「MAQUIA」9月号の『神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場』では、出会いを狙ったひとり飲み活動に映えるメイク&ファッションを神崎 恵さんがレクチャー!
神崎 恵
Megumi Kanzaki
mnuit主宰。美容家としての活動の他、累計122万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショー、セミナーなどで全国を飛び回る日々。また、ファン待望の新刊『この世でいちばん美しいのはだれ?』(ダイヤモンド社)が今春に発売になったが、現在は次の著書の発売を目前に控え、ますます多忙を極めている。
行きつけのお店でひとり飲み
カーキラインを効かせた横顔美人メイク
今年に入り、友人たちが続々と結婚し始めた。マッチングアプリや婚活イベントでの実践でもなかなか成果をあげることができずにいたのに。まるでそんな婚活はなかったかのように、「彼ができた」「一緒に住むことになった」「入籍することになった」と軽快なスピードを感じさせる結婚報告を聞き続けている。そんな友人たちの、出会いの経緯を聞き並べてみると、面白いことが浮き出てきた。それは、出会いの共通点。アプリやイベント、紹介に加え、相席屋など、いろいろなことに挑み試し続けている中で、結婚につながった出会いはそこではなく、「ただの行きつけの店」だった。特別な場所ではなく、日常の中にあるワンシーンでの出会いだ。
確かに、考えてみれば、面白く腑に落ちることばかり。行きつけの店という場所は、どこか少し家に近いにおいを感じる。そこまで誰かの目を気にすることもなく、ほどよく力を抜けるし、婚活アプリでのデートのように、だれかに気に入られなければと気負うこともない。「ただいまー」なんて言いながら席に着き、たわいのない話を店主や常連客とし、美味しいごはんに癒される。いい意味での普通感。これが、結婚の確率を引き上げているのだと思う。リラックスしている姿を自然に見せることができる(気張っているときより、力を抜いているくらいが可愛く見える)。素の部分を透かしているから、あとで破滅的なギャップを生むこともない(話してみたら思っていたイメージと違った......なんてことを言われることもない)。そして、同じくひとりで店にくるという共通点と連帯感(ひとりで食事をするということは、似た境遇である確率が高い)。いろいろな条件がとてもいいバランスで整っている。力を抜いた婚活シーンとして、ぜひ加えてみてはどうかと思う。
そんな空間でのメイクのポイントはとてもわかりやすくシンプル。「仕事ができるいい女」顔がいい。できる女が力を抜き、素の顔に戻っていく瞬間の色っぽさ。このオンオフのコントラストを美しく見せることができるから。鮮明なアイラインと深色シャドウ、この組み合わせが間違いなし。
仕事モードからオフに入る、
その瞬間が魅力的に映る
行きつけの店はカウンターがあって、ほどよく小さな店がいい。服は後ろのテーブル席や左右のカウンター席から見ても、姿勢も体のラインも美しく見えるものがいい。とくに座っているときにも美しく見せる、首筋がすっとなめらかに長く見えるトップスにウエストの曲線を女らしく描くペンシルスカートがベスト。とりまく空気感を変えることができるよう、髪はおろしておきたい。かきあげて顔に影をおとすのも色っぽいし、食べるときにさっと無造作にまとめたりするのもドキッとする。仕事帰りから、徐々に力が抜けていく様は表情で。
メイクや服は女っぽく、でも話す表情や食べる姿は可愛らしく。このバランスが最高。
神崎流・美人レシピ
MAQUIA9月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/增田勝行〈SIGNO〉 ヘア/赤羽麻希〈joemi by Un ami〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA9月号☆好評発売中】