夏老けを感じ始めている人、多いのでは? 「MAQUIA」10月号では、夏の終わりの肌トラブルの解決策を専門家がアドバイス!
夏老け肌のV字回復テクニック編
日々のダメージが積み重なり、あらゆる肌トラブルが現れるタイミング。夏に油断してしまった人は今すぐリカバーして、次の季節に備えて。
教えてくれたのは…
美容コーディネーター 弓気田みずほさん
幅広い知識を持ち、正しいスキンケアや製品選びの指南役。今すぐ真似できる実践的なテクも好評。
美容ライター 摩文仁こずえさん
新製品コスメを試すのが大好きなミーハー気質。あらゆる肌悩みを保有し、いまだに試行錯誤の日々。
美容エディター 平 輝乃さん
難解なスキンケア理論もわかりやすくユニークに解説。優秀な化粧品を選び抜く、審美眼の持ち主。
美容ジャーナリスト 小田ユイコさん
肌をじっくり慈しむような、丁寧なスキンケアテクにファン多し。糖化対策やインナーケアにも明るい。
美容エディター・ジャーナリスト 安倍佐和子さん
あらゆるジャンルの美容に精通し、その知識量は業界髄一。マリンスポーツが趣味ながらシミゼロの美白肌。
ウォブクリニック中目黒 総院長 髙瀬聡子先生
美容皮膚科では、レーザー治療からインナーケアまで幅広く対応。特にシミ・くすみに強く、5000症例以上の実績が。
夏のお悩みワースト1 シミ
Q うっかり日焼け! まずはどんなケアをすべき?
A.一刻も早く冷やす
「まずは炎症を抑えることが先決。赤みやほてりがあれば氷をビニール袋に入れてタオルでくるんだものなどで冷やしましょう。落ち着いたら専用のジェルなどで保湿を」(弓気田さん)
(右から)日焼け後の肌をみずみずしく整える。リフレッシング アフターサン ジェル 150g ¥3700/クラランス 肌をひんやりクールダウン。ル タン アフターサンクーリングジェル 75ml ¥1200/アッパーハウス
Q 日焼け後、美白はいつからスタートすべき?
A.3日以内が理想
「赤みが治まり次第、できれば日焼けから3日以内。シミ生成を初期段階で防ぐトラネキサム酸入り製品が◎」(小田さん)、「ビタミンCも万能。肌荒れも鎮まりやすく」(安倍さん)
(右から)今すぐ明るく! トランシーノ薬用ホワイトニングフェイシャルマスク EX (医薬部外品)4枚 ¥1800(編集部調べ)/第一三共ヘルスケア ビタミンCを高配合。オバジC25セラム ネオ 12ml ¥10000/ロート製薬
Q 美白ドリンクの効果的な飲み方は?
A.日焼けの前後に連続飲み
「日焼け前+後の2週間が勝負! 紫外線ダメージに対する抵抗力を高め、回復も素早く。飲むタイミングは修復力が高まる夜がおすすめ」(弓気田さん)
体内での吸収が速く、美容成分を素早くチャージ。透明感を高める。ホワイトフォース ドリンク 30ml×10本 ¥3000/ファンケル
Q 鼻の下のシミも日焼けのせい?
A.肝斑の可能性あり
「鼻の下~上唇周辺は、肝斑の好発ゾーン。左右対称に現れていたらほぼ確実に肝斑でしょう。紫外線で濃くなるのでUVケアも必須」(髙瀬先生)
Q この夏、新たなシミが出現。レーザー治療はいつからOK?
A.9月後半〜の人が多い
「基本的にレーザー照射後にきちんと紫外線を遮断できれば、いつからでも可能。クリニックでは、暑さの落ち着く9月後半から美白ニーズが高まります」(髙瀬先生)
Q ボディのシミ多発ゾーンは?
A.デコルテ、手足の甲、耳たぶ、首の裏
「洋服から露出していて、日焼け止めを塗り忘れがちな部分。惰性で塗らず、確認を」(平さん)、「ちなみに体のシミもレーザーで治療できます」(髙瀬先生)
Q メラニンケアが効きません
A.表皮のエネルギー美白を
「ポーラの新しい美白有効成分は、細胞そのものにエネルギーを与える根本ケア。頬のモヤモヤシミにもポツンと目立つ1点シミにも効果が期待できます。塗り方を工夫すると、より効果的」(小田さん)
シミ部分に乳液を重ね塗り。(右)頬の広範囲のシミは、指の腹で優しくプレス。(左)1点ジミは薬指の先でピタッと押さえる。
(右から)美白有効成分のPCE-DPが表皮細胞のエネルギーを高めることで、メラニン生成を根本から防ぐ。ホワイトショット LX(医薬部外品) 150ml ¥11000、同 MX(医薬部外品) 78g ¥11000/ポーラ
冬の乾燥ジワより複雑!? シワ
Q 夏のシワを悪化させる原因は?
A.紫外線+乾燥
「紫外線は真皮層にダメージを与えるだけでなく、乾燥も引き起こします。さらに、冷房や除湿器は空気を乾燥させ、これも夏の乾燥ジワの原因に」(弓気田さん)
Q 紫外線でできるシワの特徴は?
A.防御反応で角層が厚く
「紫外線ダメージに対する防御反応で、角層が厚くなることがあります。ゴワつきやメイクのりの悪さを感じたら、マイルドな角質ケアを取り入れて」(弓気田さん)
Q 皮脂テカの季節は、乾燥ジワとは無縁?
A.夏は全員、インナードライ肌疑惑!
「肌表面はベタついてるのに、実は内部は水分不足。無自覚なインナードライ肌の人も多いので、夏はシートマスクでこまめに水分補給を」(髙瀬先生)
ゴワつく肌を柔軟に。フェイスマスク ルルルンプレシャス RED 7枚 ¥480/グライド・エンタープライズ
Q 9月に入れば紫外線のピークは去る?
A.晩夏こそ、シワを作るUVAに注意
「8月後半~9月は肌をジリジリと焦がすUVBが弱まるので油断しがち。肌深部にダメージを与えるUVAの存在を忘れないで」(摩文仁さん)
UV-AはUV-Bに比べ、年間を通して高めなのがこのグラフでわかる。日焼け止めを年中使うべきなのはこのため。資料提供/資生堂
Q シワを速攻、隠したい
A.シワ専用コンシーラーを
「メイク前の手厚い保湿が大前提ですが、シワ専用のコンシーラーも優秀。メイク直しにも使えるので、夕方のお疲れシワも瞬殺です」(摩文仁さん)
透明にフィットして、目元のシワをフラットに補正。ベネフィーク リンクルリセッター 15g ¥3500(編集部調べ)/資生堂
Q 晩夏のシワ対策にオススメのインナーケアは?
A.真皮を修復する成分
「ヒアルロン酸の生成を促す乳酸菌ドリンク」(安倍さん)、「シワ対策にもたんぱく質が必須なのでプロテインを」(平さん)
(上から)消化吸収に優れた植物性プロテイン。サンフード オーガニック スーパーシェイク(ベリー) 227g ¥4500/アリエルトレーディング 自発的に潤う肌に。ヒアルモイスト発酵液 50ml×10本 ¥4000/日清食品 お疲れサインも払拭。ザ・コラーゲン リラクル〈ドリンク〉 50ml ¥250(編集部調べ)/資生堂
Q 目尻のちりめんジワとほうれい線の大ジワ、原因は?
A.ハリの低下は共通事項
「シワの根本原因は肌のハリ低下。さらに目尻は筋肉の動きによる折りジワが、ほうれい線はたるみが深く関係」(髙瀬先生)、「今年はほうれい線のような深いシワもケアできる頼もしい製品が多数登場しています」(平さん)
シワを改善する有効成分を配合した新製品ばかりが集合。A ルシェリ リンクルリペア ローション(医薬部外品) 160ml ¥3500、B 同 エマルジョン(医薬部外品) 120ml ¥3800/コーセー(編集部調べ・10月16日発売) C アヤナス リンクル O/L コンセントレート(医薬部外品) 30ml ¥6500/ディセンシア(10月1日発売) D カネボウ リンクル リフト セラム(医薬部外品) 20ml ¥13500/カネボウインターナショナルDiv.(10月11日発売) E セラムリッサーリッズS(医薬部外品) 20g ¥30000/クレ・ド・ポー ボーテ
MAQUIA10月号
撮影/岩谷優一〈vale.〉(モデル) 天日恵美子 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/yumi〈Three PEACE〉 古本和重〈&'s management〉 スタイリスト/金山礼子 加藤万紀子 モデル/辻元 舞 取材・文/摩文仁こずえ 和田美穂 構成/山下弓子(MAQUIA)
【MAQUIA10月号☆好評発売中】