ベースメイクから色の選び方、そしてあの"火あぶりまつ毛テク"(動画あり)まで! 本場韓国のアイドルメイクをくまなくレポ
こちらが韓国のメイクアップアーティスト、シン・ギョンミ先生。IVE(アイヴ)やRed Velvet(レッドベルベット)などのメイクを担当しています。
素を活かした品のあるナチュラルメイクなのに、アイドルたちを抜群に輝かせるテクニックで人気のシン・ギョンミ先生。コスメブランド「スタイル バイ アイアン」とのコラボでメイク講座が開かれました。
ベース、アイブロウ、アイ、リップ、チークまで、モデル(なんと今回のモデルはMAQUIAでもお世話になっているROIのヘア&メイクアップアーティスト、室橋佑紀さん!)の顔をイチから仕上げながら、丁寧にレクチャー。韓国アイドルメイクを、私たちの日常使いしやすいメイクに落とし込んで披露してくれました。見逃せないまつ毛メイクは動画も交えお届け。使用アイテムも載せていますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
- まずはベースから。日焼け止めを素早くきれいに塗る水スポンジテク
- クッションファンデーションの仕上がりを長持ちさせるには?
- ルースパウダーはパフ2個使いでなじませる
- 眉はデッサンをするように繊細なタッチで
- アイもチークもリップも、韓国アイドルメイクは1つの色でまとめるのが定番
- いよいよまつ毛メイク。ビューラーを火で炙ってカールづけ
- まつ毛メイクのハイライト! ”炙った綿棒の芯”でまつ毛を調整
まずはベースから。日焼け止めを素早くきれいに塗る水スポンジテク
今回は私たちの普段のメイクに活かせるよう、素早くきれいに仕上げるためのデイリーベースメイクのコツを教えてくれました。日焼け止め下地は、水スポンジで素早く塗ります。写真のようなスポンジに水を染み込ませて絞り、ティッシュで余分な水分をオフしてから、肌にのせた日焼け止め下地をさっさっとなじませます。手よりスポンジの方が細かく塗ることができ、水分を含ませているので肌により密着させることができるそうです。
クッションファンデーションの仕上がりを長持ちさせるには?
クッションは一般的にはトントンとのせていくことが多いと思いますが、仕上がりを長持ちさせるには、内〜外へスライドさせながら塗ると良いそう。トントンのせより薄く、また全体にくまなく塗り込まないのでメリハリをつけられ、小顔印象にもなるそうです。クッションファンデーションの塗り方次第で小顔に見せられるなんて、目からウロコ! 「それと、パフに取る量の調節がすごく大切。とくに新品だとパフにたくさん付くので注意してね」(シン・ギョンミ先生)
このように内から外へ、スライドさせるように塗っていました。タッチはごくごく軽め。
クッションファンデーションは「シスレー フィトブラン クッション ファンデーション SPF50+」
ルースパウダーはパフ2個使いでなじませる
仕上げのルースパウダーは、後から出てくる肌の油分と合わさり丁度良くなるので、必ず必要だとか。1つのパフに粉を取り、もう1つのパフと揉み合わせて量を調整。こうすると薄くまんべんなくパフに粉をつけられるそう。おでこや頬などのフェイスラインからのせていき、最後に中央にオン。「フェイスラインからのせると暑苦しくなくきれいに仕上がりますし、シェーディングしなくてもメリハリのあるきれいな肌になります」(シン・ギョンミ先生)
眉はデッサンをするように繊細なタッチで
眉は油分を取るためにパウダーをのせてから描きます。普段はシャドウをのせてからペンシルで描いているそうですが、今回はより簡単にするために、ペンシル→シャドウの方法を教えてくれました。
「眉の形は、眉山から眉尻の美しさがとくに重要で、左右バランスが同じなら眉の後半3分の2部分から描き始めます。もし左右バランスが違うなら、眉頭の位置を合わせるのがコツ。ただ眉頭から描き始めると濃く、印象が強くなりがち。眉の真ん中が濃く見えることが大切です」(シン・ギョンミさん)
