息子さんの“ハレの日”のイベントは、あえて手間のかかる着物で、祝福の気持ちを表現してきたというMEGUMIさん。とはいえ、なかなかハードルが高い着物スタイル。卒園入園・卒業入学には、どのような色や柄、帯、それに合うメイクやヘアはどうすればいいのか、MEGUMIさんにお答えいただきました。
- 【ベースメイク】時間が経っても崩れにくい、セミマット肌に
- 【アイブロウ】太くて短いストレート眉で、はっきりとした顔立ちに
- 【アイシャドウ＆アイライナー】くすみピンクの囲み×切れ長アイラインで優しい目ヂカラを
- 【チーク】ふんわり控えめチークで、目もととリップを引き立たせる
- 【リップ】リップライナーとラスティングリップで目を引く唇に
- 【ヘア】ドライヤーの前後にヘアオイルをなじませて艶髪に
- 完成！ 仕上がりはこんな感じ
3月・4月の卒園入園・卒業入学シーズン。
“ハレの日”に着物を着る場合、
MEGUMIさんなら
どんなメイク＆ヘアにしますか？
【POINT①】
肌はしっかりカバーして、セミマットに
「肌トラブルをきちんと隠したセミマット肌で、上品かつ華やかな印象に。マットなくすみピンクのチークで透明感と血色をON！」
【POINT②】
着物の存在感に負けないように各パーツを際立たせる
「眉はまっすぐ太めに、アイラインは切れ長に、リップは輪郭をとるなど、各パーツをしっかり目立たせることで、着物と好バランスに」
【POINT③】
束感を程よく散らしたワンカールニュアンスヘア
「ボブならまとめ髪よりも毛先ワンカールのダウンスタイルで大人っぽく。襟まわりがすっきり見えるようにスタイリングするのがポイント」
【ベースメイク】時間が経っても崩れにくい、セミマット肌に
■使うコスメはこれ！
（左）リクイドファンデーション 102
SPF14・PA＋＋ ￥4950／RMK Division
薄づきなのにカバー力があり、まるで素肌がもとから美しいかのような仕上がりを実現。いつもより1トーン明るめを選んで、ほんのり白肌に。
（右）ルースセッティングパウダー トランスルーセント
￥5280／ローラ メルシエ
ソフトフォーカス効果で肌にふんわりと柔らかい輝きを与えて、肌の粗を自然にカバー。余分なテカりを抑えて、メイクしたての美しさを持続。
「まずは、グリーンの化粧下地で小鼻の脇やニキビ跡、頬などの赤みを補正。RMKのリキッドファンデーションをブラシに含ませて、顔の中心から外側に向かって滑らせる。頬は入念に重ね塗りしてカバー力をアップ。その上からローラメルシエのお粉を大きめブラシで、ヴェールを覆って陶器肌に」（MEGUMIさん、以下同）
【アイブロウ】太くて短いストレート眉で、はっきりとした顔立ちに
■使うコスメはこれ！
アイブロウパウダー 03
￥3630／トーン
着物に映える、太くて短い平面的な眉を演出する濃淡パウダー。ウチワサボテンオイルとフラワーエキスで肌に優しく潤いも。
「アイブロウパレットの左と真ん中を混ぜて、眉山は作らずなだらかに、眉尻も短く濃いめに描く。着物の艶やかさに負けて顔がぼやけないように、いつもの眉よりも存在感のある仕上がりを心掛けています」
【アイシャドウ＆アイライナー】くすみピンクの囲み×切れ長アイラインで優しい目ヂカラを
■使うコスメはこれ！
❶シグニチャー カラー アイズ 04
￥7700／SUQQU
上品な華やかさを添えるくすみピンク×ブラウンの組み合わせ。贅沢に配合したクリアパールがまぶたに艶と立体感をプラス。
❷アイデザイナー 06
￥6380／スナイデル ビューティ
マットやペール、ニュアンスなど、異なるテクスチャーがセットになった6色パレット。色や重ね方で無限の表情を生み出す。
❸UZU アイオープニングライナー セブンシェイズ オブ ブラック マットブラック
￥1650／ウズ バイ フローフシ
肌に透けることなく、圧倒的な存在感を放つマットな質感のブラック。水や湿気、皮脂に強く、描きたての美しいラインをキープ。
