ここは美の担い手となる美容成分たちが集まる学園。個性豊かなキャラとその性質を貴子先生が解説!
スター成分は擬人化したらよくわかる!
漫画 美容成分劇場
〜麗しの美肌学園の巻〜
⑬ ビタミンAの一種であるレチノール。小ジワやハリの低下をケアするのに、コスメの中ではこれ以上効果のある成分はないといえるほど、パワフルな働きをするのが特徴。コラーゲンの生成を高め、ターンオーバーを正常化するので、ニキビやニキビあと、開いた毛穴にも効果を発揮する。
⑭⑮ パワフルがゆえに、人によっては赤みやヒリつきが出てしまうレチノール。さらにレチノール自身は、熱や光、酸素にとても弱く、コスメに安定配合するにはなかなか難しいのが現状。そこで、レチノールに他の構造をつけて安定させた“誘導体”の形にしてコスメに配合。「パルミチン酸レチノール」や「酢酸レチノール」などが一般的で、肌内の酵素によってレチノールに変換し働く。
▶️成分の働きMEMO
ナイアシンアミドなど美白とシワ改善の2つの効果で承認されている成分が配合されている製品は、効果を謳っている方の効能をより発揮するよう作られている。
⑯ ビタミンB3の一種で、別名「ニコチン酸アミド」と呼ばれているナイアシンアミド。メラニンを周りの細胞に引き渡すのを抑える美白効果と、線維芽細胞に働きかけてコラーゲンを生成してシワを改善する効果が、ダブルで厚生労働省に認可を受けている安全性の高い成分。表皮内のセラミドを増やしてバリア機能を高め、肌荒れや乾燥を改善する効果も。
⑰ 細胞にダメージを与える活性酸素を除去する働き=抗酸化力が高いビタミンC。ビタミンC自らが活性酸素と結びつくことで酸化して活性酸素を除去すると、ビタミンCとしての機能が失われてしまう自己犠牲型。ある意味、健気な成分ともいえるかも⁉
MAQUIA 12月号
イラスト/白ふくろう舎 構成・文/藤井優美〈dis-moi〉 企画/横山由佳(MAQUIA)