「MAQUIA」11月号では、大人気ヘアメイクアーティスト河北裕介さんが、しゃれ感と個性を際立たせて“人の記憶に残る”メイクテクを伝授!
“もとから美人”はこう作る!
コンプレックスを武器に変える
河北メイク塾
「コンプレックスは少しの工夫で魅力に変わる」と持論を語る、河北さん。読者代表のマキアビューティズに、ずっとメイクでひた隠しにしてきたコンプレックスをミニマムにカバーしつつ、よりしゃれ感と個性を際立たすメイクテクをレクチャー。
マキアビューティズ
千葉由佳
IT関連。「今日、雰囲気違うね~」と言われるメイクにはトライしたいが、つい無難なコンサバメイクに陥りがち。
case : 人の印象に残らない
Kawakita's Answer
「地引き網系メイクじゃなく、記憶に残る一本釣りメイクを」
女子ウケも男子ウケも狙ったワンパターンメイクに陥りがち
女性にも男性にも好感度の高いメイクをしようとしてワンパターンに陥りがちになっているという千葉さん。
河北 好かれたいからと、みんなと同じ判子みたいな顔になるのはもったいない。もっと記憶に残るようなメイクにトライしてほしいな。洋服はどんなテイストが多い?
千葉 フレンチっぽい品の良さがあるものが好きです。
河北 フレンチテイストに甘いメイクだから中途半端なんだよ。まず洗練感を高めるためにチークをやめてみて。
千葉 でも、そうするとほうれい線が目立っちゃう。
河北 実は、チークの入れ過ぎは、ほうれい線をかえって悪目立ちさせてるんだよね。ハイライトをチークに見たてて、ほうれい線にかけるように塗って、光でカムフラージュするといい感じに。さらに、サイドをシェーディングすると、よりスタイリッシュな印象に仕上がるよ。
アイメイクやリップもいつもコンサバ寄りで冒険できません
千葉 本当だ。ほうれい線が消えたし、小顔効果まで!
河北 でしょ。あと、優しげなタレ目風に見せようとして、下シャドウで囲んでるけれどこれもやめたほうがいい。
千葉 目力は欲しいけれど、アイメイクをしっかりするとキツい派手な印象になってしまいそうで。それに、まぶたが肉厚だから、ハレぼったくなるのも気になるんです。
河北 スッキリさせながらも目力のある彫深な目もとにしたいなら、眉と目の間を狭めるのがおすすめ。眉は下のラインを中心に描き、アイラインは目尻側を強調した切れ長めに仕上げると、抜け感はありつつも目の幅が縮んで彫深な印象に。さらに、眉山を作ることで、まぶたの印象もスッキリするよ。仕上げに、旬の毒っぽさを含んだリップを。小顔に見せるために、上唇を少し大きく描いて。
千葉 いつもピンクやオレンジばかりだから、冒険カラーです。自分で見ても、新鮮な印象になり、ワクワクします。
河北 みんなに広く好かれようとする地引き網系のメイクじゃなく、個性が際立つような1本釣りメイクだから、きっと出会った人の記憶に深く残るはず!
可愛く見られたいという
呪縛から抜け出た感じ。
もっと冒険してみたい!
――千葉由佳
MAQUIA11月号
撮影/中島 洸(モデル) さとうしんすけ(物) ヘア&メイク/河北裕介 モデル/千葉由佳(マキアビューティズ) 取材・文/中島 彩(MAQUIA) 構成/火箱奈央(MAQUIA)
【MAQUIA11月号☆好評発売中】