「アイホール全体に❷-ｂ、二重幅よりやや広めと下まぶた目尻側2/3に❶-ｃ、二重幅と下まぶた目尻側1/3に❷-aを重ねて、くすみピンクの囲み目に。❸のアイライナーで上まぶたのキワにラインを描き、目尻はやや太く長めに引いて、切れ長の目もとに仕上げます」
【チーク】ふんわり控えめチークで、目もととリップを引き立たせる
■使うコスメはこれ！
ザ ブラッシュ マット ローズ ウィッシュ
￥3300／アディクション ビューティ
自然な血色はもちろん、ハイライト効果を兼ね備えたマットなニュアンスピンク。程よいくすみ感でソフトな印象に仕上がる。
「頬骨に沿ってチークをひと刷毛。そのままのブラシで肌との境界線をしっかりぼかして、自然な血色と透明感を演出。目もととリップを際立たせたいので、チークはほんのり色づく程度でＯＫ」
【リップ】リップライナーとラスティングリップで目を引く唇に
■使うコスメはこれ！
（左）ロングウェア リップ ライナー 13
￥2970／ローラ メルシエ
するするとなめらかに伸びて、唇のラインを美しく引き立てるリップペンシル。にじみにくく、描きたての濃密な発色を持続。
（右） SPステイ マットインク 80
￥1650（編集部調べ）／メイベリン ニューヨーク
インクのようにしっかり発色して、最長16時間、塗りたての仕上がりが続く最強のロングラスティングリップ。くすみローズ。
「ローラメルシエのリップペンシルを寝かせながら太めのラインを引いて輪郭を整えます。そうすることで、時間が経ってもラインの跡が目立ちにくく、にじみにくくなります。その中をメイベリン ニューヨークのリキッドルージュで埋めます。塗る前にティッシュで余分なリップをぬぐっておくと、ムラなくキレイな仕上がりに」
【ヘア】ドライヤーの前後にヘアオイルをなじませて艶髪に
■使うコスメはこれ！
ニュクス プロディジュー オイル
50ml ￥3300／ブルーベル・ジャパン
オイルなのにベタつかず、サラ艶髪へと導くドライオイル処方を採用。ヘアケアとしてはもちろん、スタイリング剤としても優秀。
「前髪をセンターパートに分け、ニュクスのオイルを頭皮と根もとにはつかないように気をつけながら髪全体に揉み込みます。ロールブラシを使って、毛先を内巻きにワンカール」
「オイルを指先になじませて、髪の中間から毛先に向かって手グシを入れて、束感を出します。ニュアンスを加えて、柔らかい雰囲気を演出」
完成！ 仕上がりはこんな感じ
「いつも心掛けている小顔効果や立体感は不要。着物の場合、肌は陶器のように白く、眉は太く短く、アイラインは切れ長に、口もとはしっかり輪郭をとった、いわゆる平安美女のようなメイクを意識することで、着物のインパクトに負けない表情に仕上がります。ヘアは襟足がのぞくシンプルな内巻きボブが今の気分」
衣裳提供：着物レンタル円居
「優しい玉子色地に、クールな色使いで松竹梅が描かれた訪問着。落ち着きのある華やぎが、子ども主役の“ハレの日“に相応しい。帯揚げと帯締めは訪問着の柄の色とリンクさせ、淡い色でまとめて礼装感を出しました。少し個性を持たせたかったので、マベパールの帯留めをポイントに」
「子どもの節目となる大切な行事。着物は優雅な佇まいを醸し出し、周囲も華やかになるだけでなく、着ている自分自身も気が引き締まります。普段、着物に慣れていない人は、ご自身で準備するのは大変だと思うので、レンタル着物を賢く利用するのもおすすめです。洋服メイクよりも、各パーツを目立たせた着物映えメイクで、いつもとは違う表情に仕上げて特別な日を彩ってみては」
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
撮影／野呂知功〈TRIVAL〉 メイク／KOTO〈UM〉 ヘア／HIROKI KITADA スタイリング／斉藤房江〈きもの 円居〉 着付け／長谷川裕子〈きもの 円居〉 モデル／MEGUMI 取材・文／佐藤 梓 企画・構成／織田真由（MAQUIA ONLINE）
最終更新日：
