これまでの常識を飛び越える衝撃の技術が続々!「MAQUIA」2月号では、エイジングケアコスメの最新NEWSに敏腕ジャーナリスト2人が斬り込みます。
化粧品業界100年の常識を
覆す最先端技術が続々!
美容ジャーナリスト
小田ユイコ×安倍佐和子緊急対談!
編集部 2017年もスキンケアの新製品が続々登場しますね!
小田 今季は化粧品業界100年の常識を打ち破ったと言える転機の年になるんじゃないかと思う。
安倍 そう思えるほど、これまでの概念を超える研究や技術が目立っているもの。
小田 もっと何とかならないの?という女性たちの飽くなき美への欲望に応えようとすると、今までのものをちょっと改善するだけのレベルではごまかせない。規制の枠組みを超えないと。
安倍 そして、そんな常識破りの、わくわくする製品が今季は突出して多くなっていると思う。
編集部 中でも、注目を集めているのがポーラのシワ改善美容液。日本の化粧品業界で初めてシワ改善で医薬部外品として厚労省に認可されたことで業界で話題騒然!
小田 それまで化粧品で真皮レベルのシワ改善は言えなかったですものね。その認可を得るために、10年前にライバルメーカー同士が一丸となってシワの評価基準を業界で統一したんですって。この美容液は世に出るまでに、開発に7年、認可を取得するのに8年、15年の歳月がかかっている。絶対に医薬部外品をシワ改善でとるんだ!というすごい意志を感じました。
安倍 他社の研究員の方たちも、スゴイ!ってほめていた。ライバル同士だけど、同じ業界を盛り上げる仲間なんだなと感じました。
小田 実感もスゴイ。ほうれい線なんて消えないものと思っていたけれど覆されましたね。一回刻まれたシワは、美容手術的なものでしか良くならないと思っていたものが化粧品で取り戻せる!
安倍 もしかしたら将来的に肌の陥没まで化粧品で改善できるのでは?と可能性も広がりますね。
編集部 ほかにも、資生堂のうるおいを生み出すD-アミノ酸の研究やゲランの肌と低酸素の研究、ファンケルの女性ホルモンに斬り込むエストロゲン受容体研究、エピステームのブルーライトをハリに変える技術、メナードの最新幹細胞研究など、これまでの常識を覆す技術が目白押しです。
安倍 こうして見てみると、今季はドメスティックブランドの研究開発力のすごさが目立ちますね。
小田 確かに。今季の新製品ではないけれど、ノーベル賞を受賞したオートファジーやiPS細胞といった技術をいち早く応用して製品化しているのも日本のメーカーですものね。
安倍 外資では、世界の長寿地域に着目したシャネルの美容液など、最先端とはあえて真逆の世界観を科学を用いてコスメにしているところが面白い。
小田 ランコムのジェニフィックも、発酵の力のすごさを改めて証明してみせている。
安倍 いずれにしろ、使っていれば確実に結果が返ってくる名品揃い。だからこそ、ちゃんとケアしなければと身が引き締まります!
今後はどうなる? スキンケア予想
「製品の技術背景を聞くと、肌ってそんなすごいことを自然とやっていたんだ!と改めてその賢さに驚かされます。そうした肌の賢い機能をさらに引き出してくれることを期待します」(小田)
「自分たちの肌がもともと持っている可能性をさらに引き出すことはできると思う。美しくなるのをあきらめてしまう必要性はないと、化粧品がさらに教えてくれるでしょう」(安倍)
厚生労働省が認可
「化粧品による真皮レベルのシワの改善を国がちゃんと認めてくれた、今後の化粧品業界が変わる転機となる製品!」(小田)。開発に15年かけた渾身のシワ改善美容液。ほうれい線や眉間など深いシワの改善も予防も可能に。リンクルショット メディカルセラム( 医薬部外品) 20g¥15000/ポーラ(1月1日発売)
好中球エラスターゼ阻害剤がシワを治す
写真は有効成分を12週間使用した結果。太いシワが軽減できているのがわかる。なんと、7割の人が深めのシワが改善したという結果に。また1件もトラブルが起きることなく、高い安全性も確認された。シワを狙い打ちする独自の密着&注入する処方技術も開発。
7割の人にシワ改善!
なぜ、深いシワが出現するのか。今回ポーラはそのメカニズムを解明。シワ部分には、表情による折れ曲がりなどをキズと勘違いして、コラーゲンやエラスチンを分解してしまう酵素「好中球エラスターゼ」が過剰になっている事実を突き止めた。そのシワの原因となる好中球エラスターゼをブロックする成分として5400種類もの素材から探し出したのが史上初、厚生労働省認可のシワ改善有効成分ニールワン!
MAQUIA2月号
撮影/五十嵐 真(物) 長谷川 梓(人物) ヘア&メイク/榛沢麻衣(小田さん) 薄葉英里〈Rossetto〉(安倍さん) 取材・文/山崎敦子 構成/鵜飼香子(MAQUIA)