本当に美しい女性はスーパーでの買い物姿も優雅で素敵なもの。今回は「MAQUIA」10月号から、生活はちゃんとしているけど丁寧に暮らしている、料理が上手そう、こんな人が奥さんだったらいいなと男性に妄想させる、「美しい女」の買い物姿について、神崎恵さんによるレクチャーを紹介します。
神崎 恵
mnuit主宰。ビューティブラッシュアップコンサルタントとしての活動の他、累計80万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショーなどで活躍する毎日。2016年9月15日~10月5日、東急プラザ銀座のHINKA RINKAで”ビューティーライフスタイリスト 神崎恵「魔法の言葉」展”を開催。是非足を運んでみて。詳細はこちら⇒http://www.tokyu-dept.co.jp/hinka-rinka/topics/detail.html/?id=78
スーパーへ買い出し
フレッシュな肌艶を味方に、日常に優雅さと軽やかさを
下着やお財布の中身のように、見えない部分や生きている様が見えてしまう部分こそ女の本性が出ると思う。この部分が丁寧に美しいひとは、美しい女。
対して、一見いくら美しそうに装っていても、ここが雑であるならば、それはただの上辺女。いくら取り繕うとしても、どこからかその胡散臭さが湧き出て美しさの邪魔をする。もし「キレイにメイクしているし、今どきの服も着ている、なのになんだか足りない私」を感じているならば、理由はここにあるかもしれない。
空間や場面においてもこれは同じこと。例えばゴミ出しシーンや、休日の家の中、スーパーへの買い出し。on offで区切るならば、このoffと区分されがちなシーンこそ女の力量が出る。onが美しいのはある意味あたりまえ。だからこそ、誰も見ていないようなシーンだってこぼれなく美しいひとを見るたびに、どうしようもなく目を奪われ、「こりゃ降参」と思ってしまう。そこでちょっと思い返してほしい。スーパーの中で、ここ最近だれかと目が合った? だれかからの視線を感じた? もし「素敵なひと」を黙視せずにはいられない女の視線、そして、美しい女を無意識に目で追ってしまう男の視線を感じていないなら、特にここを見直し仕切り直したい。女だもの、スーパーの買い物中だってだれかの心を恋に落とすくらい美しい女でいたい。
スーパーという生活感満載の空間でイヤミなく美しくいるために必要なのは、日常から離れすぎない綺麗さ。一緒にいたら心地いいだろうなと感じさせるようなやわらかな脱力感。けれどもどの角度から見てもちゃんとキレイ。このバランスが欲しい。服はほどよいリラックス感を意識し、蛍光灯の下でもhappyさと丁寧な生活感が見えるよう、みずみずしさをおさえたメイクをする。あとは生活を「楽しんでいる」空気を纏えたならば「美しい女」。
MAQUIA10月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/神戸健太郎 ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/黒崎 彩〈リンクス〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA10月号☆好評発売中】
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