毎日毎日、お酒を飲み続けてきた40代酒豪・女性エディターが、あることをきっかけに突然の禁酒宣言。最初こそ余裕だったものの、あらゆる試練を乗り越えた結果、予想以上に体と心に変化が生まれて…⁉︎
お酒をやめたいけど、やめられない日々の健康が気になる方はぜひご一読ください。

- 不摂生の結果、ボン・ボン・ボンのわがままボディ
- 「ビールをハイボールにすればいいとか、そういう次元じゃないんです」
- 顔とお腹周りが5日目ですっきりしてきた…?
- 【まとめ】禁酒して感じたメリット5つ
- 飲酒しないと体も気持ちも軽くて快適!
- お酒の正しい飲み方はある? 医師の見解は?
不摂生の結果、ボン・ボン・ボンのわがままボディ
毎日お酒を多量に摂取する生活
そもそも、なぜ禁酒に至ったのか? 簡単に私、エディターSの自己紹介と経緯を説明します。
40代・女性。米どころ新潟出身ということもあり、若い頃から浴びるようにお酒を飲み続けてきました。甘いものは食べませんが、しょっぱいものは大歓迎。健康診断での内臓の数値は、基準値の範囲内ではありますが、むくみがちで“やや肥満気味”枠には常に入っている状態。
お酒は無差別に好きですが、特に好んでいるのはビール。もはや水?というぐらい、家でもお店でもぐびぐび飲み続けます。1日のお酒量は(本当にお恥ずかしいのですが)、350mLの缶なら4、5缶。ビール350mLのカロリーが約140kcal・糖質約10gなので、つまり、
3食とは別に600kcalほどのカロリーと糖質を毎日摂っていた
ということです。おにぎり約3つ分ですね。おおぅ…。

ですが私は、
酒豪である前に最新美容情報を扱うマキアのエディターなんです。
健康、美への知識はそこそこ持っていますので、このままの生活がいいとは思っていません。ふだんから早寝早起き、早朝ウォーキング、朝のラジオ体操、ヨガ、ピラティス、鍼や整体などにも通っていましたし、食生活はほぼ野菜と魚。カフェインもあまり摂りません。最近はブームの耳ツボで食欲減退のツボも刺激したりして。
“ちゃんとその辺は気を遣っているから飲んでオッケー♪”と、なんとなくバランスを取って自分をごまかしておりました。
子供の無邪気な一言が炸裂
そんなある日、一緒にお風呂に入っていた息子(4歳)が私の体を見て一言。
「ははっ! ママ、だんごみたい」
…つまり、私の上半身が「だんご3兄弟」のように“ボン・ボン・ボン”だというのです。
もちろん、自分でも「痩せにくくなったなぁ」という認識は(薄々)ありましたし、鏡の中の自分と頭の中の自分のフォルムに差異があるなということもわかっていました。はい、美容エディターですから。
そこで一大決心! 以前からぼんやり考えていた
「よし、パーソナルジムへ行こう」
と、その日のうちに近所のジムに初回の予約を入れたのです。

「ビールをハイボールにすればいいとか、そういう次元じゃないんです」
爆イケなトレーナーから禁酒を指示される
ドキドキしながら向かったパーソナルジム(チェーン店)で待っていたのは、
身長190cm、健康的な体躯の“大沢たかお”似の男性インストラクター。
ジムに通う目的、最終的にどのくらいの期間でどういうふうになりたいかなどをカウンセリングしてもらい、まずは3カ月の短期集中のトレーニングプランを作成してもらうことに。
真っ先に指摘されたのは、外食の多さや、油物や糖質が多めの食事面。そして、お酒です。さらにいうと、本当は毎日2L近く飲んでいるくせに、爆イケトレーナー a.k.a たかお先生の反応を気にした私は「毎日の飲酒量」の欄に
「350mL缶を毎日2本程度」と、虚偽の申告をしました。
それにも関わらず、たかお先生は「明らかに毎日飲みすぎですね。カロリーと糖質を摂取しすぎなので、ここからまず控えましょう。ストレスを溜めるのはよくないので、飲むならビールではなく糖質がないハイボールに」というアドバイスが。
“なんだ、飲んでいいんだ?”と、甘い考えを持った私は「でも、ハイボールって食事にあわないんですよね〜。私、お酒は食事にあわせるほうなので、刺身なら日本酒だし、イタリアンならワインだし…」と、戯言を呟いてしまったのですが、
たかお先生は真顔で
「…あの、いいですか。飲んじゃダメだけど、どうしても飲みたかったらハイボールを1杯程度ならOKということです。いつものビールの量をそのままハイボールにすればいいとか、そういう次元じゃないんです」
とピシャリ。
こうして、だんご母さんの禁酒生活が始まったのです。

