なぜ、夏の終わりに“老け肌印象”が増すのか。「MAQUIA」10月号では、そんな疑問について弓気田さんが徹底解説。温活ケアのポイントもご紹介します。
教えて、弓気田さん!
マキアビューティズ石上智恵子が聞きました
なぜ、夏の終わりに"老け肌印象”が増すの?
教えてくれたのは…
(右)美容コーディネーター
弓気田みずほさん
本誌では創刊のころからおなじみ。この夏から「化粧品の選び方」などのオンライン講座を開催しているそう。
聞いたのは
(左)マキアビューティズ
石上智恵子
Tゾーンはベタつき、目もとは乾燥する典型的な混合肌。目下の肌悩みは「ほうれい線」と「黄ぐすみ」。
「肌冷えギャップ」が肌の不調の原因だった!?
石上(以下、石) はぁ……(ため息)。
弓気田さん(以下、弓) 石上さん、どうしたの?
石 あ、弓気田さん! 実は最近、肌がすごく疲れている感じがしてるんです。くすみも気になるし。
弓 それって「夏の終わりあるある」よね。夏の強い紫外線やエアコンの冷房による乾燥で、肌が急に老けたように感じるの。
石 そう! まさにそれです!
弓 それは“肌冷え”が関係しているのかも……。
石 実は私、冷え性なんです。夏、汗をかいていても手足がとても冷たいことがよくあって。でも、“肌冷え”って初めて聞きます。
弓 確かに、冷えが健康に悪影響を及ぼすことはよく知られているけれど、体と同時に顔も冷えているというデータがあるんです。これが、肌冷え。さらに寒さが進行すると、体温と顔の温度の差が最大で14℃にもなることがあって、思っている以上に肌が冷えている状態に。これが、「肌冷えギャップ」という現象なんです。
石 確かに、冷えているのは良くないとぼんやり思ってたけど、肌にも影響があるなんてショック!
弓 加齢により毛細血管が減少したり、機能が低下してしまうと肌が冷えてしまう。そして、肌が薄くなって乾燥する。この2つが同時進行で起こると、さらに肌のエイジングが加速することになるんですって。
石 そうなんですね! たかが冷え、と思ってちゃいけないんだ……。
健康な肌と加齢した肌の違い
健康な肌は血管状態が良いため、十分な温度・栄養が行き渡っている。一方加齢した肌は、血流が停滞し肌が薄くなってうるおいを抱え込めず乾燥状態に。(イメージ図)
冷えは「エイジングのファーストサイン」
弓 実は以前は私も、冬になると靴下をはかないと眠れないほどの冷え性だったの。でも5年ほど前に「肌の不調と冷えって関係あるのかも?」と気づいたのね。くまやくすみ、肌のパサつきは冷えが原因なのかもと思い、改善に努め始めたら、その不調から抜け出せたの。
石 具体的にはどんなことを?
弓 「基礎体温を上げる」「体を温める」「巡りを高める」。この3つを意識しました。例えば冷たい飲み物やサラダを食べすぎない、湯船に毎日浸かるなどの生活習慣の改善。そして基礎代謝を上げるためにパーソナルトレーニングを週に1回必ず行うなどしています。
石 肌は体の一部だから、直結しているんですね。弓気田さんのぴかぴかなお肌はそこからきているんだ!
弓 冷えているってことは血流が巡っていなくて栄養が運ばれていないってことですからね。
石 エイジングケアの一環として、冷えを解消することはとても大切なんですね。
弓 冷えをエイジングのファーストサインとして捉えて、意識を変えてみることから始めてみましょう!
冬だけじゃない!肌は夏も冷えている
冬は深部で血流が集まるため、肌表面が冷えがち。一方、夏は、暑さを放出しようとして表面の血流が活性化する一方、深部が冷えている状態に! つまり、肌は通年冷えている!
マキア読者にお勧めの温活ケアのポイント5
1 毎日湯船に浸かって巡りを高めよう
2 適度な運動で基礎代謝をアップさせて
3 お手入れはハンドプレスで肌を温めて
4 冷たい食べ物・飲み物は避ける
5 手を温めてからスキンケアをしよう
MAQUIA10月号
撮影/山下みどり ヘア&メイク/Sai 構成・文/増本紀子〈alto〉 企画/芹澤美希(MAQUIA)
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