公開日：2025.11.19

【肌の赤みQ&A】原因は？おすすめのスキンケアは？医師が解説！

実は肌タイプを問わず、多くの人が悩んでいる肌トラブル「赤み」。頬や鼻周りなどに多く出現する原因とは？正しいケアや隠す方法は？今回は、赤みケアの基本をQ＆A形式でまるっと解説します！

透明感を邪魔するこの「赤み」私はどのタイプ？

悩んでいる人、増えてます！肌の赤み対策スキンケアQ&A

教えてくれるのは...

Q1. 赤みに悩んでいる人が増えているって本当？

A1. 皮膚科医の間でも「赤み」悩みはトピックに

「皮膚科医が集まる学会でも“赤み”が議題に上がることが増えました。アトピー性皮膚炎など従来の皮膚疾患だけでなく、美容医療の広がりによるトラブルもあるようで、赤みに悩む患者さんが増え、医師の間でも赤みケアの重要性が議論されているほどです」（髙瀬先生、以下同）

Q2. 赤みのある部分では何が起こっている？原因は？

A2.
【炎症の赤み】乾燥、外的刺激、皮脂などが肌を刺激しサイトカインが分泌され炎症が起こっている

【毛細血管の赤み】肌が薄いため、毛細血管のうち機能していないゴースト血管が透けて見えてしまっている

「炎症は異物や刺激から肌を守ろうとして戦っている状態。赤みは主にこの炎症が起こっている場所で発生します。毛細血管の透け見えによる赤みは、皮膚の薄さなど肌の特性が関係しますが、過度なピーリングケアなどで後天的に発生する場合も」

Q3. 肌タイプが違うのに、赤みが多くの人の肌悩みになるのはどうして？

A3. 赤みの原因「炎症」は、肌タイプによってトリガーとなるものが違うから

「赤みの主な原因は『炎症』。ただ炎症を引き起こす原因は、乾燥だったり外的刺激だったり、皮脂だったりと多種多様。肌タイプによって、この炎症を引き起こす原因がバラバラなので、違う肌質でも赤みが発生します」

Q4. 生まれつきの赤みってあるの？

A4. 毛細血管系の赤みは先天的なことが多々

「毛細血管が透けて見えるタイプは、もともとの肌質や肌状態が関わるので、先天的なことが多いですが、その他の炎症系赤みは後天的な原因で引き起こされることがほとんど。先天的と思われがちな雪国の人の頬の赤さも、実は寒さによる乾燥で発生しています」

Q5. 赤みはスキンケアで対策できますか？

A5. 「スキンケアで対策可能」なものと「治療が必要」なものに分かれます

「『赤み』は発生原因がさまざま。乾燥や皮脂などが要因の場合はスキンケアで対策できることもありますが、酒（しゅ）さ、ニキビダニ由来の赤みなどは医師による診断が必要。原因に合わせたお手入れや対策が必要な症状なのです」

Q6. クリニックで治療が必要な「酒さ」「ニキビダニ」ってどんな状態？

A6.
【酒さ】赤みが続き、症状によってレベル判定される疾患。ブツブツができたりと症状が複雑化する場合も

【ニキビダニ】
皮脂腺のある部分に発生。原因として判別しにくいが、目の周り以外が赤くなっているケースが多い

「『酒さ』は投薬治療が必要な皮膚疾患です。赤ら顔は酒さの一歩手前と考えられます。『ニキビダニ』は皮膚に常在しているものですが、過剰な皮脂などが原因となり赤みを過剰に誘発。こちらも投薬治療で対応できる症状です」

Q7. スキンケアで対策できる赤みの原因は？

A7.日々のスキンケアで対処＆予防できる赤みは4タイプ

「日々のスキンケアで対処＆予防できる赤みは、以下の4タイプ。慢性的な肌の赤みは継続的なケアが必須なので、下表の発生しやすい季節＆発生部位を参考に、長期的な視野でお手入れを始めましょう」

原因 1：乾燥による敏感状態での炎症

【季節】秋冬に起こりやすい
【部位】顔全体に出現

もともとの敏感状態、洗顔のしすぎによる乾燥、季節による乾燥、花粉などのアレルゲンにより赤みが出るタイプ。肌のセラミド不足も一因に。

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原因 2: 過剰な皮脂による炎症

【季節】春夏に起こりやすい
【部位】Tゾーン、下唇まわり

皮脂分泌量が多いだけでなく、チョコや油っぽい食事が好きな場合も後天的な皮脂過多に。過剰な皮脂が常在菌のエサとなり、炎症を誘因。

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原因3：摩擦による炎症

【季節】1年中
【部位】頬、鼻まわりなど

肌を擦るなどの摩擦刺激、毛穴などを気にして肌を触りすぎる、美容施術のやりすぎなどで過度に刺激を受けることで起こりやすい。

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原因 4：肌が薄くて、毛細血管が透けて見える

【季節】1年中
【部位】頬に出やすい

毛細血管の中でも機能していないゴースト血管が肌表面近くにとどまり、透けて見えている状態。肌が薄いタイプに発生しやすい赤み。

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公開日：2025.11.19