「MAQUIA」11月号から、ビューティブラッシュアップコンサルタント・神崎恵さんがBBQシーンできゅんを誘う秘訣を伝授します。自宅でお互い心地よく過すためのキーワードは“脱力感”。
神崎 恵
Megumi Kanzaki
mnuit主宰。ビューティブラッシュアップコンサルタントとしての活動の他、累計80万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショーなどで全国を飛び回っている。最新著書『「日常」をドラマティックにする方法』(宝島社)では、退屈な毎日から抜け出すための神崎流のちょっとしたきっかけやヒントを集約し、話題を集めている。
「配慮も気配りも必要。
でも、自分も楽しむことを忘れずに」
太陽光の下、ヘルシーなシーンで心がけているのが「素肌感」。素顔のちょっと先くらいのメイクに仕上げるのがわたしのキマリ。まるで塗っていないように仕上がるファンデーションは、思いっきり笑ってもシワにならず、いつまでもつやんとした肌でいることができる。懐かしい色付きリップの質感に似た仕上がりのみずみずしいリップで仕上げた唇は、食事をしても「剥げた感」を感じさせない。塗り直しも簡単だから、つねにぷるんと女っぽさキープ。
一緒にいるひとにもリラックスしてもらえるよう、体が服の中で泳ぐものを選び、オフの開放感を自分も満喫できれば最高に楽しい1日に。
SCENE 友人を招いてBBQ
全体の雰囲気はやわらかく、メイクはかわいさを意識
場面に合わせて服を変えたり、メイクを変えたり、女の日常は大忙し。その瞬間に心地よくフィットし、なおかつ美しい。そんな絶妙な女はいつだってそこにいるたくさんの心をさりげなく、でもちゃっかり鷲掴みにする。そんな女を観察しては、ただただ脱帽。その瞬間瞬間にぴたりと合う綺麗さがこんなにも気持ちを掴むものなのだと確信させられる。
中でも「さすがだな」と感心するのは、脱力のやわらかさを使いこなせる女。加えることで完成する綺麗さではなく、抜くことででるやわらかな美しさをちゃんとわかっている女はすごい。賢さ、思いやり、余裕に感服してしまう。
分かりやすいところで言うならBBQシーン。オン未満オフ以上の微妙なバランスが必要となる高難度な場面。ただ抜くだけではだらしなく、「女」が見えなくなり、かといって変に「女」をだすと、温度差を感じさせる気持ち悪さがでる。そんな絶妙な「女」のさじ加減を実践できる、できないでは、だれかの心への密着度の違いは歴然。これからの季節増えるこのイベントに向け、好バランスを覚えておきたい。
心得1
服はリラックスした空気を相手にも感じてもらえるよう、心地よく軽やかな動きがでる生地を選ぶ。色はベージュやグレーなど、まろやかな色を選び、デコルテやバストなど、女のにおいがほのかに香る肌見せやラインのものを選ぶことで、狙っていない力の抜けた女らしさがでる。
心得2
メイクは6割で仕上げる。顔が重たくなるととたんに抜けがなくなる。素肌感をほんのり残し、ヘルシーかつジューシーな鮮度高めの顔をつくる。メイク感を削いだ顔は、少し強めの自然光の下でも最高にかわいい顔に見せてくれる。
心得3
清潔感のあるヘア。「食べる」シーンで重要なのが清潔感。ひっつめではなく、やわらかいまとめ髪で全方位からやさしい脱力感がだせるように研究を。
力を抜きつつ色気をだすのは難しい。でもこれを習得することができれば、「なんだかものすごく一緒にいて心地いい女」になれる。そんな狙わない女らしさを手に入れたい。
MAQUIA11月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/河野素子 構成・文/若菜遊子(MAQUIA) 撮影協力/UTUWA
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