創刊20年目に突入する記念号に大ボリュームで特集するのは、現代の美容モンスターともいえるこの人をおいて他にいない。マキアならではの「新しい田中みな実」に刮目せよ!

田中みな実 美容 齋藤薫

美容を愛する人生を、共に歩んでいきたいから
私らしく輝くお手本は、進化し続ける「田中みな実」!

創刊20周年突入記念・齋藤 薫 特別寄稿
「田中みな実が美容にもたらした大切なもの、そしてマキアの20年……」

田中みな実さん

お話を伺ったのは
齋藤 薫さん

美容ジャーナリスト

齋藤 薫さん

女性誌編集者を経てフリーの美容ジャーナリストに。多くのメディアで連載などの執筆を手がけるほか、美容企画やアドバイザーの活動も。マキアとは実に創刊時からの長いお付き合いが続いている。

まるでエビデンスのように、自分の美をさらけ出した人

日本の美容には、これまで何度かの地殻変動が起きている。美容バブルともいうべき市場の盛り上がり、ベスコスの始まり……でも何より大きなエポックメイキングは、やはり美容誌の登場であり、台頭なのだろう。


それは美容が単なるカテゴリーに留まらず、女性の人生に深く関わっている事実をリアルに伝えた。いや、美容誌が美容と人生の関わりに気づかせたといってもいい。とりわけマキアは、美容がもたらす幸せの形を丁寧に示してくれた。それがどんなに重要な意味を持ったか、計り知れないほど。


実はもう一つ、大きな変動をもたらしたのが、田中みな実さんの登場だったと思う。
その人は、ただの美容好きセレブではなかった。この化粧品がいい、あの化粧品が素晴らしいと証言する前に、美容がもてる力の本質を身をもって実証するように、まるでエビデンスのように、惜しげもなく自分の美をさらけ出したのだ。美容とはこういうものよと言い放つように。


しかもそこにはあっぱれな知性と品格が匂い立ち、美容がかつてないほど厚みを持って見えたもの。肌がキレイとか、何色がトレンドだとか、それだけが美容ではないことに、思い切り気づかせてくれた人なのだ。

人が主語になって美容を操り、自らの人生を輝かせてこそ!

何より重要なのはここ、田中みな実さんの美容は、あくまで自分が主語。これまで人より美容が主語になりがちだった世界にあって、この人は最初から違っていた。美容を完全に手の中に収め、自己演出の手段とした。自分の人生を思いのままに操るために、美容をツールとしたのである。


その証拠に、TBSを退職後、フリーアナウンサーとなっていきなり注目を集めたのは、突如として自分の美の全貌を明らかにしたこと。誰もがその美しいバストに目を奪われ、たった今、水の中から現れ出てきたようなみずみずしい肌に、誰もが心奪われた。そうやって人々を限りなく惹きつけておいてから、自らの美容を語り始める。そして気がつけば、比類なき美のカリスマとなっていた。女性の人気職業のひとつである局アナから、これほど見事な転身を遂げた人が、他にいただろうか?


まさしく本来、美容とはそういうもの。人が人生を上手に操り、その人生で自ら輝くためのもの。そして、年齢とともに自らをどんどん進化させ、美の基準を塗り替えて、より大きなサクセスをもたらすためのツール……。少なくとも、田中みな実さんにとっての美容は、そういうものだった。


じつはマキアも19年前の創刊時から、そうしたスタンスをとってきた。人が幸せになる手段として美容がある。美しくなることにうっとりし、日々心地よく、上機嫌で生きるためにこそ美容はあるのだと。そして主役はあくまでも自分自身なのだと……。物より心の時代だから、尚さら尊い提案である。

MAQUIA11月号
撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア&メイク/林 由香里 スタイリスト/西野メンコ 構成/木下理恵(MAQUIA)

MAQUIA書影

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