2024年11月に、初めてのスキンケアブランド『/r laje unglerie(ラジェンドゥリ)』をローンチさせたばかりの梨花さんが、MAQUIAだけに語ってくれた“今”、そして“これから”。いつの時代もトレンドを牽引し、お洒落や美容が好きでたまらない女性たちにたくさんのときめきを与え続けてくれる梨花さんだからこそ響く、ストレートな言葉の数々を胸に刻んで。

モデル梨花さんインタビュー

インタビューに応えてくれたのは
梨花さん

モデル

梨花さん

りんか●1973年5月21日生まれ。東京都出身。唯一無二の存在感を放ち、モデルの枠に収まらないクリエイティビティ溢れる生き方に多くのファンが。トータルセルフケアブランド『AKN/R(アクニー)』に続き、ビューティーブランド『/r laje unglerie(ラジェンドゥリ)』をローンチさせた。

年齢をただの数字だとは思わない。自分自身が積み重ねてきた大切な月日だから

ーーヘアケアプロダクトの『アクニー(AKN/R)』など、これまでも数々のヒット製品やトレンドを生み出してきた梨花さんが新たに手掛けるプロダクトだけに、『/r laje unglerie(ラジェンドゥリ)』のスキンオイルへの期待が高まります。

「アパレルブランドの展開を辞めた6年以上前に、一番最初に作ったプロダクトが実はこのスキンオイルなんです。4年前にはすでに完成していて、それ以来ほぼ毎日使っているんだけど、“これ以上にいい美容オイルはない!”というくらい、渾身の自信作になりました」

ーーそれなのになぜ、完成してすぐに発売しなかったのでしょうか。

「ライフスタイルや生き方の変化、自分からのメッセージ、ありたい姿や場所……といったきっかけが欲しいなと思っていて。素敵な美容オイルは、すでに他にもたくさんあるから」

ーーというと今まさに、変化を迎えたタイミングということですか?

「結果論なんですけどね。ちょうどこの1ヶ月くらいで、今まで大切にしてきたものや人生のフェーズが変わってきた感覚があって。それによって肩の力が抜けて身軽になり、ラクになったんです。そのタイミングがスキンオイルの発売と重なったという感じで、自分の中ではとても意味のあるタイミングだなって」

ーー梨花さん自身が年齢を重ねて、51歳を迎えたということも関係がありますか?

「あるとき、60歳くらいまでの自分を考えてみたときに、なんとなくイメージできたんですよ。元気に働いている姿とか。でもそれ以降はふわっとしていて。一度きりの人生だからこそ、60歳以降を充実させることの方がもしかしたら大事なのかも……と思ったんです。そうじゃないと、ちょっと寂しいじゃないですか。最後に色濃く記憶に残るのは、きっと人生の後半の時間だと思うから。そんなことを考えるうちに、少しずつ大切にしたいことや物事に対する感動、ほかにもいろんな思考が変わったし、少し肩の荷が下りたんです。少し前までは50歳になることがめちゃくちゃ怖くて、40代のうちからずっと“こういう50代になれたらいいな”と、シミュレーションをしてきたんですね。これからは、60代に向けたシュミレーションが始まる感じ。ずっとデニムとTシャツが似合うようなカッコいい女性でいられたらいいな、とか。“自分と向き合う”とか、“自分らしく”っていうのはこれまで散々意識してきたから、“残りの人生はどんな自分で過ごそう?”ということにフォーカスしたら、なんだか楽しくなってきたんです」

ーー例えば40歳になったとき、50歳になったとき、梨花さんが思い描いていた姿の自分になれた感覚というのはこれまであったのでしょうか。

「どうかな〜。想像していた自分よりもずっと子供っぽいなと思いました(笑)。私の時代の感覚と、今の皆さんがイメージする30代、40代、50代っていうのは大きく違うのかもしれないけれど、私が思うのは、自分の年齢をただの数字と思わずに、自分が生きてきた年月なんだと噛み締めたうえで、どういう自分になりたいのかということを考える必要があるということ。50〜60歳になって、20〜30代の子と比べていても仕方ないじゃない? “年齢のわりにはきれい”、みたいな方向に思考を切り替えていかないとね」

ーー日本を離れてハワイで暮らしたり、現在はカリフォルニアにお住まいとのことですが、日本を離れたことで見えてきた気づきもありそうですか。

「それは自分でもよくわからなくて。ただ、もしハワイに住んだ10年を、日本で過ごしていたら違った今があったと思う。子どもの年齢も関係があるかもしれません。手がかからなくなってきて、最近は自分の時間もうまく作れるようになったから」

エルメスのバーキンのように、自分自身の付加価値を上げる努力を続けていきたい

モデル梨花さん

ーー海外移住もそうですけど、活躍していたバラエティのお仕事からスパッと離れたり、人気絶頂だったアパレルブランドを手放したり、と梨花さんは人生のチョイスがとても大胆!

