これは、旅に出ることにした“与田ちゃん”の物語——。乃木坂46の卒業を控え、新しい人生のスタートラインに立っている与田祐希さんの、リップと共に始まる旅にフォーカス。


Beauty Road Movie
与田祐希
ある晴れた日、私はリップを持って旅に出る

旅に出る前は、いつだってドキドキする。
居心地の良い家から、どうして
わざわざ外に出なきゃいけないんだろう?
そんな風に、ちょっぴり後悔することも。
でも、旅に出ることを決めたのは私だから
リップを塗って、鏡を見る。
うん、ピンク色のワンピースに、ぴったりだ
そう思ったらなんだか急に嬉しくなって、
玄関の扉を勢いよく開けて飛び出した。
外は快晴。見上げた空は一面、クリアなブルー
眩しい太陽の光に
思わず目を細めながら、
どこまでも進んで行ける
そんな気がした、旅立ちの日の朝。

初めて来た町
見たことのない風景
心地よい風と暖かな陽射し
眩いほどの“新しさ”に、
私は大きく深呼吸をする。
そして、心から思った
旅に出て、よかったなって。


一緒にお散歩、楽しかったね。
素敵な出会いがありました。

夕陽と、コーヒーと、私
旅先でゆっくり味わう幸せ。
与田祐希Long Interview
~私は旅に出ることにした~
自分で決断した2度目のターニングポイント
“旅立ち”にピッタリのとても素敵な撮影でした
「今日の撮影はとにかく楽しかったです。冬の海はすごく澄んでいて、キレイで。お天気も良くて、のびのびと撮影させていただきました。途中、花冠をつけてもらったときには、なんだかウエディングフォトみたいって思っていました」
この日の感想を撮影時の晴れやかな青空のような笑顔で語ってくれた与田さん。新年早々、16歳で3期生として加入した『乃木坂46』を卒業することがニュースになり世間を賑わせたばかり。そんな彼女の未来を祝福するべく“旅立ち”をテーマにしたシューティングを決行。
「私にとってもメモリアルな号になりそうで、発売されるのが今からすごく楽しみです。『乃木坂46』に加入した当初は、自分が出させていただいている雑誌をよく書店に買いに行っていました。ここ最近はあまりそういう機会がなくなってしまったけれど、久しぶりに買いに行きたいと思っています」
今回のストーリーではお気に入りのリップと一緒に旅に出ることになった与田さん。実際、プライベートで旅するときに必ず持っていくものを尋ねてみると、「どうしよう……すごく難しいですね」と一瞬考え込んだあと、ゆっくりと口を開いて話を続けてくれた。
「アイドルになって少しした頃、とある取材で無人島に1つだけ持っていくものを聞かれたときは、私、“ヘリコプター”って答えたんですよ。いつでも抜け出せるようにって(笑)。でも今はコレっていうものが思いつきませんでした。そもそも私、旅行するときのキャリーバッグがいつもめちゃくちゃ小さくて、機内持ち込みできるサイズなんです。最新の写真集の撮影のときも、スタッフさんたちから『ちっちゃ!』ってびっくりされるくらい。でもその中に、ありとあらゆるものをパンパンに詰め込んでいて。でもね、それにもかかわらず、肝心なものを忘れたりするんですよね。ちょっと前はお財布を忘れたし、お正月に福岡に帰省したときはインナー類が一式入っていなくてびっくりしました。自分ではちゃんと準備しているつもりなのに、案外、計画性がないのかな(笑)」
アイドル、やり切れました
今はすごく清々しい気持ち
与田さんが『乃木坂46』からの“旅立ち”を決めたのは“私がここでできることはやり切れた”、そう思えたから。
「もしほんの少しでもやり残したことがあったら、こんなスッキリとした気持ちにはなっていないと思います」
そう語る表情はとても穏やかで。今でこそそんな風に思えるものの、8年に及ぶ活動中には、大きな壁を前に躊躇することもあったと語る与田さん。
「もともとオーディションを受けたきっかけが『東京に行ってみたい』というシンプルなものだったんです。当時はまだ学生で、子供で。名前と顔を表に出して活動することの重みをきちんと理解できていませんでした。それゆえの戸惑いや葛藤を抱えることは何度もあって、大変なこともたくさんありました。でも、それと同じくらい楽しい経験もさせていただいて、今では全部がかけがえのない思い出です。そもそも私はそれまで部活にしても習い事にしても割とすぐに諦めて辞めてしまうタイプで、それがコンプレックスでもあったんです。ちょっとしんどいことがあると『もう無理だ』と投げ出してしまって。なのに、こんなに長い間アイドルを続けられたのは、それが『乃木坂46』というグループだったからだと思います。先輩も、同期も、後輩も、スタッフさんも。そして、ファンの皆さんも、すごく温かい方ばかりで、私の前に壁が立ちはだかったときも、いつも乗り越えられるように手を差し伸べてくださって。私一人では到底乗り越えられなかったことだらけ。そんな風に助けてもらってここまでやってこれたので、この2、3年は『グループのために自分も何か助けられることがあったらいいな』と思いながら活動してきました」
加入前と今とでは、生活も価値観もすべてが変わったと笑顔で語る与田さん。
「しかも、全部がいい方になんです!」
あの頃と今ではまるで別人
そして、今の私が大好き!
MAQUIA 4月号
Photo/Yasutomo Sampei(model) Hallel Miura(still life) Hair&Makeup Artist/Nozomi Kawashima〈io〉 Stylist/Menko Nishino Flower crown/ten. Model/Yuuki Yoda(Nogizaka46・MAQUIA regular model) Writer/Rina Ishibashi Editor/Kaori Ito,Yuri Yoshida(MAQUIA)
ジャケット¥19800/シップス インフォメーションセンター(カランシエル) ワンピース¥97900/コロネット(エーヴィーエヌ) バッグ¥126500/アッシュ・ペー・フランス(エゴバス) スーツケース¥324500/グローブ・トロッター 銀座(グローブ・トロッター) ピアス¥28600/プラウ リング(左手)¥19800、リング(右手)¥20900/アッシュ・ペー・フランス(シーミー) ソックス、シューズ/スタイリスト私物
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公開日:



































































































