今、注目&話題の施術を、目鼻アンチエイジングの専門医である室 孝明先生と、美容医療カウンセラーの真山綾美さんがピックアップ。効果やダウンタイムを比較します。

今知りたいトレンド&知るべき心構えとは?
美容医療の最前線
2025年注目すべき
美容医療トレンド5

肌治療から手術まで! 細かな診察に定評のある腕利きドクター
形成外科専門医と美容外科専門医のダブルライセンスを持つ目鼻アンチエイジングの専門医。顔立ちのコンプレックスを解消し、かつ自然に仕上げてくれる。

自ら受けた施術は100回以上。リアルな体験がカウンセリングに生きる
LIANクリニックマネージャーとして、美容医療カウンセラーの育成に注力。公式YouTubeチャンネルでは、おすすめ美容施術やコスメの情報を発信する。
トレンド1
凹凸や色ムラを改善する
最新・高周波治療
ポテンツァ
「既に人気のマシンですが、効果実感が高い割にダウンタイムが短いので、まだまだ需要が増えそう。マイクロニードルで皮膚に小さな穴をあけて“創傷治癒”を促し、コラーゲン産生を促進。同時に高周波を照射することで、肌の引き締めも行います」(真山さん)

世界約60カ国に美容医療マシンを提供するメーカーが開発。マイクロニードルと高周波以外にも、肌状態に応じて薬剤を注入できる。
どんな効果がある?
真皮のコラーゲン生成を促すことで、リフトアップや凹凸改善効果をもたらす。注入する薬剤によっては肌トーンの改善も狙える。
どんな悩みにおすすめ?
ニキビ跡のクレーター、たるみ毛穴、開き毛穴、フェイスラインのゆるみやほうれい線。赤みや肝斑、色素沈着にも効果的。
費用やダウンタイムは?
価格は全顔だと1回5万〜9万円ほどのクリニックが多数。ダウンタイムは赤みや腫れ、痛みなどが数日続く。

資料提供/LIANクリニック 表参道院
ポテンツァ×ヒアルロン酸注入各1回の症例。左のBeforeに比べて右のAfterは肌の凹凸が減り、顎のラインが引き締まっている。
トレンド2
フェイスラインを引き締める
小顔施術
ボルニューマ
「日本における高周波人気を牽引するマシン。今、導入するクリニックがすごく増えています。効果が高いけれど痛いといわれるサーマクールと同等の熱を与えることができるのに、痛みが少ないと評判」(真山さん)

サーマクールと同じ6.7MHzの高出力高周波マシン。チップを冷たくすると同時に肌に振動を与えることで、痛みを和らげる。
どんな効果がある?
真皮層から脂肪層に熱を与えることでコラーゲンの生成を促し、ハリを出す。チップを工夫することで、痛みを軽減している。
どんな悩みにおすすめ?
たるみを解消したいけれど頬のふっくら感はキープしたい人に。目のまわりのたるみ、ほうれい線、マリオネットラインの改善も。
費用やダウンタイムは?
費用は全顔1回で10万円から15万円くらい。赤みや腫れ感が出るケースがあるものの、数日で治まる。メイクは治療後すぐ可能。
トレンド3
韓国の大人気マシンが上陸。
リフトアップなら
ザーフ
「昨年末くらいから日本にも入ってきた、韓国の高周波マシン。ポテンツァやボルニューマより奥、脂肪層まで熱を届けることで、脂肪を減らせるマシンです。若くてたるんでいないけど小顔にしたい、という人に人気が出そう」(真山さん)

6.7MHzと2MHzの周波をミックスすることで、より深い組織まで熱を入れることが可能に。冷却ガスで、痛みを緩和する。
どんな効果がある?
真皮層の下部から脂肪層の浅い部分全体に高周波で熱を与えることで、皮膚から脂肪にかけてを引き締める。
どんな悩みにおすすめ?
口元や頬のぽにょっとしたたるみ、ほうれい線、フェイスラインのゆるみ。小顔になりたい人にもおすすめ。
費用やダウンタイムは?
費用は全顔なら1回10万円から15万円くらい。ダウンタイムはほぼなし。赤みや腫れ、熱っぽさが出ることも。
トレンド4
マシンとW施術で効果増
肌育注射
カスタマイズでなりたい肌に
「肌育注射は、いろんな薬剤を使って肌の土台を上げるもの。ここ1〜2年で成長した施術ですが、今後さらに浸透しそう」(室先生)、「高周波マシンなどと組み合わせればより効果的。おすすめはジャルプロのように、歴史が長く安全性の高いもの」(真山さん)

ジャルプロは、ヒアルロン酸やアミノ酸、ペプチドなどから成る製剤。真皮の線維芽細胞に働きかけて、小ジワやしぼみ感を改善する。
どんな効果がある?
使う薬剤によって異なる。ジャルプロなら真皮のコラーゲンやエラスチンを生成。リジュランなら皮膚の再生促進による若返りなど。
どんな悩みにおすすめ?
小ジワ、たるみ、ほうれい線、くすみ、キメの乱れ、ニキビ跡、毛穴目立ち、乾燥など。使う薬剤によって異なる。
費用やダウンタイムは?
費用は薬剤によって異なり、3万円から7万円くらい。赤みや腫れ、内出血、小さな出血などが数日から数週間起こりうる。
トレンド5
自分の肌細胞をバンキング。
真皮線維芽細胞移植術
はますます人気に!
「肌の再生医療は、今後間違いなく伸びてくる施術。私のクリニックでも自身の真皮線維芽細胞を培養し、真皮に移植して肌を若返らせる施術を取り入れています。効果が2〜3年続き、細胞を保管しておけば、いつでも若い細胞を移植できる画期的手法です」(室先生)

耳の裏から真皮線維芽細胞を注射器採取し、特別なマシンの中で1カ月以上かけて培養。肌の衰えが気になる部分に注入する。
どんな効果がある?
顔の肌に比べて衰える速度の遅い耳の裏の肌細胞を培養、移植することで、衰えた真皮の若返りを図る。
どんな悩みにおすすめ?
シワ、たるみ、クマ、くすみ、ほうれい線、マリオネットラインなどあらゆるエイジングの悩みに効果を発揮する。
費用やダウンタイムは?
室先生のクリニックでは診察から細胞の培養までで約15万円、移植1ccで13万円ほど。細胞保管は年間約13万円。ダウンタイムはほぼなし。
MAQUIA 3月号
イラスト/タイマタカシ 取材・文/風間裕美子 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
※価格は変更する場合があります。
公開日:























































































