今月は冬ファッションの定番、タートルネックの着こなしがテーマ。ざっくりしたボリュームニットの神崎流アレンジをご紹介します。

神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場|きゅん♡を誘う女になる
神崎 恵、冬ニットを素敵に着こなす
▼ファッション
白のコットンスカートを合わせたフォークロアスタイル

やわらかさを感じる淡いグレーのローゲージニットには、白のコットンスカートでぬくもりを感じるスタイルに。トップスに負けないよう、スカートにもボリューム感を出してバランスを調整。

リラクシーな着こなしにキリッとした印象的なメイクが気分。
▼ヘア
毛先をワンカールさせた無造作なダウンヘアに

ざっくりニット×コットンスカート、この着こなしで髪をまとめると、ほっこりとした印象になるので、ここはあえてダウンスタイルに。毛先はワンカールで表情はつけながら、面を整えすぎない無造作感がポイント。
▼メイク
目元は囲んで深みを足し、口元にはクールさをオン

パレット右上のブラウンを上下のまぶたにのばし、右下のカラーをアイホールに。左下の濃いブラウンを、上下それぞれの目の際に入れてシックな囲み目に。ピンクの口紅はブラシで輪郭をとり、全体に丁寧になじませて。
イヴ・サンローラン・ボーテ クチュール ミニ クラッチ 720

ブラウンの濃淡、質感MIXでまぶたに美しい奥行きが生まれる。¥10890/イヴ・サンローラン・ボーテ
モノクローム ウェイトレス リップカラー(スムース ナイロン) P158

青みを帯びた肌映えピンクリップ。¥7260/プラダ ビューティ
この冬マネしたい、余裕のある大人のニットスタイル
タートルニットを着せたら世界一、と言われている俳優がいる。ピタリと体に重なるハイゲージから、ざっくりと顔まで包み込むかのようなローゲージニットまで、「似合う」という言葉では到底足りないくらい、惚れ惚れさせるオーラを出す。
その理由はいくつかあって、すっと伸びた首、小さな顔、シャープなフェイスライン、美しく広がる肩、高身長、このどれもを見事に引き立たせる。加えて、この俳優がもつ、やわらかく落ち着いた雰囲気と、タートルのもつ都会的・知的・静かな強さというムードが見事に調和し、そこはかとない存在感となりでひとを惹きつける。
「素敵だなと感じる女優は誰ですか?」と聞かれると、真っ先に思い浮かぶひとがいる。透けるような透明感とスッと通るしなやかな芯。体の華奢さをはるかに超える色濃い存在感。この方もまた、タートルネックが凄まじくよく似合う。この姿を見るたびに、「選ばれたものだけがもてる空気感だな」と思いつつ、もしや、タートルニット自体にも、なにか訳があるのでは?と感じはじめた。
まず、タートルのもつノーブルなムード。ニットのやさしさやあたたかみも重なる。首元まで包むことで、顔の印象は鮮明に引き立ち、選ぶ色次第で、肌の色や質感の印象の美しさも操作することができる。ローゲージなら余裕と包容力。ハイゲージなら凛とした色気。静けさと共にあるあの美しさは、これも理由だったのかと納得。だから、大人は、ハイネックの力を取り込みたい。肌見せや、ジュエリーの輝きとはまたまったく違う美しさ。
これからの季節なら、ざっくりとしたゆるやかな空気感のあるニット。色は肌のやわらかさと透明感を引き上げるベージュやグレー、ブラック、トレンドでもあるバーガンディも華やかさがあっていい。ボトムスはスッキリ細身のものもいいバランスに仕上がるけれど、あえて太めのパンツやゆるやかなスカートで、余裕を加えると大人の美しさが出せる。
成功のポイントはほっこり仕上げないメイク。例えば、スモーキーでありながらも透明感の高い色を組み合わせる。リラックス感ではなく、洗練感を引き出し、ぐっと個性と雰囲気を立たせるのがコツ。
MAQUIA 12月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/岡本 俊 ヘア/赤羽麻希〈Un ami〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
ニット ¥42900、スカート ¥49500/ハルミ ショールーム(ヴィニット) シューズ ¥118800/メゾン・ディセット(RODO) ピアス ¥66000/リューク 右手リング ¥3900/ロードス(soie) 左手リング ¥2530/ロードス(シスキー) 靴下/スタイリスト私物
公開日:
































































































