神崎さんを語る上で欠かすことのできない、品の良さ。今回はその正体についてのお話。みなさんが知りたい、上品さを纏うための神崎流エッセンスについてレクチャーします。

神崎恵 上品 メイク ヘア ファッション

神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
きゅん♡を誘う女になる

Megumi Kanzaki

神崎 恵

1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰し、美容誌をはじめ、各女性誌で連載を持つ他、コスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導く製品の開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。書籍の累計発行部数は150万部を超え、最新刊『老けない美容、老ける美容』(講談社)が話題に。

神崎恵さん

Scene:上品さを纏いたいとき
透明感と柔らかさをベースに
内面の美しさもブラッシュアップ


品の良さとはどこからくるのか? 50年近く生きてくると、美しさというものが、「造形の精度」ではないことを確信するようになる。
若い頃に決めつけていた、美しいという定義。目は大きく、鼻は高く、手脚は長く、体型は細ければ細いほどいい……それが、取るに足らないものだったとわかる。
その定義に成り代わるもののひとつが、「品」というものだ。品の良さ。最近はこれをテーマにした書籍も数多く見るようになった。品、品格、育ちが良い。これを手に入れるための指南書に書かれていることは、外見ではないことが大半だ。
例えば、言葉使いや所作、マナーといった、形のないものでありながらも確実に匂い立つもの。読むたびに「そうそう、そうなのよ」と深く頷きたくなる。10代の頃から、うっすらとこの雰囲気には気がついていた。顔はキレイなのに綺麗ではない人。その逆もあることに、的確な言葉で説明はできなくても、この空気感の存在は無視してはいけないと感じていた。
大人になるにつれ、そんな雰囲気の正体が明確になった。清潔感や聡明さ、透明感。これは外見の話ではなく、人の内側で育てられたものの話だ。例えて言うなら、所作や言葉や心に、シワや汚れがない感じ。真っ白な服が丁寧に手入れされているような、そんな存在感。
この見えないけれど圧倒的な美しさ、これを手に入れるには、生活、いや、生き方に目を向けなければならないということになる。
メイクやファッション、自分という素材を美しく見せるテクニックは、もう存分に手に入れている人が多い今、これからは更にこの匂い立つ美しさを育てた方がいい。ただ、中身の話になると、話が急に難しくなる。とってつけたら出来上がるものではない分、時間のかかる遠い話に。だとすれば、まず纏うもので背筋を伸ばしてもらう、というのはどうだろう。
シワのないクリーンな服を身につけ、自分の芯を思い出させてくれる眉、柔らかな透明感を引き立てる唇。綺麗になるために纏う外見ではなく、気持ちや意識を高めるための外見を纏う。もちろんひとつひとつの生き方も丁寧に。

ヌーディメイクで自分の持ち味を発揮

ヌーディメイクで
自分の持ち味を発揮

素材の良さを感じさせたいから、メイクに強い色の必要なし! 眉は柔らかなブラウンでストレートに描いて、最後にイエローをふんわりと。リップもヌーディなコーラルで優しい印象に。

a ルージュ ココ ボーム 916 ¥4730/シャネル b アイブロースタイリング 3D 70 ¥2750(セット価格・編集部調べ)/マキアージュ

a なじませた直後から表面を美しくなめらかに整えて、立体感のある唇に。ルージュ ココ ボーム 916 ¥4730/シャネル b 4つの異なる質感のパウダーでふんわり印象やスマート印象など、思い通りの眉が仕上がる。アイブロースタイリング 3D 70 ¥2750(セット価格・編集部調べ)/マキアージュ

面のつやと柔らかなニュアンスが要

面のつやと柔らかなニュアンスが要
ブローやアイロンで髪の面を整えながら、顔周りと毛先にワンカールのニュアンスを。品の良さを大事にしたい日は、決して頑張りすぎず、ナチュラルスタイルを意識して。

効果絶大! 白の美曲線シルエット

効果絶大! 白の美曲線シルエット
今回のテーマには迷わず、白のセットアップを。デコルテを美しく見せるカッティング、ボディラインに程よく沿うシルエットが、身に纏うだけで上品さを後押ししてくれる。

トップス¥36300、スカート¥40700/アプレドゥマン(masaco teranishi)

神崎 恵×Masaco Teranishi
肌映えを追求した色と素材感で
華やかさを更新
凜としていながらも温かく優しいムードが漂う、Masaco Teranishiと神崎さんとのスペシャルコラボが実現! 詳しくは公式サイトでチェックを。http://masacoteranishi.com  
着用アイテムの色違い。トップス¥36300、スカート¥40700/アプレドゥマン(masaco teranishi)

MAQUIA 5月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/天日恵美子 ヘア/Shuco〈3rd〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)


※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

MAQUIA書影

MAQUIA2025年1月22日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア3月号の大特集は「知った人から得をする!『次くる美容』大予測」。通常版の表紙は本田翼さんです。

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