人生で大きな節目となる結婚式。「MAQUIA」5月号では、結婚式でHAPPY感をより高めるための神崎恵流のこだわりをご紹介します。
神崎 恵
mnuit主宰。美容家としての活動の他、累計100万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショー、セミナーなどで全国を飛び回っている。待望の新刊『わたしを幸せにする41のルール』(葊済堂出版)は4月21日発売予定。
結婚式
正面も横顔も全方位美しい、
立体感命の花嫁メイク
世界一幸せで美しい花嫁ってどんな女性だろう? そう考えた。だれもがため息をつくような美しさ? 人生の中で確実に一番輝いていること? ひとり残らずの「羨ましい」を集めること? そのどれもが正解ではあるけれど、なによりいちばんはバージンロードの扉が開いた瞬間、目が合った瞬間、誓いの瞬間、世界一大切なひとにもう一度、もう二度、もう三度と恋をさせる、世界一可愛いひとだと思わせる、そんな花嫁だと思う。いつもとは別世界の緊張とプレッシャー連続の結婚式。可愛いとか、幸せとか、そんなことを感じる余裕もないのも事実。でも、それさえも忘れさせ、思わずもう一度恋に落ちるくらいの美しさと可愛さで新郎の心を奪い、リアルに「生涯愛しつづけることを誓わせる」ことができたら、こんなに幸せなことはない。
そこで、考えた。パートナーをもう一度恋に落とす花嫁って、どんな可愛さでどんな美しさだろうか。なにより欲しいのは、やはり幸福感。肌や唇や頬にはやわらかくやさしいピンク色の血色が混じっていて、ひとつひとつの表情からやさしい甘さがにじみ出し、愛されている喜びを感じさせる。
そして、ベールをはずす瞬間も、横に並ぶ瞬間も、見つめ合う瞬間も、どの角度、どの瞬間も完璧な美しさで魅せる立体感。頬がきゅっと上がるだけ、横顔の鼻筋がすっと光を放つだけ、まつ毛がはかなげに影を落とすだけで、見慣れていたはずの顔がどきっと胸を刺すものになる。愛するという自信からわきでる美しさほど、深く胸を打つ美しさはない。そこに、丁寧に育てられた肌と体のラインを潔く、でも上品に出し、女という存在であることを印象づけることで、世界でたったひとり、生涯でたったひとりの愛すべき美しいひとになる。
これから何十年と続くふたりの道。始まりにもう一度、鮮烈に恋に落とす。そしてこの先、この記念日がくるたびに「生まれ変わってもやっぱりこのひとと結婚したい」と思わせるくらいに、最高に可愛い花嫁姿を焼き付けさせたい。
MAQUIA5月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/コギソマナ〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA5月号☆好評発売中】