1年の中でも、珠玉のスキンケアが出そろう下半期。わかりやすいスキンケア解説でおなじみのカッパのみよじ先生に、気になる新作をキーワードから読み解いていただきました!

マキア スキンケア おすすめ 2025 コスメデコルテ ファンケル

カッパのみよじ先生が徹底解説!
秋の新作スキンケア
ここに注目

マキア スキンケア おすすめ 2025 カッパのみよじ先生

教えていただいたのは
岡部美代治

ビューティサイエンティスト

岡部美代治さん

化粧品会社での商品開発やマーケティングを担当し、数々の名品を生み出してきた。わかりやすい美容成分・処方解説で美容のプロからの信頼も厚い。無類のカッパ好きでカッパコレクターとしても名を馳せ、“カッパのみよじ先生”の愛称で親しまれている。

マキア スキンケア おすすめ 2025 カッパのみよじ先生 2

この秋も新作スキンケアの勢いがすごい!
美容成分ブームだけれど、化粧品は成分を入れれば完成、とはいかず、成分の組み合わせや配合量など処方によって“効き”が変わってくるもの。近年はさまざまな肌悩みに対し、網羅的にケアする処方が潮流。今回ピックアップした製品はどれを使ってもきっと満足できるはずです!

マキア スキンケア おすすめ 2025 カッパのみよじ先生 3

独自成分を究める技術力がすごい!
「ファンケルのミルクエクソソームやKANEBOのTAISHI™ Complexなど、目的のために原料まで作ってしまうメーカーの技術力がすごい。他メーカーも、独自の成分やコンプレックスをさらに極めることで、より確かな効果が期待できるように」(みよじ先生、以下同)

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名品になり得る化粧水が目白押し
「“水”がテーマだったのか、今季はコスメデコルテ、エリクシール、ランコム、エストなどから化粧水が続々登場。単なる潤い補給に留まらず、どのアイテムも独自の先進サイエンスを搭載し、エイジングケアまで叶える。今後伝説になる予感が」

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エイジング研究はより専門的に
「再生医療や生体機能からのアプローチなど、各社エイジング研究がますます深化。さまざまな大学や研究機関との協力、解析技術の革新によって専門性が高まっています。ディオールやゲランなど、12の老化要因『AGING HALLMARKS』を指標に取り入れるメーカーも」

老化細胞に挑む

遺伝子解析技術の進化も相まって、世界中で研究され、近年もっとも注目されている老化細胞へのアプローチ。まさに先進サイエンスがここに結集。

FANCL(ファンケル)
アドバンスト ビューティ コンセントレート

18ml ¥7480(専用ケース+レフィル・9/16発売)

マキア スキンケア おすすめ 2025 ファンケル アドバンスト ビューティ コンセントレート

しっかり届けて、細胞の質を高める
エイジングを加速させる起点となる“細胞の質”に着目して、独自原料の「ミルクエクソソーム」を開発。狙った場所に確実に届き、確かな手応えを肌にもたらすハリ・たるみ特化型美容液。

KEYWORD
ミルクエクソソーム
タンパク質やマイクロ RNAを含む微小カプセルであるエクソソーム。「miR-365a」というマイクロ RNAが細胞の質改善に関与することを発見。それを含むエクソソームがヤギミルク中に多く含まれることを突き止めた。

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▼エクソソームで細胞に“届ける”からしっかりと“効かせる”ことができる

マキア スキンケア おすすめ 2025 ファンケル アドバンスト ビューティ コンセントレート ミルクエクソソーム

〈イメージ〉

細胞から分泌される超微粒子、エクソソーム。その中に含まれるマイクロ RNAの一種、miR-365aが細胞再生のカギであることを見出した。エクソソームは特定の“宛先”を持ち、目的地(線維芽細胞)に届けたいもの(miR-365a)を守って届け、効かせることができるのだ。

TEXTURE
濃密なテクスチャーが染みわたり、ミルクエクソソームを肌へ届ける感覚
肌の立体感を引き出すようなこっくりと濃厚なテクスチャーながら、のばすとスッと肌に吸い込まれていくよう。食歴があり安全性も高いヤギミルクに着目したのもあっぱれ。

マキア スキンケア おすすめ 2025 ファンケル アドバンスト ビューティ コンセントレート ミルクエクソソーム カッパのみよじ先生

DECORTÉ(コスメデコルテ)
ユース パワー エッセンス ローション

150ml ¥16500(9/16発売)

マキア スキンケア おすすめ 2025 DECORTÉ コスメデコルテ ユース パワー エッセンス ローション

老化細胞への道を逸らし、肌運命を変える
ビタミン、アミノ酸、ペプチドなど470種以上の成分を含む黒麹発酵液と、老化研究に基づく独自成分を配合。これをお得意のリポソーム技術によって肌へ届け、若々しさをキープする。

KEYWORD
老化の分岐点
線維芽細胞がどのような経路で老化するのか解析した結果、すべてが老化細胞になるのではなく、老化細胞に変化しないものがあることを発見。これを決定づけるのが「若さ維持遺伝子(EFEMP2)」であると特定したんだよ。

マキア スキンケア おすすめ 2025 カッパのみよじ先生 7

▼細胞運命を解析。老化しない道もあった

マキア スキンケア おすすめ 2025 DECORTÉ コスメデコルテ ユース パワー エッセンス ローション 細胞運命

〈イメージ〉

約2万個の線維芽細胞ひとつひとつを解析し、A若い細胞、B中間的な性質を持つ細胞、C老化状態にない細胞、D老化細胞の4つに分類。この分化経路をたどった結果、A→Dへの一本道ではなく、Cへの道も! CとDの間で特徴的な異なる遺伝子を探索し、EFEMP2であることを解明した。

TEXTURE
リポソーム技術でぐんぐん浸透
乳白の化粧水はまろやかな肌あたりなのに瞬時になじんでモチッ。これは今回化粧水用に開発され、水溶性成分の浸透を高めた「親水性多重層バイオリポソーム」のおかげ。

マキア スキンケア おすすめ 2025 DECORTÉ コスメデコルテ ユース パワー エッセンス ローション テクスチャー

MAQUIA 10月号

撮影/橋口恵佑 イラスト/green K きくちりえ〈Softdesign〉(図表) 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/髙橋里佳(MAQUIA)


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

公開日:

MAQUIA書影

MAQUIA2025年11月21日発売号

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