プリュス世代になると、歯や歯茎など、口腔内の老化が進んでトラブルが起きがちに。それを防ぐための最新「歯活」情報をお届け。

プリュス世代こそ歯のエイジングケアを!
美しく生きるための歯活
知らなかった!
今、知るべき歯の事実
最近、歯科にまつわる研究が進み、かつては常識とされていた知識がどんどんアップデートされている。そこで最新のトピックスをお届け!
【歯と口腔治療の真実】
プリュス世代の“破折”に注意!
親知らずを除く奥から2番目の歯は、6歳で最初に生えてくる永久歯。噛み合わせの鍵として長年酷使され続けているので歯が破折することが。神経を抜いて被せ物が入っているケースも多いので、負担過重を起こさないよう注意。

食いしばり予防のボトックスは慎重に
食いしばりの改善に、咬筋へのボトックス注射が人気です。筋肉が弛緩して強い力がかからない点はメリットですが、他の部分で代用しようとする働きが出るリスクも。あくまでも補助的な治療と考えて。
腸活の前に口腔ケアを
プラーク(歯垢)は、細菌同士がスクラムを組んだバイオフィルム(ヌメリ汚れ)状で、経路はさまざまなものの、口内の悪玉菌が腸まで届いて環境を荒らす可能性も。腸活の前に口腔ケアを行って。
むやみに歯を削らない低侵襲治療が新常識
かつては、歯が茶色い=虫歯とみなされていましたが、最近は診断基準が変わっています。初期虫歯には高濃度フッ素を応用するなどの方法で、歯を削るタイミングを遅らせ、必要最小限の侵襲で済むような配慮がなされています。
噛み合わせの違和感は歯の加齢サイン!
年齢を重ねるにつれ、違和感を生じやすいのが噛み合わせ。長年の食いしばりで歯が擦り減ったり、歯周病の進行によって歯槽骨が吸収されることが関係しています。早め早めに医療機関で相談を。
歯科医院は専門分野ごとに変えるのもアリ
プリュス世代は、年齢や体調の変化に応じたオーダーメイド治療が必要になってきます。矯正や根管治療など、専門医による手技が必要と判断される場合は、かかりつけ医と相談のうえで使い分けるのもベター。
3Dフェイシャルスキャナー“RAYFace”で治療後の姿を可視化

最近、歯列矯正やセラミック治療などさまざまな歯科治療のビフォー&アフターの顔を3D画像で見れる『RAYFace』が登場。顔や口腔内のスキャンデータとCTデータをAIでマッチングして作るので精度が高く、術後の顔がイメージしやすくて便利。

資料提供/RAY JAPAN
3D撮影した顔、歯、あごの骨のデータをAI技術でマッチング。高精度のビジュアライズとシミュレーションが可能に! 導入歯科医院はまだ一部なので、事前に確認を。
保険適用の白い詰め物“CAD/CAM冠”は見た目と反する注意点も
近年、強化型プラスチックを応用した“CAD/CAM冠”という白い被せ物が保険適用に。見た目は白くてきれいですが、セラミックと異なり汚れを付着させやすいという樹脂特有のデメリットもあるので注意。
歯列の悪さは舌がんの原因にも
舌がんなど、口腔がんのおもな要因は喫煙ですが、機械的な摩擦によっても発がんリスクが上昇します。欠けた歯や、でこぼこに乱れた歯並びが舌に当たって擦れると、粘膜に傷がつきやすく危険です。歯科医に早めに相談を。
手術前の歯科治療で術後の回復が早くなる
心臓や脳などの手術前に歯の治療をしておくと回復が早く、入院日数が減るという報告があります。逆に口内に悪い菌が多いと病気を悪化させやすくなります。手術の予定がある人は事前に口腔ケアをするのが◎。

MAQUIA 12月号
イラスト/green K 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
公開日:























































































