「紫外線さえブロックすれば、美肌をずっとキープできる」。そんな常識を覆し、新たに今注目されているのが「光老化」。その原因と、そこに挑む最新コスメを「MAQUIA」5月号から緊急レポート!

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日常的に使われている
「光」も肌ダメージに⁉

 太陽光には、紫外線のほかにも色を感じさせる可視光線や、大量の赤外線が含まれています。「光老化」についての研究が進む中、そんな「紫外線以外」にも、肌にダメージを及ぼす要因が潜んでいたことが判明! 可視光線の一部であり、日常に不可欠な人工光に含まれるブルーライトも、肌のエイジングを加速させることが明らかに。味方だと思ってきた「光」までも肌の大敵だと分かった今、たとえ室内にいても油断は禁物。UVさえブロックすれば、美肌でいられる。そんな常識はもう過去のもの。「光害」との闘いは、新時代を迎えようとしているのです。

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地上に届く太陽光のうち、紫外線は約6%。ブルーライトの波長は約400~500nmで、近赤外線は約750~3000nm。波長が短いほどエネルギーが強く、長いほど肌の奥深くまで届く。


【お話を伺ったのは…】

ポーラ 五味貴優さん

研究所 肌科学研究部 B.Aリサーチセンター 主任研究員

資生堂 佐々木政子さん

ベネフィーク 商品開発担当

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肌の温度を上昇させる

「暖房器具などにも使われる赤外線。太陽光を熱いと感じるのは赤外線によるもので、それを浴びすぎると肌温度が過度に上がることも。肌内部ではシワの原因となる酵素が増加したり、コラーゲンの分解が進み、産生が低下するといわれています。つまり太陽光による肌温の上昇は、シミやシワ、たるみを加速させる要因のひとつとも考えられています」(佐々木さん)


真皮の太いコラーゲンを切断!!

「太陽光に含まれる赤外線の中でも、波長の短い近赤外線の量は、UV-Aの約4.8倍。肌の真皮に入り込む量は16倍も多く、3倍以上奥深くまで届きます。だから真皮の奥にある、太いコラーゲン線維までも切断。エラスチンを破壊して、線維芽細胞のはたらきも低下させます。肌のハリや弾力を支えるものを、深層から破壊してしまうのが、近赤外線なんです」(五味さん)


活性酸素も増える!?

「近赤外線によるダメージが、近年までよくわからなかったのは、変化が現れるのが遅いから。UVとは違い、近赤外線の場合は日が経ってからダメージが進行する。最近ではその影響として、活性酸素や炎症性因子の増加も発表されています」(五味さん)

 

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ポーラ

 B.A プロテクター

SPF50・PA++++ 45g ¥11000

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近赤外線カット力を高め、
真皮水分不足を解消

近赤外線の肌への影響に、いち早く着目していたポーラ。今回は真皮の保水力に関わるバーシカンの産生力が、近赤外線によっても低下することを新発見。そのカット効果を約20%アップ。保湿力や成分を効かせるための浸透力、感触の良さも進化した、日中の肌の「エイジング止め」クリーム。

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バーシカンの保水力を守る

UVや近赤外線により肌表面の水分が失われると、真皮も水分不足に。そこでその2つをカットし、真皮の保水力を高める糖タンパク質・バーシカンを守るとともに、新成分が産生を促す。


ベネフィーク

 ディープブロックエッセンス(UV&IR) 

SPF50・PA++++ 50ml ¥3500(編集部調べ)

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赤外線をブロックして
肌温の上昇を防ぐ

肌温が高すぎると、肌内部では循環が滞って老廃物を排出できなくなったり、酸素を取り入れられなくなることも。そこでUVに加え、肌温を上げる赤外線=IRにも着目し、トータルに肌をケア。さらに血管やリンパ管を補強し、肌の機能を活性化。みずみずしく肌になじみ、日中の潤いを守る。/資生堂


ココがスゴイ!

幅広く赤外線領域をカバー

赤外線にまで配慮した、独自の新成分を配合。紫外線A波、B波、透過型紫外線に加え、肌温を上げる強力な赤外線まで、太陽光ダメージを幅広くブロック。日中の乾燥からも肌を守る。


MAQUIA5月号

撮影/久々江 満 取材・文/巽 香 構成/火箱奈央(MAQUIA)


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MAQUIA書影

MAQUIA2024年11月21日発売号

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