年齢を重ね、時代も変わる中で、お洒落の基準が変わってきた、と語る神崎 恵さん。大人こそ頑張りすぎず、心地よさや伸びやかさを最優先にメイクすべき──。そんな哲学を披露します。
Plus世代のメイク、頑張りすぎずにアプデするには？
神崎恵
「ちょうどいいPlusメイク」
ドレスアップする日
抑えた色香が漂うベージュレイヤード
“色をきかせたメイクはやってきたけれど、最近はそれを抜いていきたいと思うように。そのバランスは難しいけれど、顔に色がないとその人らしさや“雰囲気”が出せるんです。それに、薄い色の組み合わせでどうやって華を出すかというのは頭を使いますよね。考えることで出せる知性は、大人の魅力。ポイントメイクの色を抑えた分、肌はパウダーも使ってきっちりトーンアップさせます。土台から計算した“こなれベージュメイク”ならフェミニンな装いともいいバランスに。” ──By Megumi
1. ベージュメイクの日は肌をきっちりトーンアップ
「ポイントメイクの優しい色を活かすには、ベースに透明感となめらかさが必要です。それによって、顔色が悪く見えず、ベージュが綺麗にこなせるようになるから。カバー力のあるファンデやパウダーを使って作ったコンサバティブな肌なら、ドレッシーな服に負けない存在感が」
2. ラインの部分使いで唇のボリューム強調
濃密なリップが印象的なメイクだけれど「リップラインを全体にはとりません。上唇の山をつぶすようにリップラインを引き、下唇も中央を塗るだけ。あえて口角には塗らない方が、上下の唇のボリュームが立つんです。あとは口紅をしっかりたっぷり塗ればOK」
3. 大人眉の要は“毛並み”。自分らしさが前面に
顔が平面的になってくる大人こそ、眉の立体感や毛流れを大切にすべきと神崎さん。「毛並みを強調すると、可愛いとか綺麗だけではなく、知的さや個性が出せるんです。だから眉毛はふさふさに見えるマスカラ一択。清潔感や大人の余裕が前に出るようになります」
A上2色がマット、下2色がグリッター入り。質感違いで立体感が出せ、華やかベージュに。ケイト ポッピングシルエットシャドウ BE-1 ¥1540（編集部調べ）／カネボウ化粧品
Bベージュ系ポイントメイクのつなぎにぴったりな、 柔らかいピーチカラー。SEX APPEALという色名にふさわしいカラー。ブラッシュ N 920 ¥5060／ NARS JAPAN
Cアルガンオイルやグロウゴールドパールの効果で、ラグジュアリー感あふれるツヤ肌に。ファウンデイション アルティメイトe SPF25・PA++ 16g 全6色 各¥10450／イプサ
D名品パウダーから、柔らかな光をはらんだハーモニーカラーをチョイス。くすみや色ムラを補整しシルキーな肌に。ルース パウダー 101 16g ¥6050／コスメデコルテ
E黒と茶のファイバー入りで、毛並みをきちんと感じさせる立体眉に。時間が経ってもダレないホールド力も◎。パリブロウ スタイリングブロウジェル 01 ¥3300／パリジェンヌビューティーグループ
F血色感の延長のようなベージュ。ラインが肌から浮かず自然に立体感を強調。ラスティング ジェルリップライナー 01 ¥4180（セット価格）／エレガンス コスメティックス
Gちょっぴりビターなシナモンベージュ。唇の立体感を際立てつつ甘さを抑えたい時に最適。 モイスチャー グレイズ リップスティック 01 ¥5830（セット価格）／SUQQU
How to makeup
Cをブラシで丁寧に塗り、Dを纏って肌をトーンアップ。Eで毛流れを強調する。Aの上2色を混ぜてまぶたに広めにのせ、下まぶたキワに右下をオン。Bを大きめブラシで広く入れて柔肌印象に。Fで上唇の山をつぶすようにして、上下の中央のみラインをとる。Gをブラシにとり、オーバーめにたっぷり塗る。
MAQUIA 10月号
撮影／柴田フミコ（モデル） 橋口恵佑（物） メイク・モデル／神崎 恵 ヘア／工藤由佳〈Un ami omotesando〉 スタイリスト／石関靖子 取材・文／高見沢さとこ 撮影協力／UTSUWA 構成／山下弓子（MAQUIA）
トップス¥38500（ローズアンナ）、パンツ¥38500／サードマガジン ピアス¥58300（モニス）、バングル¥13750（エイチアッシュ）／フォーティーン ショールーム
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
MAQUIA2024年9月21日発売号
集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア11月号の大特集は「これからも『私が主役』の美容でいく！」。通常版の表紙は鈴木えみさん、小嶋陽菜さん、与田祐希さんです。
