後世に名を残しそうな画期的アイテムが勢揃いした下半期。「MAQUIA」1月号から、エキスパート3名が最先端スキンケアのハイライトを総まとめをお届けします。

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美容界の3大エキスパート
オダ・アベ・チトセが着目

スキンケア見どころ&使いどころ

2016年下半期
エイジングケアがまた進化した!

毎年、これ以上の進化はない、と思えるほど革新的なアイテムが登場するスキンケア界だが、2016年下半期は想像をはるかに超える、めざましい進化で3人も大興奮!

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(左から)

美容エディター 松本千登世さん
女性誌各誌で美にまつわるエッセイを執筆。コスメ評論にとどまらず、女性の美しい生き方を啓蒙。

ビューティエディター 安倍佐和子さん
女性誌、WEBで美容記事を執筆しながらSNSで情報発信。長年に渡り美容業界のトレンドを牽引。

美容ジャーナリスト 小田ユイコさん
MAQUIAエディターを経て美容ジャーナリストに。創刊以来、マキアのベストコスメを見守り続ける。


注目!

iPS、オートファジー……
下半期はノーベル賞級の
テクノロジーが目白押し!

オダ 今年のノーベル医学・生理学賞に大隅良典さんが輝いたことで「オートファジー」が世間で話題になったけれど、美容界ではすでにオートファジー、つまり肌が自らリサイクルする力に着目しているコスメって多いですよね。

アベ ポーラの“B.A セラム レブアップ”をはじめ、富士フイルムの“アスタリフト モイストローション”とかね。

チトセ コスメデコルテの“iP.Shot”も、もとはといえば2012年のノーベル医学・生理学賞を受賞したiPS細胞作成の研究成果から端を発したリンクルケアでしょう? エイジングケアコスメって、最先端医療や科学にも引けをとらない進化なんですよね。

アベ 資生堂インターナショナルの“資生堂 BOP L ダイナミック セラム”の技術にも驚いた! 肌がたるむのって、汗を分泌する汗腺が年齢とともに委縮し、真皮内が空洞化していたからだったなんて。

オダ この技術、今年リスボンで開催された国際学会で、最優秀発表賞を受賞しているんですよね。どうりで、汗が出にくくなった頬からたるんでくるわけだ、と納得。

チトセ 特に今年は、日本のアンチエイジング技術の躍進が際立った年でしたね。これまで日本のメーカーが開発に時間と労力を傾け積み重ねてきた研究が実を結んだ感じ。

アベ 本当! 実は国産ブランドの研究員たちって、学会などでよく会っていて顔見知り。お互いにリスペクトしあっている存在だそう。

オダ よきライバル関係として切磋琢磨していることが、日本のコスメ技術を世界トップクラスに押し上げたのでしょうね。

チトセ もはや日本では、確固たる技術の裏づけや、ずば抜けた完成度の高さがなければエイジングケアコスメはヒットしない。

アベ 総じて、スキンケアコスメの平均点がレベル高いからね。一見さりげないように見えても、花王の“ソフィーナ ボーテ 高保湿化粧水”なんて、カラダ全体で美肌を生み出す科学が応用されていたり。

オダ 時間美容に着目した“KANEBO”のシリーズも、カネボウ化粧品が80年の歴史で育んだ、コスメトロジーの英知が詰まっている。

チトセ クリームとか、いいですよね。使ってみるとわかるわ。


注目!

もはやスキンケアコスメで
解決できない悩みはない

アベ 今後は、ますます各メーカーが得意とする分野が発展しそうな予感! 資生堂やSK-Ⅱは「たるみ」の分野で、ポーラやコスメデコルテは「シワ」の分野に期待します。

オダ ポーラはとうとうシワ改善の成分で、厚生労働省の承認を取得して一大ニュースに。コスメ業界の歴史を塗り替える快挙です。来年発売される製品に大いに期待できます。

チトセ 年齢を重ねてもキレイでいたい女性の願望を叶えてくれますね。

アベ これだけコスメの効果効能がレベルアップしてくると、お手入れした人とそうでない人の差が歴然。

オダ どんどん差が広がってくることは間違いないでしょうね。でも裏を返せば、優れたコスメを選び取りさえすれば、持って生まれた肌質まで変えられる!

チトセ いい時代ですよね。この下半期を見ていると、今のマキア世代は幸せだなと思う。思い通りの肌の未来を描けるのですから。Image title


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(右から)美に目覚める朝クリーム。カネボウ フレッシュ デイ クリーム SPF15・PA+++ 40ml ¥6000/カネボウインターナショナルDiv. 肌の生まれ変わりを促す月下香培養エッセンス配合。ソフィーナ ボーテ 高保湿化粧水 全2種 140ml 各¥2700(編集部調べ)/花王ソフィーナ 汗腺の委縮による真皮の空洞化にアプローチ。資生堂 BOP L ダイナミック セラム 30g ¥12000/資生堂インターナショナル iPS細胞を用いた皮膚科学研究の成果。iP.Shot 20g ¥10000/コスメデコルテ


MAQUIA1月号

撮影/長谷川 梓(座談会・物) ヘア&メイク/榛沢麻衣(座談会) 取材・文/小田ユイコ 構成/若菜遊子(MAQUIA)



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