公開日：2020.07.04

神崎恵さんのおうち美容を公開！自粛期間で得たこととは？

「MAQUIA」8月号では、神崎恵さんの人気連載をスペシャルバージョンでお届け。おうち美容編として、STAYHOME中に感じたことや、愛用アイテムをご紹介！

神崎恵の自分自身に恋する美容劇場
〜おうち美容編〜

長い長い自粛生活で、自分自身や美容と深く向き合った人も多かったのでは？神崎恵さんもそんな時間を過ごしたひとり。STAYHOME中に彼女が感じたこと、これからのこと......今の正直な気持ちを語ってくれました。

SCENE 自粛期間で得たこと

自分の気持ちに素直に過ごし、
心地よさを追求した癒やしのとき
この数カ月、わたしの中での「美容」というものがまた少し変化したのを感じている。今までも、年齢や経験によって「綺麗」というものの基準が変わったり、「美容」というものへの向かい方が変わってきた。ただじっと家の中で過ごしたこの2カ月、「美容」がもっとシンプルに優しいものになったような気がする。
誰もがきっと不安の中にどっぷりと落とされていたこの期間。先の見えない恐ろしさや、気の遠くなる思いに潰されそうになっていた時間。わたしも同じように、そんな思いに襲われて、どんよりとした毎日をただ過ごしていた。でも何より、美容に癒やされた。そんな中でも、確かに美容に癒やされ、力をもらうのを感じた。
対誰か......に向かうメイクやスキンケアではない、自分だけに向けられた、自分のための美容。これが、シンプルに、自分を癒やしたのだと思う。誰にどう思われるとか、誰かに会うからこうしなきゃとか、そんなことを考えず、「自分の気の向くまま」のメイクが心地よかった。鏡の中の自分と対話するように、スキンケアをする時間が心地よかった。ただ自分のためにする美容は曇った気持ちが少し澄んでいくような、そんな清々しさを感じた。同じような気持ちを感じた人も多いのでは？と思う。
インスタライブやSNSへのコメントでも、今までとは違う熱を感じたからだ。質問の内容がより深くなり、「？」が増える。年齢の枠がさらに広がり、「肌が変わることに元気をもらいました！」「メイクが今とても楽しいです！」といった力のある声。綺麗になること以上の美容の力を、みなが肌で感じた時間だったのではないだろうか。
この期間、「これが終わったら綺麗になったと思われるよう頑張ろう」と思ったことは1度もない。ただ毎日自分の気持ちに寄り添い、無理をせず、心地いいスキンケアやメイクをし、服を着て、体を動かし、食べたいものを食べる。わたしの顔や体が解放され、また新しい綺麗を育てることができた時間だった。家での美容は、ただただ自分のためだけに心地よく。これこそ、究極の美容なのでは......と思っている。
慌ただしい毎日がリスタートした中でも、この「自分のためだけに向けた美容」をいいバランスで楽しんでいきたい。大切なことに改めて気づけたことに、今はとても感謝している。