夢の対談が実現! 極上を知る大人世代を圧倒的に輝かせるためのベストな美容法、マインドの高め方など、第一線をゆく美容家のお二人だからこその名言、お見逃しなく。
真価がわかるOver35にこそ推したい!
IKKO×神崎 恵の大人世代向けベスコス
IKKOさん
1962年1月20日生まれ。美容家。タレント。美容師を経て、ヘア&メイクアップアーティストとして独立。数々のメディアで活躍し、時代を牽引する美容家。
まずは安心感を持てる美容法を味方につけて
エイジングサインをいよいよ無視することができないOver35。どんなコスメでどんなケアをするべきでしょうか。
IKKO 特に肌のケアは大切ですよね。変な厚みのない、透明感が引き立った肌が究極だと思います。年齢を重ねると肌が硬くなってくるので、そことどう向き合うのかということも含めてね。30代って私にとっては遥か昔でしょ? 当時はそこまで肌を労っていなかったんだけど、気づいたら扁平イボみたいなものができていて、クレンジングがだめだったのかなとか、色々と反省しましたよ。
神崎 どうしても目に見えてわかってしまう年代なので、丁寧にケアすることはもちろん、根本から見直すことがまずは必要なのかもしれないですね。少しいいコスメを取り入れると安心できたりとか。
IKKO そうそう。安心感ってメンタル上とても大事。例えば今回も紹介したランコムのクラリフィック ブライトニング セラム。韓国で流行っているウォーターピーリング発想で生まれた美容液だけど、通常ピーリングというとちょっと抵抗がありますよね。でもこれは、敏感肌でも使える優しさもウリなの。大人世代にはこういった、日々のお手入れの中に自然と組み込める、肌をなめらかに整えるコスメが必須だと思います。昔はなめらかな肌になろうと思ったらスクラブしかないっていう感じだったわよね。
神崎 スクラブ! 昔は私も頑張ってゴシゴシ擦っていました。目の粗い塩なんかで思い切り(笑)。今は角質ケアの概念も変わって洗練されたように、時代を知って、読んで、意識の改革をしていくことってすごく大事だなと思います。
IKKO いつの間にか時計の針が止まっちゃっているような感覚は避けていかなきゃね。
Q お二人の美容のモチベーションは?
IKKO 去年の夏にコロナにかかるまでは、お手入れをやりすぎなくらいやっていたと思うの。今はサロン系のものは週1〜2回に。自分を追い詰めすぎないことが大事ということを知ることができました。神崎 本当にそうですよね。ケアがおっくうになってしまったら元も子もないから、うまく息を抜きながら。あとは健康を第一優先に。それでないと美容も仕事も思い切り楽しめませんよね。
狙いを定めたケアが美しさを引き立てる
Over35だからこそ手放すべき美容はありますか?
IKKO 例えば子育て中の方なら、メイクに時間を割くのは難しいじゃない? でも、スキンケアだけはやっておこうとか、朝晩のケアはきっちり使い分けようとか、そういう感覚でいるといい。的確に狙いを定めたケアで時間を無駄にしないように。
神崎 なにかに追われているときは、達成感を得られるケアを迎え入れて、自分自身を受け入れられるような美容を楽しむのもいいと思います。そうでないと、どんどん意地悪な顔になっちゃう(笑)。IKKOさんはビジネスを第一線でされていて、超えるべき数字もあるのに、お顔はいつも柔らかい。
IKKO でもね、口は激しいのよ(笑)。神経質に察してしまうことが多いの。だからなるべくその部分のシャッターは下ろして、好きな仕事に集中できるように。きっちり切り替えてIKKOイズムを響かせていかなければと思っています。
神崎 美容もマインドも、不必要なことを知って手放すことって、実は重要ということですよね。
IKKO そうでないと美しさは生まれない。その場だけ取り繕っても本質は見えてしまうものだから。そういった意味でも、神崎さんは美しさが輝いていると思います。これまで一歩一歩しっかりとやってこられたんだなって。
肌とともにメンタルの美しさも輝かせて
コスメが与えてくれるオーラとはなんでしょう。
IKKO 物理的に足りないものを補ってくれるのはもちろん、どんなコンディションの日も自信を与えてくれるもの。例えばビジネスで説得力を与えたい日は、肌を効果的につやめかせて惹きつけたり。
神崎 私は、自分を鏡で見て可愛いなって思うようにすることで、内側からのつやも宿るような気がしているんです。堂々としている人が素敵に見えるように、自分が可愛いと思える自分にする。
IKKO 大事ですよね。私もね、自分が可愛いと思えるような努力をするようになったんですよ。むくみも年々酷くなっていくし、ストレスもある。予定調和では済まないから支度に3時間はかかるけど、私にしかわからない少しの変化に気づきながら微調整を重ねて、納得できる自分でいたいなと思っています。
神崎 私は自分のいちばんきれいな顔は30代で捨てたんです。それより新しい自分に出逢うこと、美容を楽しむことの優先順位が上がったし、まだまだ色んな自分を楽しめたらと思っています。
IKKO 美容も大事だけど絶対に裏切らないのは、メンタルからくる美しさ。小さく積み重ねて、そのときの年齢ならではの美しさを輝かせていきたいものですよね。
Q 美容医療についてお二人の考えは?
神崎 大人世代になってくると、美容医療もホームケアも両方取り入れるのがきっといい。でも、その伝え方は難しいですよね。先生によって、その人の肌によって、アプローチの仕方がまったく違ってしまうから。IKKO 美容クリニックと化粧品とでは色々違うけど、クリニックでの処方がどういうものかということをある程度わかっていれば、化粧品でどういう風に底上げできるかっていうことがわかるので、まずは知ることが重要なのかもしれないですね。
MAQUIA 8月号
撮影/ 富田眞光〈vale.〉 ヘア/きくち好美(IKKOさん) 工藤由佳〈Un ami omotesando〉(神崎さん) メイク/高場佑子(IKKOさん) 衣装・着付け/森合里恵(IKKOさん) スタイリスト/石関靖子(神崎さん) 取材・文/通山奈津子 構成/山下弓子(MAQUIA)