これまで着こなせていたスキニーパンツや身体に沿うワンピースが似合わなくなってきた……。それはもしかして、ヒップラインの崩れのせいかも？ そんなお悩みを解消するために、服をオシャレに着こなすためのヒップアップ下着とその選び方をご紹介！
Fashion Shape 美トレヒップ ロングガードル［ミディアム］¥6050／トリンプ
下着とボディのプロ資格IA保持者。健全な下着選びと悩みに寄り添うボディメイクは定評があり、多くの女性をスタイル美人へと導く。下着の商品開発＆監修も多数。フリーアナウンサーとしても活躍中。
【お悩み①】横に広がり下に垂れる四角尻タイプ
「20代後半からヒップが四角くたるみ始め、スキニーパンツを避けるように。最近ではフレアタイプのスカートばかり履いてラインを誤魔化しています。3年ほど前に1000円くらいのガードルを買いましたが、締め付けが苦しい上にガードルから出たハミ肉でラインが余計乱れる気が……」
しっかりとしたパワーで中央にお尻を
集めてくれるミディアムパワーガードルがおすすめ！
スピードシェイパー298 ロングガードル
￥5500／トリンプ
「身長の1/2の高さにヒップトップがあるとスタイルが良く見えます。重力に引っ張られて下垂した四角尻タイプは、生地の伸縮加減がミディアムパワータイプのガードルでヒップトップを補整するのがおすすめ。初心者にはややハードに感じるかもしれませんが、しっかりとお肉をホールドしながら丸みのあるフォルムに整えてくれます」（湯浅さん）
ヒップから太ももにかけての部分は一枚生地で仕立てることにより、スムーズな履き心地を実現。ヒップのみならず、脚部分の着圧パワーにも工夫があり、内もも、外ももともにスッキリとしたラインに。
「スムーズにガードルを履くコツは、履く前に腰からウエストまでの細い部分を外側に折り返すこと。足を入れ、ヒップの一番太い位置まで持ち上げてから、折り返した部分を戻すと履きやすいですよ。履いた後はガードルのパターンに合わせ、自分の手でお肉を本来の位置へアシストしましょう」（湯浅さん）
トリンプのスピードシェイパーはここがすごい！ by 湯浅さん
①部位ごとにパワー差をつけた身生地
「パーツごとにパターンを変えて、強度が緻密に異なる縫製がお見事。しっとりと肌馴染みの良い生地が、なめらかに段差なくボディメイク！」
②ウエストサイドのグラデーションサポート
「四角尻さんは脇腹にもお肉がつきがち。ウエストサイド部分に裏打を施すことで、腹部のもたつきも気になりにくく、食い込みにくい設計も◎」
③“スピード”というネーミング通りの瞬発力
「ヒップのみならず、ウエストや脚までこだわり抜いた着圧設計で、履いた瞬間にスタイルアップが叶います。それでいて履いている間の圧迫感はなしという優れもの」
実際に履いてみました！
「ヒップ周りのお肉が、ヒップトップの理想的な位置へ集まることで、後ろから見ても丸みを感じるシルエットに。太もももキュッと引き締まり、ヒップ下の横ジワ（段差）がなくなることでスラッとした脚長印象も。ヒップに丸みが出ることで、ウエストのくびれも強調されます」（湯浅さん）
ブラウス￥15400／ラブティックボンボン パンツ￥9790／イェッカ ヴェッカ 吉祥寺 イヤリング￥1760／サンポークリエイト（アネモネ）
「ヒップのボトムラインがキュッと引き上がり、お悩みだった垂れ尻印象が大幅に軽減。腹部も引き締まってデニム本来のデザインが引き立ちました。ガードルを履くと胴回りもシャンとするので、自然と姿勢が良くなり、バスト印象まで好転したスタイル美人に！」（湯浅さん）
「今まで履いていたガードルはなんだったの？ と思うほど、ストレスフリーな着心地。それでいてしっかりラインが補整されてびっくり。ダイエットだけではなかなかラインまで整えられないので、大人の女性には必要なアイテムだなと実感しました。スキニーパンツも綺麗には着こなせるようになったので、ファッションの幅も広がりそうで嬉しいです！」
【お悩み②】メリハリのない扁平尻タイプ
「出産を機に全身のメリハリがなくなってきたのが悩み。特にヒップのボリュームのなさが気になっています。削げているように感じるのに何故か妊娠前に履いていたデニムはきつい……。ガードルは『最後の砦』という印象でなかなか手を出せずにいたのですが、子育てでダイエットもままならない今、履いたほうがいいのか悩んでいます」
ウエスト・お尻・太もも、広範囲にアプローチ！
ウエスト丈高めのガードルがメリハリの鍵
SUHADA 肌リフトプラス
￥6380／ワコール
「お尻にボリュームがないという人は、メリハリを意識するのがポイント！ 自分のウエストより高めの丈でメリ（＝ウエストくびれ）を、太ももから脂肪を引き上げてハリ（＝ヒップ増し）を。ウエスト・ヒップ・太もものトータルでボディラインが整うガードルを選びましょう」（湯浅さん）
画像内のPOINT!で示した通り、裏面のNANOテープが肌に吸い付くように下半身のたるみをすくい上げ、履くだけで引き上がったヒップラインをデザイン。ヒップのお肉を本来の位置に持ち上げてくれる。
「NANOテープをヒップ下部の皮膚に密着させ、ウエスト方向へたるみごと持ち上げるように着用するのがコツ。ヒップアップ後、ソフトな身生地でぷるんとした美尻印象になるのも嬉しい」（湯浅さん）
ワコールの肌リフトはここがすごい！ by 湯浅さん
①NANOテープでぐぐっと引き上げ！
「髪の毛の1/7500の細さの極細繊維が肌に密着し、流れたお肉を根こそぎホールド。よく動く日でも美しいラインをキープできます」
