延期を余儀なくされていたお祝いの席も、行動制限が解除されて復活の気配。久しぶりに出席する結婚式、どんなヘア&メイク、ファッション、マインドで参列すれば輝けるか、神崎 恵さんがレクチャーします。
神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
きゅん♡を誘う女になる
Scene 結婚式のおよばれ
透明感、存在感を味方に幸せムードの連鎖を狙って
「出会いがない」、女同士が集まるとこの話になるんです。年々、この話題は重みを増して、恋愛以前に新しい人と知り合うことさえ、とてつもなく難しいことに思えてきます。今までって、どうやって恋愛始めてたっけ?と遠い記憶を辿ると、確かに、若い頃は、出会いに前向きだったのかもしれない。イベントに出向くにしても、心も体も軽かった。「もうさ、そんなイベントや合コンに行くのも面倒」、「今更また『はじめまして』から始めるってしんどいわ」、「出会いに体力も気力も必要になるなんて予想もしていなかったよね」と。若い頃には考えもしなかったこの思いを、ため息混じりに吐き出したりして。
そう考えると「結婚式」というものは、なんていいバランスなのか。普通ならすれ違うことさえないかもしれない人たちが集う場所。出席する皆が、いつもより開放された心もちで集まる場所。「いい人と出会えるかもしれないから、楽しんでらっしゃい!」、そんな言葉もかけられるくらい、出会いにはぴたりとはまるイベントだと、今更ながら納得してしまいます。
幸せムードに包まれるこの会場。色で例えるなら、淡くやわらかなピンク色の空気の中、出会いを集めるとするなら、潤むような存在感を纏いたい。決してでしゃばらず、そっと静かに発光するような透明感。さまざまな色が溢れる中、あえて色を抑え艶で存在感を作ると、印象が深まるからだ。この季節なら、素肌感も残しながら、一際肌を潤ませるクッションファンデでベース作り。この魅力は、頑張っていないのに仕立てのいい顔が作れるところ。気合いは時に圧になり、出会いを遠ざけることがあるからこそ、これくらい風通しのいい肌がちょうどいい。その代わり、華はしっかり纏うこと。唇には美人色。輪郭を丁寧にとることで目鼻立ちがくっきりと浮かび上がり、顔全体の美しさが引き立ちます。
そこに合わせたいのは、首から肩先、デコルテや鎖骨、肩甲骨……ドキッとするほど、女性の魅力を見せつけてくれるオフショルトップス。素肌までエレガントに見せるため、ボトムは膝下がタイトなシルエットを組み合わせる。仕上げは「おめでとう」が溢れる顔。一目惚れ……そんな言葉もぴたりとくる、恋するムードが高まります。
みずみずしい艶肌に幸福感を高めるリップを
艶やかで発光感のあるベースメイクに、ローズピンクのリップカラーで透明感を格上げ。いきいきとした印象に華やかさが加わって、晴れの日にふさわしい表情に仕上がる。
a クリームファンデーションで仕上げたようなヘルシーグロウ肌が、テクニックレスで叶う。ラディアント タッチ グロウパクト SPF50+・PA++++ B10 ¥9350(プリセット価格)/イヴ・サンローラン・ボーテ b つけたてのマットな高発色が持続し、色移りしにくいトランスファープルーフを採用。ルージュ デコルテ リキッド 18 ¥3850/コスメデコルテ
美人シルエットを約束するゆるめカールヘア
太めのアイロンでランダムに、ゆるやかなカールを髪全体に。デコルテ、肩周りを出しているファッションなので、髪はダウンスタイルでバランスをとって。
肌見せトップスで華やかさを添えて!
花嫁より目立たず、でも存在感をアピールしたいなら、オフショルダーのような肌見せ服が有効。ここで大事にしたいのが、品と姿勢の良さ。これを守れば周りを魅了する華やかさが漂う。
MAQUIA 11月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/魵澤和之〈まきうらオフィス〉 ヘア/shuco〈3rd〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
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