美肌効果をもたらす画期的なテクノロジーを開発する、魅力的な研究員さんにクローズアップ! 今回は、炭酸泡研究に邁進する、花王の研究員さんをご紹介。
その研究愛が名品コスメを生む!
おたく研究員さんの偏愛ライフ
美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
美容記者歴30年のあいだ、化粧品メーカーの研究員を取材。優れた製品に隠された技術力を世に伝える。
しらみつぶしな作業が快感
おたく研究員 file3
花王
園田純子さん
スキンケア、とくに洗顔料の研究に長年携わり、さまざまなヒット商品の技術を開発。2018年からは炭酸製剤担当となり、炭酸本来の力を引き出すための研究にまっしぐら。
肌の奥に瞬時に浸透できる炭酸泡は、ほかの美容成分とはまた違う魅力が。だからこそ興味津々!
これまでも炭酸入りの洗顔料はあったけれど、噴射剤100%炭酸のものはほとんどなく、挑戦することを決意。
炭酸美容液と違い、すぐに洗い流してしまう洗顔料は時間との勝負。洗うだけで美肌をもたらすには、泡の細かさともっちり感が必須!
※麦茶に含まれるサポニンが天然の活性剤となり、泡が生じる。
プッシュするだけで
きめ細かな炭酸泡が
肌にのせると炭酸泡がスッと入り込み、内側からポカポカ。ソフィーナ iP リニュー ムース ウォッシュ 200g ¥3630(編集部調べ)/花王(9/11発売)
↑この洗顔料にも園田さんのおたく魂が
モコモコの泡立ちで、パックのように肌を包み込み、もっちり洗い上がる大ヒット洗顔料。ソフィーナ 乾燥肌のための美容液洗顔料<クッション泡> 120g ¥2200/花王
肌の奥に入って内から
変えるのが炭酸の魅力
サイズが極小で、水とも油とも仲のいい性質をもつ稀有な製剤、炭酸。肌を自在に通過し、血流を促進したり、不要な皮脂をオフするなど、内側から肌を変えていく力が。園田さんは、炭酸の唯一無二の性質に惚れ込み、研究。PIC技術を成功させた。
【 マイクロスコープ 】
理論上ではなく、目で見たことを信じる園田さん。炭酸が皮脂に溶けて気泡化する瞬間をマイクロスコープで確認。
MAQUIA10月号
イラスト/長谷川まき 構成・文/小田ユイコ 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
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