「そう見えるでしょ? でも、違うの。私って、石橋を叩いて叩いて結局渡らないタイプ(笑)。子どもの為じゃなかったら、海外に移住しようとさえ思わなかったはず。とはいえ、断捨離的な感覚の潔さはあるタイプかも。自分の進むべき道に関しては臆病になるけど、人生の整理整頓という意味合いに関しては、“もったいない”と思うことが人より少ないかもしれません」

ーーすごく意外です。梨花さんは時代の先駆者なので、ずんずん突き進んでいくイメージでした。

「赤文字系の雑誌を卒業して、いろんな雑誌に出ながらちょこっとテレビにも出ていた20代後半の頃、自分のすべてを出し尽くしちゃったような感覚の時期があったんです。そんな心境を、事務所の社長に相談したら、“梨花が今持っているそのバッグ、バーキンだよね。これからは、バーキンみたいに自分の付加価値を上げていきなさい”って言われて。さらに、コップに入っている水を見て、“この水を少し捨てても新しいものは少ししか入ってこないけれど、全部捨てたら全部新しい水を入れられるよね”といった話をしてくれたんです。この社長からの言葉が、すごく心に刺さったこともあって、人生の整理整頓や断捨離を始めるようになったんです。バラエティに出演することを辞めて一度空っぽになると決めたときも、まわりからはすごく止められましたし、当然、仕事も全部なくなったけど、結果的に導かれるようにいい方向に進むことができたから、そういう成功体験の積み重ねで潔さには拍車がかかっていったように思います」

ーー思考もセンスですね!

「(笑)! 物理的にも、モノが溢れていると感度が鈍るし、見るべきものさえも見えなくなってしまう。だから、意識的に思考も身の回りにあるモノも、手放すことはしたほうがいいと思うんです。そうすれば、自ずと進むべき道や、自分がどうなりたいかということがクリアに感じられるから」

子どもが産まれてから、神頼みをしなくなった

ーー梨花さんに憧れている人はたくさんいますが、ご自身にとってロールモデル的な人はいらっしゃいますか?

「具体的にはいないんだけど、樹木希林さんの“楽しむのではなくて、面白がる”という言葉は、最近は特に意識しています。その言葉のおかげで、海外生活で大変なことが起こっても、前向きに捉えることができるようになってきました」

ーー梨花さんはこれまで数々のトレンドを生み出していらっしゃいますが、その中のひとつ、箱根の九頭龍神社などパワースポット巡りも梨花さん発信で話題になりましたよね。


「よく行ってました〜(笑)! 神にもすがる思いで、当時はとても必死でしたね。だけど、出産してからは神頼みをまったくしなくなって。物事を引きずりがちなタイプだったけど切り替えも早くなったし。最近は疲れたなと感じたら、カルシウムやマグネシウムといったミネラルの含有量が血液などの人体液と同様に調整された塩『羊水塩』を入れたお風呂に潜って浄化するくらい。自然にリセットする方法を身につけたのかもしれないですね」

ーー50代の梨花さんならではの美容メソッドはありますか?

「昔からコスメは『セフォラ』などで探すことが多く、いわゆるデパコスというジャンルにどっぷり浸かってこなかったんですけど、最近、デパコスをチェックしてみたら、やっぱり凄いし素晴らしいと思って。だけどこの年齢になってくるとね、メイクもスキンケアも、デパコスオンリーで顔を仕上げると私の場合は老けるっ(笑)! 韓国コスメやプチプラコスメみたいなカジュアルな素材を混ぜてうまくラフな感じを出すほうが私っぽいなって。それはファッションも同じですね」

ーー最後に、そういうMIX使いにおすすめのプチプラコスメを教えてください!

「『ディーアップ』のパーフェクトエクステンションマスカラ for カール プラムブラックが超可愛くて♡ 上まつ毛には黒を、下まつ毛にはちょっと赤み混じりのこのブラックを塗るのにハマっています。マスカラを塗るときは、まつ毛の根元だけをくいっと持ち上げるようにつけるのがポイント。そうすると、アイラインを引かなくても目元がラフに際立つんです。マスカラは毛先まで塗ってバサバサにしちゃうとこれまた老けて見えるのよ。だから私は根元だけ。ぜひ試してみて!」

普段のケアにプラスオン。梨花さん渾身の高機能スキンオイルが誕生!

モデル梨花さんプロデュースのスキンオイル

/r laje unglerie(ラジェンドゥリ) スキンオイル 20ml ¥5940/イングリウッド

ブランド名の『/r laje unglerie(ラジェンドゥリ)』は、故エレノア・ルーズベルトの「若くて美しいのは自然のいたずらに過ぎません。でも、年老いてなお美しいことは、芸術です」との言葉からインスパイアされた造語。「Your story it your beauty/歳を重ねることでしか得られなかったものが必ずあるはず」というブランドメッセージが込められている。ローンチとともに発売されたのは、約5年におよぶ開発期間を要した渾身のスキンオイル。厳選した植物由来成分をリッチに配合したオイルが、揺らぎやすい大人の肌をなめらかに整えながら潤いを補う。

「ビタミンC1だけじゃなくて、A※2とE※3もたっぷり。3種のセラミド※4に少し味付けする感覚で加えた、ヨーロッパの海岸や砂浜に約2%しか存在しない海浜植物の一種から抽出した『クリスマムマリチマムエキス※5』が、セラミドのブースターのような役割を果たしてくれて、肌の潤いはもちろん、ハリ・ツヤもアップ。おすすめの使い方は、シートマスクの前後にこのオイルをたっぷり塗る方法。毎回感動するほど肌が柔らかくなって、潤いたっぷりの肌になれるので、ぜひ試してみてほしい! レモン、ライム、コリアンダーを配合した香りも楽しんでみてください」



※1 テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸(商品の抗酸化剤) ※2 バクチオール、パルミチン酸レチノール(保湿成分) ※3 トコフェロール、酢酸トコフェロール(保湿成分) ※4 セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG(保湿成分) ※5 クリスマムマリチマムエキス(整肌成分)

※本記事掲載商品の価格は、税込みで表示しております。

取材・文/通山奈津子 構成/火箱奈央(MAQUIA ONLINE)

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