黒田さんが考える大人のメイク映えするルールが、メイクをその人と一体化させるように仕上げていくこと。そこで、今回は大人の美のポテンシャルを高め、イキイキとしたパワーを取り戻す、密着テクニックを伝授してもらいます。
女優ご指名アーティストに学ぶ
大人を美しくするメイクTips
黒田啓蔵が求め続ける大人メイクとは
眉は大人の生命線!
ベースとともに“フィット”が重要
「大人をメイクする上で、何より意識しているのが“フィット”感。どうしたって大人の肌はハリやツヤが不足したり、パーツがぼやけてきてしまうので、スキンケアやベースアイテムを使って、それぞれのポテンシャルを底上げする必要があります。例えば、スキンケア時にマッサージをしたり、下地やファンデーションを手の甲でならしてから肌にのせる、ワンクッションをおいてみる。そんないつものひと手間をより丁寧にすることで、肌とスキンケアやメイクが溶け込むように一体化し、それぞれのアイテムが生きるようになります。すると、ポイントメイクがミニマムでも、大人のメイクが成立するように。ただし、眉は生命力のカギを握っているので、時間をかけて描きましょう。まずはグレーでベースとなる眉を描く。これもある意味、自眉とメイクを“フィット”させる行為。その上からベージュブラウンのパウダーを眉に重ねて、ピンクのマスカラを足す。この3ステップで生命力や意思の強さ、まろやかさ、品など、大人の欲しい印象を一気にまとえるように。あと、大人は過去にとらわれないことも大切。プチプラでもいいのでコスメをアップデートしていけば、いくつになっても、新たな自分に出会うことができますよ」(黒田啓蔵さん)
“若々しさの真髄は眉とベース。
ここさえ整えておけば、
誰でも美人度アップは確実”
――― Keizo Kuroda
Keizo Kuroda's Makeup
黒田啓蔵さんはベースと眉で生命力を取り戻す
1 マッサージでスキンケアを入れ込む
スキンケアはマッサージしながら、肌にフィットさせていくのが黒田さんのこだわり。力は入れず、むくみをチェックしながら引き上げるようにA→Bの順でなじませる。こめかみやエラ下、首元は圧をかけながら流す。
A 角層深くまで潤いを届け、ハリみなぎる肌へ。リフトモイスト ローション SP Ⅱ [医薬部外品] 170ml ¥3300(編集部調べ)/エリクシール B 保湿成分を届ける最新テクノロジーを搭載。ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム 60ml ¥47190/ドゥ・ラ・メール
2 手の甲クルクル塗りでフィット力UP
手の甲に下地をのせて、小さな円を描くように塗り広げる。下地のヌルつきがなくなった瞬間に肌へなじませると、スッと溶け込むようにフィット。Cを顔中心→DをTゾーンの順で塗る。
C 毛穴や凹凸を整え、トーンアップ。ByUR セラムフィット シャイニング トーンアップクリーム SPF28・PA++ 40g ¥3190/Hamee D 汗を抑えて崩れ予防。サンカット® プロディフェンス マルチブロックUV ミルク [医薬部外品] SPF50+・PA++++ 60ml ¥2420(編集部調べ)/コーセーコスメポート
3 トントンスポンジでさらにフィックス
ファンデーションも下地同様、手の甲でなじませた後、パーツごとになじませる。全体にFを塗り終えたら、手の甲に余ったFをEで取り、トントンと密着させる。
E 大きめなダイヤ型&厚みのあるスポンジで手元が安定。シフォンタッチスポンジN ダイヤ型 ¥352/ロージーローザ F 水分をたっぷり含んだようなツヤ肌に。ルナソル グロウイングシームレスバームEX SPF15・PA++ 全6色 30g 各¥6600/カネボウ化粧品
4 全方位チークで横顔美人
ブラシにチークの左端カラーを取り、頬全体になじませる。右2色は混ぜ取り、頬の一番高い位置にのせ、そこを起点に左右にぼかす。どこから見ても血色感のある頬に。
色と質感をレイヤードすることで、にじむように発色。リサージ スキンフィットチーク PK1 ¥4400(セット価格)/カネボウ化粧品
5 グレーベース&眉尻強化で若々しく
Gのグレーで、ベースとなる眉毛を描く。眉尻をしっかり描くことで、凜とした生命力が引き出される。Hの左2色を混ぜ、眉頭〜眉尻に。Iは眉尻から逆毛を立てながら塗り、コームで戻すとふんわり毛流れ&自然な色づきに。
G 太さをコントロールしやすい、薄型扁平芯。リサージ スムースフィットアイブロウ GY1 ¥3300(セット価格)/カネボウ化粧品 H ピンク〜赤みブラウンのカラーがセット。眉印象がマイルドに。ジルスチュアート ニュアンスブロウパレット 02 ¥3520、I ふんわりとしたセミマット質感が特徴。可愛らしいソフトピンク。同 ムースブロウマスカラ 08 ¥2420/ジルスチュアート ビューティ
6 リップライナー仕込みで唇コントロール
ぼやけた印象だったり、ボリューム不足な唇には、ファンデーションを唇全体になじませてフラットな状態に。その後、リップライナーで唇全体を埋める。口角は少し引っ張り上げ、内側まで描いて。仕上げに好きなリップを重ねる。
自然な粘膜カラーで理想の美フォルムに補正。インテグレート リップフォルミングライナー PK750 ¥880(編集部調べ)/資生堂
Lip
上質な唇になれるヌーディカラー
リップライナーであらかじめボリューム感を仕込んでおくことで、グロスを重ねてもぼやけず、品のある印象に。ローズニュアンスで血色感もキープ。
旬カラーとともにケアやボリューム効果を叶える。ディオール アディクト リップ マキシマイザー 038 ¥4620/パルファン・クリスチャン・ディオール
MAQUIA6月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 石澤義人(物) ヘア&メイク/黒田啓蔵〈Iris〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 モデル/辻元 舞 取材・文/谷口絵美 構成/若菜遊子(MAQUIA)
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最終更新日: