美白&UVケアシーズン真っ只中。「MAQUIA」6月号では、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんに、美白の最新テクノロジーについて聞いてみました!
もう悩まない! 迷わない!
美白&UVケアの正解100問100答
美白&UVケアシーズン真っ只中。今の透明感のある肌を一年中キープするために、知っておきたい知識を美白&UVケアのプロフェッショナルが丁寧にレクチャー。
サイエンス博士
岡部美代治さん、教えて!
美白の最新テクノロジー編
美白コスメをもっと効かせるために、知っておきたい最新テクノロジーの疑問や不明点を岡部さんに聞いてみました!
ビューティサイエンティスト
岡部美代治さん
化粧品会社研究員を経て独立。サイエンス目線で分析する化粧品科学のプロ。
Q 美白有効成分って全部でいくつ?
A 15種類です
「厚生労働省に認可されている美白有効成分は15種類。化粧品会社の研究所が長い年月をかけて申請し、効果が認められたものだけが有効成分を名乗れます」
Q 今年の美白、一番の進化ポイントは?
A 「シミ回帰型」「シミとシワ対策の統合」
「昨年くらいから肌を白くするだけでなく、明るくするという考え方が広がりました。今年もその傾向が続いています。またシミのケアとシワ(エイジング)ケアを同時にできるアイテムが増え、別のベクトルで“シミ回帰”の傾向も」
Q オーガニックでは美白はできない?
A 植物成分と“美白”の
サイエンスは両立します!
「オーガニックや植物成分を使用しているとしても、美白をうたっていたり、薬用コスメである場合はほぼサイエンスが取り入れられています。ナチュラル系だから美白ができないということはありません。自分の好み、使いたいアイテムで選ぶのがよいでしょう」
Q 美白とエイジングケアが
なぜ同時にできるの?
A どちらも肌の奥の微弱炎症が原因。
その原因をケアしているからです
「最新の研究では、シミの原因も肌老化の原因も、肌の奥の微弱炎症がかかわっていることが分かっています。炎症を抑えるという点では、シミにも肌老化にもどちらにもアプローチできるので、1本の美容液で美白もエイジングケアも叶えるアイテムが登場しているのです」
Q 最近よく聞く「ブライトニング」は
美白とどう違う?
A 美白はシミ・そばかす。
ブライトニングは肌全体の白さ明るさ
「美白はシミなど肌の黒い点を薄くしていくケア。ブライトニングは肌全体の印象、透明感や明るさを増していくケアと認識されています。女性の白肌の好みの変化も、ブライトニングが進化している理由のひとつ」
Q 美白はこれからどう進化しますか?
A ブライトニングが常識に
「肌の印象を変えていくブライトニングこそ、実はコスメの得意分野。黒いシミを化粧品で完全に消すのが難しいというのが分かってきた今、ますます美白=ブライトニングが常識になっていくでしょう」
Q シミは肌のどこにある?
美白成分は肌のどこまで届く?
A 角層の奥まで
「シミが存在しているのは主に表皮の基底層。メラニンは基底細胞や有棘層の細胞の核を守るために存在しています。ですからそこで異常発生したメラニンがシミとなって、角層から透けて見えているのです」
Q 美白コスメがさっぱりしているのはなぜ?
A 美白シーズンが夏だから
「美白コスメは春から夏にかけて使うことが多いアイテム。日本の蒸し暑いこの季節に、快適に使い続けやすいようにこっくり感を抑え、さっぱりと気持ちのいいテクスチャーになるよう開発されているコスメが多いです」
Q 美白ケアをやるべきは、
焼けてしまった夏ではないの?
A 春からケアしましょう!
「コスメでの美白ケアは予防の役割も担っています。春から美白ケアをしている肌のほうが、夏の強い紫外線への耐性もでき、焼けにくい肌になりますよ」
MAQUIA6月号
撮影/天日恵美子(モデル) 荒川雅之(物) ヘア&メイク/岡田いずみ〈KiKi inc〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 モデル/泉 里香 取材・文/松井美千代 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】
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