「MAQUIA」9月号で連載中の『神崎恵の恋させる瞬間 美容劇場』では、神崎さんがスポーツジムで使えるメイク・ヘアテクニックなどを伝授!
神崎 恵 Megumi Kanzaki
mnuit主宰。ビューティライフスタイリストとしての活動の他、累計100万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショーなどで全国を飛び回っている。ファン待望の新著『大人のための美容本』(大和書房)も大好評発売中。
男性会員やトレーナーとの遭遇率も高く、視線も気になるスポーツジム。そんな恋のチャンスが広がりそうな空間で、神崎さんが気にかけている動作、メイク、装いを教えます。
スポーツジム
にじまない眉と顔色UPのチークが運動美人の立役者
女の可愛さの言動の上位に「ひたむきさ」がある。一途に打ち込むさまは、女でなくても、心を打ち引き込む力がある。例えば子供たちの運動会やオリンピック、『情熱大陸』(TBS系列)の中で見える何かに打ち込むさま。あれほど無意識に心をつかむ状況というものはなかなかない。恋においても、これは同じ。ひたむきさを目にした瞬間、「なにかしてあげたい」という愛に似た感情が生まれる。一気に心が近くなる瞬間。でも、このひたむきさというもの、残念なことに大人になるたびに遠ざかる。放っておくと年々、そこまでしたいと思う対象も、情熱もなくなる。そして、もしその熱があったとしても、それが誰かの目にうつる機会自体がなくなってくる。
では、いったい大人がひたむきさを取り戻すには、どうすればいいのだろうと考えた。そこでぴたりとはまったのが「スポーツジム」。自分と向き合う……これこそひたむきさのど真ん中。飾り気を捨てて打ち込む姿は、生き物として、心を動かす美しさ。だからもし、そんな一途さを取り戻したい、そして恋の始まりの場所をさがしているのなら「ジムに通う」というのはどうだろう。
恋とジム。遠いようで実はものすごく近いかもしれない。一途さに、流れる汗に、じわりとにじむ血色感。そこに嫌味なく確認できる女の体のラインが合わされば、こんなにも恋に適正な場所というのもなかなかないのではないだろうか。
以前、男友達がこんなことを言っていた。「スポーツしてるときのうっすら汗がにじんでるあの感じ、色っぽくてそそられるんだよね」。汗が色気に変わる瞬間があるのなら、やっぱり、恋したい女とジムはベストな組み合わせかもしれない。重要なのは男にならないこと。“懸命=なりふり構わない”ではなく、ちゃんと女の身なりでいることが肝心。メイクは素を感じさせるくらい軽やかであること。ウェアはシンプルながらも、腕やウエストが見えるものや薄いメイクでも肌がやわらかく見える色のものを着る。そして汗と首元が美しく見えるまとめ髪。ここに子供のようなひたむきな表情があれば、始まらない恋はないのでは、と大いに期待する。
MAQUIA9月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/熊木 優〈io〉 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/石関靖子 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA9月号☆好評発売中】