「MAQUIA」8月号では、大人のニキビ・ニキビ跡・シミの悩みにプロがアドバイス。今回は、知っているようで知らないニキビのメカニズムを女医が解説します。
ぽつぽつスパイラルにさらば!
美肌を邪魔する3大悩み
大人のニキビ・ニキビ跡・シミ100問100答
油断していると突然、姿を表すニキビやシミ。そして、気づかぬうちに深い影を落とすニキビ跡。間違ったケアをしている人も多い、3大悩みのメカニズムからケア&カバー法までご紹介します!
お話を伺ったのは…
美容皮膚科タカミクリニック
本田えり先生
美容皮膚科医。丁寧な診察で知られ、ニキビ治療からアンチエイジング治療まで幅広い知識と実績を持つ。
銀座ケイスキンクリニック
慶田朋子先生
医学博士・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。6/25に『女医が教える、やってはいけない美容法33』を発売。
ニキビのメカニズム
Q ニキビは脂性肌の証ですよね?
A 大人ニキビは乾燥が原因の可能性も
「皮脂がギラギラしていても乾燥肌の人はいます。保湿不足やストレス、睡眠不足などで乾燥した肌は防御反応により角層が厚くなり、毛穴の入り口が詰まりやすくなります」(慶田先生)
Q ニキビ肌は遺伝する?
A 遺伝するのは皮脂の量など
「皮脂分泌量や肌バリアの弱さは遺伝します。耳垢が湿っている人や父親が薄毛の場合、皮脂腺が大きく活性が高い可能性もあります」(慶田先生)
Q ニキビの増えやすい季節は?
A 肌質・体質によっては1年中
「花粉症などアレルギー体質の人は春、脂性肌は夏、温湿度差に敏感な人は秋、乾燥肌の人は冬など、タイプによって刺激の多い季節は異なります」(本田先生)
Q 思春期ニキビと大人ニキビの違いは?
A 思春期ニキビはホルモンが原因
「10代の思春期ニキビは、体内で分泌される成長ホルモンが皮脂腺を刺激することでニキビを増やします。皮脂の多いTゾーンや頬を中心に出やすいのが特徴です」(本田先生)
Q 紫外線も関係あるの?
A UVAもUVBも悪影響
Q 背中のニキビが治りにくい
A ひょっとして「カビ」かも!?
「カビの異常繁殖によって起きる毛穴の炎症『マラセチア毛包炎』かもしれません。ニキビと似ていますが治療法が異なるので、長引く場合はクリニックへ」(本田先生)
Q 食生活は関係ある?
A おおいにあり! 高糖質は控えて
「腸と肌はリンクしているので便秘は大敵。また、高糖質食はニキビを悪化させます。とはいえ我慢しすぎるのもストレスなので、量を控えたり置き換える工夫を」(慶田先生)
Q いつも同じ場所にできるのはなぜ?
A 触りぐせが再発を招きます
「触りぐせによる摩擦が原因。小鼻の角栓を無理に押し出したり、自分でニキビをつぶすのも再発や色素沈着の原因になるので絶対にやめましょう」(本田先生)
Q ニキビにまつわる最新情報が知りたい
A 「肌フローラ」が重要という説も
「腸と同じく肌フローラもバランスが重要だとわかってきました。また、必須脂肪酸の不足もニキビの原因となるので良質な油も忘れずに」(慶田先生)
Q ニキビ菌って誰にでもあるもの?
A アクネ桿菌とも呼ばれる常在菌です
「毛穴や皮膚に住む常在菌で、もともとは善玉菌。皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解し、天然のクリームである皮脂膜の生成に役立ちます」(慶田先生)
Q できやすいパーツはどこ?
A 顔と胸&背中の上部
「顔は皮脂の多い頬に加えてこめかみやUゾーンに出やすいです」(本田先生)。「ボディは皮脂分泌の多い胸や背中の上部を中心に出現します」(慶田先生)
MAQUIA8月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) ヘア&メイク/藤本 希〈cheek one〉 スタイリスト/河野素子 モデル/山賀琴子 イラスト/齋藤よしこ 取材・文/関本陽子 国分美由紀 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA8月号☆好評発売中】
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