ペンシルで形をある程度描いたら、隙間を埋めるように、アイシャドウでぼかしてフィニッシュ。形は美しく整っているのに色が濃すぎないところが韓国っぽい! 眉の形は、”表情の癖”に合わせたり、また”表情を作った時の眉に合わせる”のか、”表情がない時の眉に合わせる”のかで、形の方向性が大きく変わってくるとのこと。ナチュラルなのに輝く韓国アイドルたちの繊細なメイク、こんなところにも秘密がありそうです✨ペンシルで眉を描く様は、まるでデッサンしているかのように繊細で、細かいストロークで描いているのが印象的でした。
アイブロウペンシルは「シュウウエムラ ハードフォーミュラ」と「エボニーペンシル」。エボニーペンシルは鉛筆ですが、多くのアーティストが眉メイクに使用していることで有名です。シャドウはマットな「ボビイ ブラウン アイシャドウ トープ」を使用していました。
アイもチークもリップも、韓国アイドルメイクは1つの色でまとめるのが定番
「シャネル レ ベージュ スティック ベル ミン N25」。スティックタイプのチークカラー。
シン・ギョンミ先生のアイドルメイクはワントーンで仕上げることが多いそうで、今回もこのシャネルのチークだけで目と頰と唇を仕上げていました。唇と頰には指先でぽんぽんと、内側からにじませるようにのせていきます。チークは可愛くするなら丸く、アップルゾーン(頰の内側、鼻下までいかないゾーン)に。塗りすぎたなと思ったらクッションファンデーションの残りがついたパフで抑えても良いとのことでした。目元はブラシにとって上下に。下は涙袋あたりまで広げてもOKで、涙袋がない人はシェードカラーを細いブラシにとって入れても。
スティック型のチークが一見びっくりするくらい鮮やかな朱赤で、目元に大丈夫かな? と思ったのですが、ワントーンでまとまっているのと、淡く丁寧になじませているので違和感はゼロ。とってもかわいらしい顔に仕上がっていました。赤メイクのワントーン、あり!
仕上げに、目の下に「スタイル バイ アイアン ブルーミング パウダー ピュアパール」を。こちらは先生の大のお気に入りだそうで、キラキラのパールが本当に美しい〜(動画参照)
こちらが目の下にのせた「スタイルバイ アイアン ブルーミングパウダー ピュアパール」
アイライナー(「スタイル バイ アイアン ジャンボペンライナー」)はブラウンとブラックを手元に出して混ぜ、細いブラシにとって目尻にスッと、上げすぎず下げすぎずのラインを引きます。まつ毛の間もこれで埋めていました。この細い筆で乗せると極細で自然な仕上がり!
いよいよまつ毛メイク。ビューラーを火で炙ってカールづけ
ビューラーの金属部分をライターの火で軽く炙り、指先で温度を確認してから(ここ大事!)まつ毛をカール。かなり細かくビューラーを動かしていて、火で炙る→カールするを数回繰り返していました。
マスカラは「スタイル バイ アイアン ボリューム&カールマスカラ」。とにかくカール持ちが良い! と多くのアイドルメイクに使われる名品です。
まつ毛メイクのハイライト! ”炙った綿棒の芯”でまつ毛を調整
これが韓国アイドルの完璧まつ毛をつくる秘儀✨ 綿棒の芯ならすぐチャレンジできそう。
マスカラを塗ったまつ毛をよりきれいにするために、シン・ギョンミ先生は竹串ではなく、綿を取った”綿棒の芯”で仕上げます。綿棒の片方の綿部分を取って芯だけにし、そこをライターの火で軽く炙り、指先で熱すぎないか確認します(ここ大事!)。そして芯をさっさっと横に動かしてまつ毛を調整。この”調整”って何を調整しているのかな? とパッと見だとよくわからなかったのですが、マスカラ液のつきムラや、まつ毛をより綺麗にセパレートさせるためにしているようで、仕上がりはきれいに広がった、毛先が細いくるりんまつ毛になっていました。すごい!
バランスよくくるんと美しい曲線を描くまつ毛、見えますでしょうか? 赤のワントーンメイクもナチュラルでかわいい! シン・ギョンミ先生の韓国アイドルメイク、取り入れやすいテクがたくさんありましたよね。みなさんもぜひチャレンジしてみてください。
撮影・取材・文/山下弓子(MAQUIA)