「MAQUIA」9月号では、免疫力を高める100のアイデアをご紹介。今回は、免疫力アップのカギ、ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす入浴法と、夏ならではの快適睡眠術を教わりました。
夏疲れにもストレスにもウイルスにも負けない
肌·体·心 免疫力アップの裏技
冷えと睡眠不足は免疫の大敵!
夏の入浴&睡眠術
ヒーリングサロン「SOMI」オーナー
生田和余さん
そのゴッドハンドと穏やかな人柄、豊富な経験と知識に、多くの美容関係者が信頼を寄せるセラピーの求道者。
睡眠コンサルタント
友野なおさん
睡眠のプロとして、メディアでの発信や講演活動、商品開発など幅広く活躍。著書は海外でも翻訳され発売中。
医学博士
伊藤要子先生
(社)HSPプロジェクト研究所所長。オリンピック選手のパフォーマンス向上にも貢献。著書に『加温健康法』(法研)。
01
免疫力アップのカギは
HSPの増加!
お風呂が最適
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、ほとんどの生物に存在し、様々なストレスから細胞を守るたんぱく質。「リンパ球を増やし、自然免疫も獲得免疫も高めます。HSPは熱の負荷で増えるので、お風呂は絶好の機会。熱め&長めの入浴がポイント」(伊藤先生)
02
夏こそ、
HSP入浴法
がおすすめ
HSPはウイルスや細菌だけでなく、様々なストレスから細胞を守ります。「紫外線や暑さのダメージから体や肌を守るためにも、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染症対策のためにもHSPを高めておきましょう」(伊藤先生)
03
「40℃に20分」の
入浴を土曜と水曜に
HSP入浴は熱め&長めの入浴を週2回が基本。「夏は40℃で20分が目安。肩までつかり、体の芯から体温を上げます。途中熱くなったら湯船を出て休憩を。HSP入浴の2日後にHSP量がピークになるので、土・水に行うと週明けの月曜と週末の金曜を好調に過ごせます。他の日はぬるま湯でもシャワーでも好きな入浴法を」(伊藤先生)
04
300〜500mlの
水分を摂りながら
「大量の汗が出るので、水分補給は必須。入浴前にも飲んでおきましょう。入浴後も合わせて300〜500mlは必要です。せっかく上がった体温を下げないためにも、常温の水が最適」(伊藤先生)
05
HSP入浴をサポートする
炭酸入浴剤
「短時間で済ませたいときは炭酸入浴剤がおすすめ。また毎日入浴している人は体温が上がりやすいので、40℃で15分でもHSPが増えます。ミネラル入りのものは保温効果が高く、入浴後も温かさが続きます」(伊藤先生)
A 超微細炭酸とエプソムソルト、スキンケア成分を配合。バブ エピュール ローズマリー&ユーカリの香り(医薬部外品)400g ¥1200(編集部調べ)/花王 B 温泉ミネラルと炭酸、ジンジャーを配合し芯から温める。きき湯 ファインヒート リセットナイト(医薬部外品)400g ¥933(編集部調べ)/バスクリン
06
湯船の中では
マッサージや読書
を思い思いに楽しんで
「音楽や読書を楽しんだり、マッサージして過ごすと20分は意外とあっという間。多少の時間なら肩が出ても大丈夫。習慣づけが大事なので、楽しく無理のない方法で行いましょう」(伊藤先生)
07
入浴後、10〜15分の
保温&休憩でHSPが活性化
HSP増加のポイントは湯上がり後の保温に。「水気を拭き、夏はTシャツ&短パンで水分補給をしながら15分休憩。リビングの室温が30℃以上なら軽く冷房を。浴室での保温でもよいです。この間にスキンケアをするのも◎。体温を37℃以上に保つことが大事。保温終了後は冷房や冷たい飲み物もOK」(伊藤先生)
08
寝室は冷房27℃。
サーキュレーターで
空気を循環させる
寝室は冷房より扇風機やドライ設定?「真夏の場合は冷房一択。気温27℃、湿度55%がベストです。タイマーを設定すると止まったときに寝苦しくて目覚めやすいので、つけっぱなしが○。サーキュレーターで空気を循環させると快適さを保てます」(友野さん)
09
パジャマは天然素材の
長袖&長ズボンがベスト
「冷房が利いた寝室では長袖&長ズボン、襟ぐりが開きすぎないデザインのパジャマを。綿や麻、シルクなどの天然素材で、ピンクやベージュなどの淡い色がリラックスを助けます。ワンピースタイプは寝返りがうちづらいのでおすすめしません」(友野さん)
C 特殊な加工を施すことで疲労リカバリー作用が認められた天然素材を使用。リフランス しなやか3重ガーゼパジャマ レディース ¥22000/HLコーポレーション D オーガニックコットンとリネンの優しい手触り。プリスティン さらさらリネンコットンパジャマ ¥22000/プリスティン本店
10
寝つけない人は
足首が冷えている
手足が冷えていると寝つきにくい、と友野さん。「深部体温が下がるときに人は眠くなりますが、手足が冷えていると深部体温が下がりにくいのです。裸足で過ごしがちな夏は特に足首の冷えに注意。足湯やレッグウォーマーで冷やさない工夫を」
7種の天然鉱石を含浸させた素材が遠赤外線を発生し、冷えや疲労を軽減。リフランス ニットレッグカバー ¥4500/HLコーポレーション
11
夏の快眠メニュー、最強は
豚の生姜焼き&納豆
「疲労回復や神経の安定に役立つビタミンB群は豚肉に豊富。玉ねぎの硫化アリルがその働きを補完します。さらに生姜が体を温めるので入眠しやすい環境に。寝汗が増える夏は納豆もぜひ夕飯に。納豆の成分が血液のドロドロ化を防ぎます」(友野さん)
12
機能性の
涼感アイテムを活用
温度調節が難しい夏の夜。クール寝具は通気性と吸湿性に優れているので、寝ている間に湿気と熱がたまるのを防げます。優しいクール感がある機能性インナーも快適さを後押し。
E 接触冷感素材で蒸し暑い夜も快適むくみケア。寝ながらメディキュット スーパークール フルレッグ オープン価格/レキットベンキーザー・ジャパン F さらっとした感触。GU DRYヒンヤリキャミソール 全3色 各¥590/ジーユー G 涼感と蒸れにくさを追求した敷きパッド。ピローパッド別売り。クールタッチ 敷きパッド 全2色 各¥10000〜/西川リビング
13
爽やかで心落ち着く、
夏の快眠アロマ
睡眠アロマの代表はラベンダーやサンダルウッド。「精油の多くが鎮静と活性の両面をもち、体に合わせて働くといわれます。快眠目的でも心地いいと感じる香りを自由に選んで」(生田さん)
H 寝つけない、眠りが浅いなど睡眠の悩み別に精油をブレンド。ザ パブリック オーガニック スーパーディープナイト ホリスティック精油ディフューザー 全5種 180ml 各¥15000/カラーズ I 女性のバイオリズムに合わせてブレンド。エミリーウィーク 2nd WEEK アロマスプレー ニュートラル 80ml ¥2500/ベイクルーズ
MAQUIA 9月号
撮影/熊谷勇樹(モデル) Kevin Chan(物) ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 構成・文/小田ユイコ 柏谷麻夕子 関本陽子 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
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