「MAQUIA」12月号では、知っているようで知らない女性ホルモンの基礎知識をレクチャー。なかなか人に聞けない生理の疑問に、ドクターが答えます。
うまく付き合えば不調がおさまる!
キレイになる! 女性ホルモン100問100答
生理周期にともなって定期的にやってくるカラダの不調。いつものことだと思っていたら病気のサインのことも……。何十年も続くことだからこそ、正しい知識を身につけよう。
教えてくれたのは…
産婦人科医
池下育子先生
いけした女性クリニック銀座院長。患者の8割が働く女性。婦人科系のほか、メンタルなど女性の悩み全般をサポートする。
産婦人科医
遠見才希子先生
対馬ルリ子 女性ライフクリニック新宿にて診察。その一方で子どもの性教育にも力を入れ、積極的に講演活動を行っている。
生理の悩み・疑問編
これって病院に行くべき?なかなか人に聞けない生理の疑問をピックアップ。
Q 生理周期がバラバラ。
どのタイミングで病院へ行けばいい?
A 7日以内の変動はOK
「24日以下は頻発月経、38日以上は稀発月経といいます。環境の変化やストレスで1回だけ間が空いてしまうことはよくありますが、何度も繰り返すようなら病気がひそんでいる場合も。早めの受診を」(池下先生)
Q 30歳前後で更年期や
閉経はありえる?
A あります
「40歳未満で無月経が続く『早発卵巣不全』があり、血液検査で原因を調べます。骨粗鬆症や脂質代謝異常などが起きることがあるので、ホルモンの補充が必要です」(遠見先生)
Q 生理の時のニオイが気になる。
いい対策方法は?
A タンポンでニオイは防げます
「日中に気になるならタンポンとナプキンの併用を。定期的に交換し、衛生面に気をつけましょう。また、寝る時の使用は翌朝の抜き忘れに注意して」(池下先生)
Q 生理のときに出る
レバーみたいな塊は何?
A 子宮の内膜がほとんど。
ただし、続く場合は病院へ
「凝血を丸め込んで子宮内膜が剝がれた場合、塊のようになって出ます。一過性ではなく頻繁に出るならホルモンの異常や子宮筋腫の可能性も。自分では判断が難しいので、一度婦人科で調べておくと安心できます」(池下先生)
Q 運動をしすぎると生理は止まるの?
A 止まることも
「体脂肪が減りすぎて女性ホルモンが低下したり、タイムや勝ち負けがストレスとなって生理が止まることも。無月経期間が長いほど治療も長引きます」(池下先生)
Q どうすれば生理周期を
整えることができる?
A 低用量ピル
「低用量ピルは月経周期が整うほか、女性ホルモンの量を一定にするので月経前の不調や月経が軽くなるなどメリットが多数あります。飲んでいる間は排卵が止まりますが、やめれば3カ月以内に戻ることが多いです」(遠見先生)
Q 生理痛はあったほうがいいの?
A ある程度あるほうが、
卵巣機能がいいといわれます
「痛みがなく、出血量も少ない、早く終わるといった場合は卵巣機能が悪いことも。痛みはないに越したことはありませんが、ある程度あって当たり前です」(池下先生)
Q 生理前に体調が悪くなるのはなぜ?
A 女性ホルモンが大きく変動するから
「排卵後に分泌量が多く増えるプロゲステロンが誘引となり起こります。体調が悪くなる時期には飲み会の約束を控えたり、仕事で無理をしないようにしましょう」(遠見先生)
MAQUIA12月号
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/甲斐美穂〈ROI〉 スタイリスト/福永いずみ モデル/里海 取材・文/中木純〈デジタルライツ〉 国分美由紀 構成/木下理恵(MAQUIA)
【MAQUIA12月号☆好評発売中】