイリスト/程野祐子(モデル) 中里真理子(物) モデル/中西麻里衣(マキアビューティズ) イラスト/本田佳世 取材·文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/萩原有紀(MAQUIA)
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