千差万別な鼻の形。実は鼻の形と肌には深い関係があることが資生堂の研究で判明。新チェックツールで鼻骨格から自分の肌を知れば、お手入れ意識が変わる!

美容ジャーナリスト 小田ユイコの“マニアックビューティREPORT”
今月のキーワード「鼻骨格チェック」
子どものころから鼻が低いのがコンプレックスで、鼻のことばかり考えてきた小田(笑)。鼻が低い人はタヌキ顔で、自分も含め年齢とともにフェイスラインがたるむ人が多いなと、勝手に分析していたのですが、資生堂によると実際、鼻の骨格と肌タイプには明らかな関連性があるのだそう。
資生堂は、これに基づき将来の肌悩みを予測できる新肌チェックを開発。これはぜひ話を聞かねば!と、小田と美鼻の編集担当、奈良で資生堂の研究所に行ってきました。

資生堂
酒井典子さん
資生堂 みらい開発研究所 研究員。光、画像を用いて肌・体内を分析する研究に従事。『鼻骨格チェック〜骨格から見る、はだからだ〜』の研究と開発に携わる。
鼻の形のタイプから、今の肌状態はもちろん未来の肌までわかる!
「鼻の骨格と肌状態、毛細血管などの肌の内部組織には関連があるんです」と語るのは、資生堂で鼻骨格を研究する酒井典子さん。
「これは資生堂が100年以上蓄積してきた研究知見をベースに、美のアルゴリズムによりわかったことなんですよ」
——鼻が肌の特性を表しているって、面白いですね!
「そうなんです!鼻の骨格が違えば、現在の肌状態や肌の未来も違うんですよ。さらに言えば、鼻骨格から身体の状態まで予測ができます。これをもとに、資生堂では鼻骨格を16タイプに分け、『鼻骨格チェック〜骨格から見る、はだからだ〜』というコンテンツを開発しました」
——それってこれまでの肌診断とどう違うの?
「これまでの肌診断は主に現在の肌状態を確認するもの。お手入れの状態や環境によって変化があります。『鼻骨格チェック』は、本来持つ肌特性がわかるのが魅力。鼻骨格は15歳をすぎると変わりませんから」
なぜ?鼻の形で肌のことがわかるの?
目や口などの他のパーツに比べ、鼻の形は肌状態と関連している!
鼻は、胎児のときに心臓の鼓動よりも先に形作られ始めるパーツ。鼻を起点に顔立ちの骨格が決まり、酸素を取り込む能力や表情筋など、筋肉の質にも大いに関連。鼻から将来現れやすいシワやたるみ、肌内部の状態を予想可能。

鼻骨格からシワやたるみや毛細血管の状態がわかる
\鼻が高い人はたるみにくい/

鼻梁が高く鼻根が深い骨格の場合、毛細血管密度が高く、シワができやすい一方たるみにくい。
\鼻が低い人はシワができにくい/

鼻梁が低く鼻翼が大きい骨格の場合、毛細血管密度が低く、シワができにくい一方たるみやすい。
未来に起こり得るエイジングに先手必勝!回り道せずに予防ケアできる
『鼻骨格チェック〜骨格から見る、はだからだ〜』は2024年2月1日からサービスがスタート。資生堂のカウンターでは、パーソナルビューティーパートナーがタブレットを用いて測定します。また、資生堂のサイトからセルフで測定することも可能(ブラウザから測定できるので、アプリのダウンロードは不要)。
自分の肌タイプにあったビューティーケアを選べ、入浴や食事、睡眠、運動などについてのアドバイスが受けられます。
実際に『鼻骨格チェック』にトライしてみてわかったのは、未来を予測したケアができるというメリット。「将来的に現れやすい肌悩みと肌内部の状態がわかるので、先手先手で予防ができ、日ごろのお手入れの優先順位がクリアに」。これからは美容家やインフルエンサーのスキンケアの口コミを見るときに、自分と似た感じの鼻タイプの人のコメントを参考にしたほうが効果がありそうだなと感じました。
「それはあるかもしれませんね。この『鼻骨格チェック』が普及すれば、自分と同じタイプの人の意見を参考にでき、より肌のお手入れがしやすくなるかもしれません」。
鼻骨格という新たな肌の指標。皆さんも自分の傾向を知ってコスメ選びやお手入れに役立ててくださいね。
鼻骨格チェックで見えた!未来の肌のために今やるべきケア
~鼻のタイプの違うふたりがTRY~
小田の場合:なめらか骨格タイプ
クマ、ほうれい線が出やすいタイプ
鼻が低く、小鼻が広がっている小田の鼻。水分保持力は高いが、うるおい不足やクマになりやすく、ほうれい線やフェイスラインにたるみが出る傾向に。

エディター・奈良の場合:クラッシー骨格タイプ
目元にシワやたるみが出やすいタイプ
鼻筋がスッと通って、小鼻も引き締まった美鼻の奈良。毛細血管酸素量が多い、ハリのある肌。将来、目尻のシワや目の下のたるみが出る傾向に。

マキアエディター
奈良彩花
目先の乾燥やくすみばかりが気になって、アイケアは正直ほとんどやっていませんでした。でも将来のことを考えたら、最重要課題。すぐにアイケア、始めます!

MAQUIA 24年3月号
取材・文/小田ユイコ イラスト/きくちりえ〈Softdesign〉 企画/奈良彩花(MAQUIA)
公開日:



































































































美容ジャーナリスト
小田ユイコ
乾燥肌なので保湿ケアは頑張ってきたものの、30代のころは特にたるみ対策はしていなかった! この結果を知っていれば、もう少し早く手を打てたはず(涙)