顔とお腹周りが5日目ですっきりしてきた…?
酒が飲みたい気持ちと葛藤する1週間
まず、禁酒開始の1週間。外食は控え、朝晩には簡単なストレッチメニューも実践しました。
1日目:やる気に満ち溢れ、余裕で我慢。
2日目:まだまだ余裕。胃腸がスッキリして朝の気持ちよさを実感する。
3日目:ちょっと口寂しくなってきたけど、コーヒーでごまかす。
4日目:スーパーの酒売り場の前で立ち止まる。が、自分に言い聞かせ、コーヒーでごまかす。
5日目:体に変化を感じて、やる気再燃! コーヒーに飽きて炭酸水を飲むようになる。
6日目:炭酸水にレモンやミントを入れて、味変を楽しむ。
7日目:無性に酒が飲みたいが、我慢! 口寂しいので白湯を飲んで早めに寝る。
といった具合でした。
とにかく、味の濃いものやシュワっとくるもので気分を紛らわせないとやっていられないっ!
だいたい毎日17時くらいから体がソワソワしてくるところ「いやいや、我慢我慢!」と、気持ちにブレーキをかけていたのですが、4日目が特に辛かった!
モチベーションを持ち直せたのは、明らかな体の変化でした。
たかお先生から
「飲酒を控えると、まずはお腹周りのサイズが落ちる」
と、言われていた通り、本当に浮き輪状のぜい肉がひと周り縮んだような。ぼやぼやしていた輪郭も少しキュッとして、目もくりっとしているような…?
たかお先生に聞くと「あぁ、それはむくみが取れたんですね」
…はい??
え、痩せたのに体重は微量減?
つまり、痩せたのではなく、数日の禁酒で全体的にむくみが取れた。
それにしても、体重に変化がないのに見た目にここまで変化があるとは。顔や脚だけでなくお腹や背中も含め、私は何年もずーっとむくみ続けていたと…。衝撃!

そして、内臓にも変化が。お酒を飲む人ならわかると思うのですが、
翌朝にいつもある胃腸のダルさを感じなくなった。
寝る前に白湯を飲む習慣ができたのもいいのかも。お酒を飲まないことで胃腸のダメージが減り、本来の調子が戻ってきたんです。
たかお先生に禁酒生活が続いていることを報告すると、「その調子です! 食事面はどうですか?」と聞かれたので、「ランチは外食が多くなってしまうのですが、なるべく糖質を避けています。先日も中華に行ったんですけど、いつもならラーメンと餃子にするところを、キクラゲ炒めと少なめご飯にしました〜」。
てっきり褒めてもらえると思ったのに。
「……え? ぎょ、餃子とラーメンですか? そんなの筋肉が悲鳴をあげますよ」
と、目を見開いて言うではありませんか。
いや、なんなら少し前の私なら、そこにビールもつけていましたよ?、と言いそうになりましたが、不穏な空気になったので黙っておきました。
【まとめ】禁酒して感じたメリット5つ
1.全身のむくみが軽減
前述の通り、見た目にも変化あり! 1日に摂取しているカロリーと糖質も大幅に減った、はず。
2.顔の赤み、皮脂の乱れが改善した
飲酒することで毛細血管が拡張し、いわゆる“赤ら顔”になっていたのが和らぎ、肌に明るさが出てきました。また、お酒を飲むほど肌が乾燥しやすくなるのですが、乾燥からくる皮脂分泌量の乱れも整い、肌調子もめちゃめちゃよくなりました。
3.中途覚醒せずぐっすり眠れる
飲酒で眠くなる→喉の渇きや尿意で中途覚醒するということが減り、朝までぐっすり眠れるように。
4.二日酔い、胃腸の重さ、慢性的な倦怠感がなくなった
食事よりもお酒で腹をいっぱいにするのが酒飲みの悪いところ。胃腸が荒れる&睡眠中も内臓がアルコールの分解で働き続け、朝から胃もたれがむしろ通常運転でした。それが、今ではしっかり朝食を摂り、慢性的な倦怠感が激減! 集中力が高まり、日中のパフォーマンスも向上した気がします。
5.味覚が敏感になった
以前は、外食するとほぼお酒を飲んでいたこともあり、基本的に濃い味が好みでした。お酒のせいで舌の感覚もボケていたんでしょうか? 禁酒してから外食の回数もかなり減ったのですが、「薄味もそれはそれで美味しい」と感じるようになりましたし、自分で調理するときも意識的に塩分控えめになっています。
飲酒しないと体も気持ちも軽くて快適!
飲酒が原因による胃腸のだるさや倦怠感に身体が慣れてしまい、健康な状態そのものが、わからなくなっていた私。
ですが、これだけは言いたい!
お酒は適量なら美味しく楽しいもの!
今、私のように多量の飲酒が習慣化している人は、ぜひ、健全な体の快適さを味わってみてください。いきなり禁酒はハードルが高いですが、減酒することで健康的な毎日を取り戻せるかもしれません。目指せ、ハッシュタグ #丁寧な暮らし!
結局、劇的な体重減には至らず
ところで私、痩せるためジムに通い始めたはずなんですが、なんだかメンタルばかり鍛えられて、肝心の体重はほとんど減らず、だんごがひと周り縮んだ程度でした(笑)。
まず、めちゃくちゃな食生活を整えるところからだったので、痩せる次元には達していなかったのかもしれません。併せて、たかお先生直伝の宅トレも頑張らないとですね。
ジムのチケットも使い切ってしまい、今や、たかお先生は更なる課金をしないと会えない存在となってしまいました。
ちなみに、今回かかったジム代は、入会金と3カ月分のチケットで約20万円。
お金を使って酒で肥え、お金を使って禁酒で痩せようとする…。私は一体、何をやっているんでしょうか。

お酒の正しい飲み方はある? 医師の見解は?
さて。ここまで、禁酒について医学的なエビデンスのない自分の所感ばかり綴ってきましたが、医学的にみて本当に飲酒することは悪なのでしょうか?
別記事では、肝臓を専門に研究されている医師に詳しくお話を伺ってみました!
イラスト/のなか海 文/佐藤陽(マキアオンライン)
公開日:























































































