人間が生命を維持するために不可欠な酸素は、美肌にも大いに関わりが。そこで、体に酸素を取り込むための習慣をレクチャーします。

正しく知れば、最強の味方に!
酸素と美容のいい関係

医学博士
日置正人先生
肌を酸素で満たす炭酸パックのパイオニア、「ドクターメディオン」の生みの親。著書に『ミトコンドリア不老術』(幻冬舎)など。
体に酸素を取り込む6つの習慣
1 腹式呼吸
お腹を使って大量の酸素を取り込む
息を吸った時に胸が膨らむのが胸式呼吸で、お腹が膨らむのが腹式呼吸。「そもそも胸部分は肋骨に囲まれているので膨らみづらい構造です。腹式呼吸をすることで横隔膜が下がって肺が上下に広がるため、たくさんの酸素を取り込むことができます。腹式呼吸は副交感神経を優位にする作用もあるので、ストレスフルな人こそ意識的に腹式呼吸を」(日置先生)
2 正しい姿勢
肺を圧迫しないよう背筋を伸ばす
「猫背や巻き肩になって背中が曲がると、肺やお腹が圧迫されます。すると肺が上下に広がりにくくなるので腹式呼吸がしにくくなり、結果的に呼吸が浅くなってしまうのです。日頃から正しい姿勢を心がけたり、ポーズを維持しながら呼吸を行うヨガもおすすめです」(日置先生)
3 リラックス
末端まで酸素を届けるために
仕事の合間に休憩を
「仕事に集中したり、ストレスなどで交感神経が優位な状態が続いている体は、いわば戦闘モード。呼吸が浅くなり、末端の血管が収縮して血流も滞るので、全身が酸素不足になりがち。休憩を設けて深呼吸をしたり、リラックスする習慣をつけましょう」(日置先生)
4 ふくらはぎストレッチ
筋肉の収縮&弛緩運動で
“第二の心臓”を鍛える
「ミトコンドリアの増殖や活性化には、有酸素運動が有効。理想的な有酸素運動を行っている心臓をお手本にした運動がこちらです。疲れない範囲内で、なるべく長時間継続するのがポイント」(日置先生)

足首を上下にパタパタと曲げ伸ばしするだけ。第二の心臓と呼ばれるふくらはぎの筋肉が収縮&弛緩し、血流も促される。数分〜できるだけ長く続けると効果的。
5 インナーケア
ミトコンドリアを活性化する
ビタミンサプリや栄養素を!
「ミトコンドリアのためには、以下の3つの成分が必要。エネルギーの産生回路を活発にするビタミンB1、活性酸素を除去するビタミンCやアスタキサンチンなどの抗酸化成分、カテキンやイチョウ葉エキスなどの酸素の運搬ルートの血流を強化する成分です」(日置先生)
6 横向き寝
酸素不足に陥る
睡眠時無呼吸症候群に注意
「睡眠中の酸素不足のいちばんの原因は、睡眠時無呼吸症候群。自覚はなくても実はこの症状に陥っている人は多いようです。仰向けで寝ると舌が後ろ側に落ち込んで気道が狭まってしまう場合があるので、気道確保のためには横向き寝がベター。また、満腹のまま寝ると肺が圧迫されて呼吸がしにくくなるので、食後すぐの就寝は避けて」(日置先生)

MAQUIA 4月号
イラスト/オオノマサフミ 取材・文/摩文仁こずえ 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
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公開日:

























































