②ハイウエスト気味だからくびれ＆メリハリUP
「履きこみがジャストウエストよりも高めなので、はみ出しがちなうきわ肉もしっかり収納可能。腰サイドからはみ肉を押さえ込み、ヒップ上部の丸みを整えながらウエスト周りもスッキリ！」
③太ももリフトアップも叶うソフトロングガードル
「素肌のようなソフト素材ながら、履くだけで太もものたるみもスッキリ。『ガードルは履くだけでスタイルが整う』という模範解答のようなロングガードルです」
実際に履いてみました！
「もともとスレンダーでシルエットがすとんとしやすかったのですが、ガードルでウエスト・ヒップ・太ももにメリハリをつけることでカーヴィーなラインが出現。ヒップラインがラウンドすることで女性らしい雰囲気が増しました」（湯浅さん）
ワンピース¥9350／リップサービス イヤリング¥3630／サンポークリエイト（ミミサンジュウサン）
「横から見るとヒップトップに歴然の差が。削げ尻の一因だった太もも流れのお肉が持ち上がり、ヒップアップ！ ヒップと太もものエリア分けがクリアになり、脚長印象も。本人のウエストよりも高い位置から補整しているので、ピタッとしたワンピースでも胸下からスッキリしてスリムに見えます」（湯浅さん）
「こんなに丸いお尻、出産前にもみたことなかったかも……と思うほど。ガードルは体を締め付けるイメージがありましたが、苦しさやストレスが全然なく驚きました。むしろこんなにラクで機能的なのに、どうして今まで使わなかったんだろうと後悔しています。姿勢も矯正されて全身のバランスがよくなった気がするので、今後いろんなタイプのものを試してみたいです」
もっと知りたい！ ガードル初心者のためのQ&A
Q.20代でも履いていいの？
「もちろんOK！ 下着でエイジングを止めることはできませんが、エイジングの速度を緩やかにすることは可能。ブラシャーで胸の形を崩れにくくするのと同じように、ガードルを履くことでヒップラインが崩れにくくなります。脂肪は調教できる！ 20代から始めれば、将来のラインにきっと変化が出ますよ」（湯浅さん）
■ファーストガードルにおすすめなのはこれ！
田中みな実×PEACH JOHN ファーストガードル
￥5478／PEACH JOHN
「『バストにブラをつけるように、ヒップにもガードルを習慣に』と、田中みな実さんがプロデュース。心地よい生地、確実に上がるヒップトップ補整、デザインのセンスも光る名品！ ガードルはキツくて硬いというイメージを一掃してくれます」（湯浅さん）
■コスパと実力を兼ね備えたこんなガードルも！
AMOSTYLE スタイルメイクガードル ロング
￥3300／トリンプ
「コスパ最高ながら、ヒップアップ、ぺたんこお腹を実感できる優れもの。色違いのベージュはダークテイストで白アウターでもひびきにくく、かなり使えます」（湯浅さん）
Q.毎日履いてもいいの？
「むしろ毎日履きましょう。最近のガードルは素材自体はやわらかく、スパッツ感覚で着用できるものもあるので、ストレスを感じずにスタイルアップできます。蒸れにくい素材のものも増えているので、夏場でも快適に過ごせますよ」（湯浅さん）
Q.夜寝ているときも履いていてOK？
「睡眠時の着用はNG。ガードルは日中の体の動きを考慮して開発されたアイテムなので、睡眠時に着用すると体をいじめる可能性も！ 夜はリラックスすることを心がけましょう。血流が滞ると体が冷えたり浮腫んだりと、様々なトラブルにつながるので気をつけて」（湯浅さん）
Q.生理の日に履くのはNGですよね？
「生理の日に履いても大丈夫。ただし、生理中は体が浮腫んでいることが多いので、いつもよりソフトなものや、ワンサイズ大きいものを選ぶのもおすすめです。『浮腫んでいる日に下着を重ねると余計太って見える』という人もいますが、そんな心配は無用。着るだけでラインが整うので、浮腫が気になる時にこそ活用を」（湯浅さん）
Q.トライしてみましたが締めつけが苦しくて続きません……
「締め付けを感じるのは、選び方を間違えているから。ガードル選びにおいて『キツい』と感じるのは絶対にNG。ウエスト、お腹、ヒップ、太ももなど、一箇所でも窮屈だと思う部分があれば迷わずサイズアップを。また、購入前は試着をして、素材感も含め自分に合ったものを選びましょう。試着時に屈伸を2〜3回して、動きやすさを確認するのがおすすめです」（湯浅さん）
Q.ガードルの下には何を履けばいいの？
「ガードルの恩恵をダイレクトに受けるには素肌が一番！ 最近のガードルはマチ付クロッチが多く、直履きもOK。衛生面を考慮するならパンティーライナーを敷くか、下着をつけて。ただし、フルカバーのショーツを履くとガードル本来のホールド力が発揮されないので、Tバックがおすすめ。ストッキングはガードルの上に履くとよりスッキリ見えます」（湯浅さん）
Q.洗濯はどうすればいいの？
「素材などによって異なるので、必ず洗濯表示を確認して。下着は『セカンドスキン』と言われるように、自分の肌の一部だと思って手洗いするのが理想です。裏返して優しく手洗いを。そうすることで長く使えますよ」（湯浅さん）
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撮影／土佐麻理子 スタイリスト／中村美保 ヒップモデル／金子エミ 取材・文／野崎千衣子 構成／織田真由（MAQUIA ONLINE）
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