「MAQUIA」3月号に掲載中の『まるごとレスキュー 2月の肌トラブル』から、花粉などのアレルギー性ゆらぎ肌の真実&対策法をご紹介。
ゆらぎ悩み
2月から私たちを悩ませる「ゆらぎ肌」。正しい知識と、的確なスキンケアがゆらぎ肌解消の近道に。
3人のエキスパートが回答
皮膚科医
津田攝子先生
ニキビ悩みの駆け込みクリニックとして有名な『津田クリニック』副院長。肌悩み治療のほか、コスメ開発などでも活躍。
トータルビューティ
アドバイザー
水井真理子さん
マキアをはじめとする美容誌、ファッション誌や各メディアで美の伝道師として大活躍。美肌テクニックの宝庫。
皮膚科医
髙瀬聡子先生
『ウォブクリニック中目黒』総院長。皮膚科医として美容皮膚科からアトピー性皮膚炎、ニキビなどの治療を行う。
アレルギー&花粉対策
2月以降の恐怖、花粉などのアレルギー性ゆらぎ肌の真実とは?
Q ゆらぎ肌と敏感肌ってどう違う?
A ゆらぎ肌=一時的な症状
敏感肌=常にバリア機能が弱い
「ゆらぎ肌は、生理前、花粉の時期など一時的に肌の調子が悪くなること。敏感肌は常に肌のバリア機能が低い状態。実はどちらも医学的な定義がないんです」(津田先生)
Q アレルギー性ゆらぎの症状は?
A 炎症を起こしやすい
「アレルギー性ゆらぎ肌は、アレルゲンに反応し炎症がみられます。ちなみに、乾燥性ゆらぎ肌はバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなっています」(髙瀬先生)
Q 花粉の時期はどうしても目をこすりがち…
A 花粉対策の目薬を
「目をこするとゆらぎ肌を悪化させる可能性も。花粉予防の目薬などでかかない対策を。私は目薬を多めに差して、かゆみ・ごわつきをリセットしています」(水井さん)
花粉の飛散前からの使用で症状をやわらげる。
ロート アルガード プレテクト(要指導医薬品)7ml ¥1200/ロート製薬
Q この時期、肌をゆらがせる花粉には、
スギ以外にどんな種類が?
A ひのき、アカシア、ハンノキなど
「ハンノキは1月から、ひのきは3月から飛来し始めます。スギやひのきなど王道な花粉以外にもアレルゲンとなるものが。心配なら病院で検査してみて」(髙瀬先生)
Q 花粉、PM2.5以外のアレルゲンは?
A ペットの毛やヘアカラーも!
「排気ガス、ダニなどのハウスダスト、犬&猫などペットの毛、花や果物など、アレルゲンはたくさんあります。なかには髪のカラー剤に反応することも」(津田先生)
Q 花粉ゆらぎ、アレルギー性ゆらぎを解決するには?
A 保湿強化&アレルゲンの解明を
「乾燥によるゆらぎ肌は保湿をしっかり行う。アレルギー性の場合はアレルゲンを突き止めることが大切。その物質からガードするのが一番!」(津田先生)
松倉クリニック&メディカルスパ
☎03(5414)3600
一般的なアレルギー検査(VIEW)¥5640~。
もっと精密に調べるなら遅延性フードアレルギー検査 ¥52000。
※別途初診料¥5000。 www.matsukura-clinic.com
Q やっぱり腸内環境を整えるのが一番?
A 一番ではないけれど、腸内フローラを
整えることはイイこと
「腸内フローラが整っていると、アレルギーを起こしにくいという報告も。アレルギー性ゆらぎ肌の対策は腸内だけがすべてではありませんが、悪化予防のためにも、乳酸菌を摂り入れることはおすすめです」(髙瀬先生)
Q 鼻をかみすぎてヒリヒリします
A “塗るマスク”がおすすめ
「ヒリついたらバームで保湿を。鼻をかむ回数を減らすために、花粉付着を予防する“塗るマスク”の活用も」(水井さん)
鼻の穴や目の周りに直接塗布すると、花粉やPM2.5の付着を予防。イハダ アレルスクリーンジェル 3g ¥900/資生堂薬品
Q 黄砂やPM2.5。肌に付着させない方法は?
A 環境汚染プロテクターを!
「偏西風がちょうど日本上空を通り、黄砂などを運ぶのが春。PM2.5などに肌が反応するなら、粒子を寄せつけないコスメの活用を」(津田先生)
外出時はアレルゲンからのガードを。
(右)アユーラ fサインディフェンス モイストチャージプロテクション(医薬部外品) SPF30・PA+++ 20g ¥3000/アユーラ ラボラトリーズ
(左)SK-Ⅱ アトモスフィア エアリー ライト UV エマルジョン(日やけ止め美容乳液) 30g¥7500(編集部調べ)/SK-Ⅱ(3/ 5発売)
MAQUIA3月号
撮影/天日恵美子(モデル) 中澤真央(物・切り抜き) ヘア&メイク/レイナ スタイリスト/武田亜利紗 モデル/辻元 舞 イラスト/きくちりえ〈Softdesign〉 取材・文/松井美千代 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA3月号☆好評発売中】