「MAQUIA」11月号では、創刊14周年を記念して、いつもキレイを発信し続けているあの人にインタビュー! お客様から学ぶことは多いと話す美容家・石井美保さん。20代、30代、そして40代の今、美容への思いの変化を聞きました。
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石井美保

美容家。トータルビューティサロンRiche主宰。豊富な美容知識を生かしてメイクレッスンやカウンセリング、パーソナルコンサルティングなども行う。「お客様から学ぶことはとても多く、だから私もお客様に一生懸命、恩返ししたいって思えるんです」


結果を楽しみにする心の余裕が
自信や輝きにつながる

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美容を忘れていた
「土のような」20代

子供の頃は肌が地黒なのをすごく気にしていて、中学生でスキンケアに目覚め、ヘチマコロンの美白ローションを魔法のボトルのように思って使っていました。これを使えば白くなれるかも、とお手入れしている自分を楽しんでいましたね。

20代は肌を褒められたことなんてなかった。25歳で出産、育児中はメイクもしないし、髪もショート。美容全般をあきらめていたので、まるで土のような肌でした。離婚を機に、人をキレイにする仕事がしたいとまつ毛エクステの仕事を始めたのが、29歳のとき。

美容で生きていく。
そう決意した30代

エクステはつけた瞬間に変われるし、上向きの変化が起きると表情も意識も変わる。施術したお客様が、1カ月後にものすごい輝きを放って現れるんです。それを目の当たりにして、私は美容で生きていくと決めました。自分がキレイじゃないとお客さまのモチベーションも上がらないから、頑張らなくちゃって、美容を深掘りし始めたのは30歳になってから。エクステが取れにくく、肌にいいクレンジングを作ったのが30代半ば。このクレンジングで、自分の肌が劇的に変わった。それまで間違ったケアをなんの意識も持たずにやっていたことに気づかされ、ますます美容にのめり込み――気づけば取材を受ける美容家という立場に。

キレイでいることって、やっぱり有利だと思います。女性がキレイでいようとすることで醸し出されるキラキラ感や幸せ感って、仕事でもプライベートでも、何をしても有利に働く。男性だとそうはいかないんですけどね。だからこそ、30代までに1つ、成功体験をしておいてほしい。「肌が明るくなった」「毛穴が少し目立たなくなった」そんなことでいいんです。その1つの成功体験、リアルに手に入れられる幸せを積み重ねて、継続していけば、結果は絶対についてくる。結果を楽しみにする心の余裕が、自信や輝きにつながると思います。


そろそろ新しい
キレイの価値観を

42歳になった今、自分にある程度、合格点をあげられると思っています。でもそろそろ30代の延長線ではいられなくなり、新たな局面も迎えている。目上の方を見ると、内に持っているマインドや、品格、知性が外に醸し出されている方が、真に美しいと感じます。80代のお客様で、女を忘れず、でもやりすぎていない素敵な方がいて。自分もそこに向かっていきたいなって。


MAQUIA11月号

撮影/中村和孝〈まきうらオフィス〉 ヘア/大野朋香 取材・文/巽 香 構成/山下弓子(MAQUIA)


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