公開日：2025.11.03

【40代からの歯活】歯周病はエアロゾルや唾液でも感染？治療の最前線を解説！

プリュス世代になると、歯や歯茎など、口腔内の老化が進んでトラブルが起きがちに。それを防ぐための最新「歯活」情報をお届け。今回は、日本人の約8割が罹患するという「歯周病」にフォーカス。

【2025年最新・歯周病の真実】エアロゾルや唾液でも感染？進化する治療の最前線を解説

プリュス世代こそ歯のエイジングケアを！
美しく生きるための歯活

知らなかった！
今、知るべき歯の事実

最近、歯科にまつわる研究が進み、かつては常識とされていた知識がどんどんアップデートされている。そこで最新のトピックスをお届け！

答えてくださったのは

【歯周病の真実】

罹患率8割！“ぺリケア”が常識に

歯周病は、細菌感染によって歯茎が腫れ、進行すると骨が溶けて歯が抜けてしまう病気。日本人の罹患率は約8割と言われています。

歯の清掃が不十分だとなりやすいので、プリュス世代は歯周病（ペリオ）を防ぐケア＝“ペリケア”が不可欠。歯磨きだけでなくフロスもマスト！（菅野先生）

歯周病による疾患は糖尿病・脳梗塞・認知症など100以上！

歯周病による炎症で放出される物質は歯茎の毛細血管から全身に運ばれます。エビデンスの強弱はあるものの、糖尿病や脳梗塞、認知症をはじめ、100以上の疾患の発症や進行に関わっていると言われています。（照山先生）

歯周病もアプリで可視化して管理する時代

自分の歯周病の状態を管理できるアプリが『ペリミル』。ブルーラジカル（下記参照）を受けた人向けで、治療の進捗や歯の状態が可視化され、歯磨きの習慣化もサポート。口腔ケアの意識付けを促してくれます。（菅野先生）

資料提供／Luke株式会社

治療の進捗のほか、歯の状態をイラストで表示。歯磨きタイマーなどでセルフケアもサポート。歯科衛生士からアドバイスも受けられる。

プリュス世代の歯列矯正は歯周病リスクの考慮を

歯周病の進行により歯を支える骨が痩せます。リスクを把握せずに矯正を進めると、歯を固定する骨が追いつかずさらにグラグラに。定期検診を含め、歯周病の専門医と連携が図れる医療機関を選ぶのがポイント。(照山先生)

更年期含め女性は悪化リスクが大！

歯周病菌にはエストロゲンを餌にして増えるものがあるので、その分泌が増える思春期と妊娠期には歯周病リスクがアップ。また、エストロゲンが減る更年期には歯槽骨が脆くなり歯周病が進みやすいので注意。（菅野先生）

妊婦歯周病は早産のリスクが7倍

妊娠中に歯周病になると、低体重児出産（早産）のリスクが7倍も高まるという報告があり、オーラルケア先進国のスウェーデンでは妊娠中は口腔ケアを徹底します。出産予定のある人はまず歯周病治療を。（菅野先生）

エアロゾルや唾液感染する！

歯周病は唾液感染だけでなくエアロゾル感染するとも言われています。親子、夫婦、恋人同士でも感染しますし、同じ職場内で感染し合ったり、飼い主からペットに移ることも。全員でケアをして予防を！（菅野先生）

歯周病菌を99.99％殺菌する！
最先端治療「ブルーラジカル」が革命的

これまで重度の歯周病を治すには、手術や抜歯が必要でしたが、この問題を解決したのが『ブルーラジカル』。

これは過酸化水素に青色レーザーを照射した際に発生するフリーラジカルによって歯周病菌を殺菌する方法。超音波振動によって歯石やプラークを物理的に除去し、手術などの外科処置なしで歯周病を効果的に改善することが可能です。（菅野先生）