「MAQUIA」11月号の特集「私たちがキレイのためにできること、知るべきこと100」から、今知っておきたいSEXにまつわる情報をご紹介。女性の性を楽しく、快適にするための情報をお届けします!
独りよがりな美容は終わった。
私たちがキレイのために
できること、知るべきこと100
SEXについて
知るべきこと
サンルイ・インターナッショナル代表
森田敦子さん
植物療法士。デリケートゾーンケアや女性の性に関する情報を発信。著書は『感じるところ』(幻冬舎)など。
女性医療クリニックLUNAグループ理事長
関口由紀先生
女性医療のスペシャリスト。女性泌尿器科専門医。女性の膣周りや骨盤底に関する情報発信でも話題。
Q.日本はセクシャリティについてリテラシーが低いの?
セクソロジーが医学の中心にある
欧米と比べると低いです
「欧米ではセクソロジー(性科学)が医学の中心にあり、親から子へ性教育を行うのでリテラシーが高いといえます。日本でも実は、春画があることからもわかるように江戸時代までは性を当たり前のこととしてとらえていました。でも明治以降の戦争を機に、女性は家の中にいるものとされるようになり、女性が性について口にするなどあってはならないことという風潮になり、それ以降、いまだに性は“秘めるもの”という認識があるので、リテラシーが高まらないのでしょうね」(森田さん)
Q.リテラシーを高めた方がいい理由は?
自分の体を自分で守れるようになり、
自己肯定感も上がるから
「性に対して無知でいると自分の体を自分で守れませんが、正しく知れば守れるようになります。また、自分の体の欲求に対して、いけないことだと思ったりせず、素直に従えるようになるので、自己肯定感も上がります」(関口先生)
Q.セックスが内面・外面にもたらす影響は?
精神が安定し、肌のツヤもアップ
「セックスで快感を得るとアナンダミドやβ-エンドルフィンなどの幸せホルモンが分泌され、精神が安定しやすくなります。また、アナンダミドによって皮膚の再生が促されて血行が促進し、肌のツヤもアップ。代謝も上がって眠りも深くなります」(森田さん)
Q.気持ちいいセックスをするには?
パートナーとの
コミュニケーションが大事
「セックスはパートナーとのコミュニケーションが何より大事。気持ちよく感じることや、不快に感じることを相手に伝えられるのが理想です。セルフプレジャー(自慰)で自分の性感帯を知っておくのもいいと思います」(関口先生)
Q.オーガズムってどんな状態?
絶頂感に達し、トランス状態になることも
「骨盤底が強く収縮して締まり、オキシトシンなどのホルモンがブワッと出てすごく気持ちいい状態になり、絶頂感に達することです。トランス状態になることもあります」(関口先生)
Q.女性は年齢を重ねるほど感度がよくなるって本当?
経験値によるので
個人差があります
「年齢を重ねると感度がよくなるとしたら、経験値が上がって体が開発されるからです。年齢を重ねても、経験値が低ければ感度が上がらない場合もあるので個人差があります」(関口先生)
Q.セルフプレジャーをするメリットは?
イライラしにくくなり、
セックスの感度もアップ
「快感を得ることで精神が安定してイライラしにくくなり、性ホルモンの分泌がよくなることで肌にツヤが出て、睡眠の質も向上。セックスでの感度も上がります」(関口先生)
Q.セルフプレジャーのときの注意点は?
必ず清潔な状態で
行って。爪にも注意!
「膣周りに触れるときに、手が汚れているとバイ菌が入る原因になりますし、爪が伸びていると傷つけてしまう場合があるのでNG。必ず清潔な状態で、優しい力で行いましょう」(森田さん)
Q.バイブレーターって昔からあるの?
昔は病院での治療に
使われていました
「実はバイブレーターは、かつてスコットランドで、女性の不調を解消する目的で医療器具として作られたのが最初。医師が治療の一環として用いていたんですよ」(森田さん)
MAQUIA 11月号
イラスト/mamiyoco 取材・文/和田美穂 関本陽子 構成/火箱奈央(MAQUIA)
最終更新日: