圧倒的な美しさと、大舞台でも物ともしないタフなマインドを併せ持つ最強の存在・橋本環奈さんにインタビュー。河北メイクによる表情豊かなビジュアルにも注目です。

橋本環奈 河北メイク

強すぎる美とそのココロ

橋本環奈
Happy,Positive,Beauty!

橋本環奈24歳、強さと美しさのヒミツ。

敬語で距離を置くのはもったいない気がします

輝くばかりの美しさで、イメージの異なる3種の衣装を着こなしてくれた橋本環奈さん。撮影の際は、メイクの存在が力になったと語る。
「色や質感の組み合わせで、いろんな雰囲気が出せるんだな、と再確認しました。特に河北(裕介)さんのメイクは、多面性が魅力。素顔の時にはなかった柔らかさや大人っぽさが加わって、想像が膨らみました。作品の時もメイクから役のインスピレーションをもらったり、気分を高めてもらうことがよくありますね」
撮影で見せるどこかミステリアスな表情とは異なり、素の彼女は至って気さく。誰に対しても壁を作ることなく接し、インタビュー中も小気味のよい言葉が淀みなく飛び出す。
「作品の現場でも、常に自然体を心がけています。意識する時点で自然体じゃないかもしれないけど(笑)。初対面の相手には、自分の話をすることが多いかな。こちらから開いた方が、向こうも話しやすくなる気がして。あえて敬語を使わずギュッと距離を詰めて、無理そうだったら撤収します。1クールのドラマだと3カ月ほどしか一緒に撮影できないのに、敬語で距離を置いて接するのはもったいない気がしちゃうんですよ。最初は“コイツ生意気だな”と思われても、中身が見えてくると失礼なわけではないんだと理解してもらえることが多いですね」
常にフレンドリーで好奇心旺盛な印象があるけれど、こんな発言も。
「相手を知れば知るほど興味が湧いてくるから、その人の話を聞いて深く知ろうと思うんですよね。もちろん、合わない人だっていますよ。“この人無理!”と思ったら、顔に出さずに即帰ります(笑)」

橋本環奈さん

私が好きな私でいること。それが、唯一のポリシー

周囲を照らすハッピーなオーラの秘訣を尋ねると、「根拠のない自信は大事だと思います」とのこと。
「“楽しいと思うことで楽しくなる”って言うじゃないですか。だから常に笑顔でいると、幸せに過ごせる気がします。私がそうやって自分で自分の機嫌を取れているのは、日頃から無理をしないようにしていることが大きいかも。今の時代、みんな頑張りすぎなんですよ。“頑張らないといけない時はあるけれど、それ以外の時は少し肩の力を抜いてもいいんじゃない?”と伝えたい。完璧じゃなくてもいいんだよって」
そう考えるようになった背景には、10代の頃の経験があるという。
「色々と言われやすい職業なので、15〜16歳の頃はどう見られているのかをすごく気にしていたんです。そのせいでストレスが溜まり、キャパオーバーになってしまって……。そこで気づいたのが、聞くべき意見は聞くけれど、そうでないことはスルーする力も必要だということ。そのバランス感覚が徐々に身についてきたことで、気持ちが軽くなりました。きっと、そのぐらいラフでいる方が自分も気楽だし、周りも気を遣わずにいられるんじゃないかな」
人がどう思うのかは気にしない。重要なのは“自分がどう感じるか”。
「自分を嫌いになることは絶対にしないって決めているんです。“私が好きな私でいること”が唯一のポリシーで、それ以外に関しては人との出会いや流れに応じて変わっていくのが自然かなって。無理な人からすぐに離れるようにしているのも、一緒にいるとその人の考え方に似てしまうから。案外影響を受けやすいタイプなので、自分の周りには好きな人たちにいてほしいんです」
だからこそ、「周りの人を大切にすることは、自分を大切にすることに繋がると思う」と、橋本さん。余計なものを削ぎ落とし、本当に大切にすべきものをしっかりと見据える。その極限までのシンプルさこそが、揺らぐことのない強さの秘訣なのかもしれない。では、そんな橋本さんが考える“美しい人”とは?
「人に対する思いやりや敬意を意識せずとも示せる人は、素敵だなと思います。親しくさせていただいている長澤まさみさんは、まさにそういう方。なのにまさみさんって、永遠に自分に満足しないんですよ。外見も内面も美しいのに、いつも向上心を持って努力をし続ける。自分に対する厳しさが本当に素晴らしいなって。私が言うのもおこがましいけれど、そういう方と一緒にいるとすごく刺激を受けるんですよね。いろんな人の考え方を吸収して刺激をもらうことで、どんどん成長できる気がするんです。仕事も同じで、ぬるま湯に浸かったままではダメ。刺激をもらいにいくつもりで、大変なことにも挑戦していくことが必要だと思っています」

ぬるま湯に浸かるより挑戦を続けて成長したい

ぬるま湯に浸かるより
挑戦を続けて成長したい

橋本環奈

KANNA HASHIMOTO

橋本環奈

1999年2月3日生まれ、福岡県出身。アクションからラブストーリーまで演じ切る卓越した演技力と透明感溢れる佇まいが支持され、映画やドラマなど数々の話題作に出演。現在、主演ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS系毎週火曜22:00〜)が放送中。映画『春に散る』(8月25日公開予定)、『禁じられた遊び』(9月8日公開予定)など、出演作品が多数公開を控えている。

MAQUIA 7月号
撮影/中村和孝 ヘア&メイク/河北裕介 スタイリスト/後藤仁子 取材·文/真島絵麻里 構成/木下理恵(MAQUIA)

MAQUIA書影

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