クマにたるみ、シワっぽさなど、大人になると頻出する目元の悩み。スキンケアで克服するのは時間がかかるけれど、メイクでなら手軽かつ簡単にカモフラージュできます。誰でも実践できる“若見え”カモフラテクニックを、ヘア&メイクアップアーティストのAYAさんに教えていただきました。
人の印象を左右するパーツNo.1とも言われる目まわりを明るくキレイに彩って、気になるポイントをケアして。爽やか美人になれるはず!
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- 40代からのアイメイク“あるある”お悩み
- 40代からのアイメイクで意識するポイントは?
- 【目の下のシワやたるみ】のカモフラメイク
- 【アイシャドウのノリが悪い】のカモフラメイク
- 【寂しくなったまつ毛】のカモフラメイク
- 【まばらな眉毛】のカモフラメイク
40代からのアイメイク“あるある”お悩み
1 目の下のシワやたるみが目立つ
2 アイシャドウのノリが悪い
3 まつ毛が寂しい感じ
4 眉毛がまばらでコシがない
若い頃に比べてアイゾーンがどう変化したか分析すると、まず気がつくのは肌の変化。シワやたるみのほか、細かい凹凸ができていて、目まわりがなんとなく暗い印象になっている人も多いのでは? さらに悲しいのが、目ヂカラの衰え。目の輪郭を縁取るまつ毛や、眼差しに力強さを与える眉がところどころ薄くなったりして、目の存在感が薄れがち。
でも安心して。そんなお悩みぜ~んぶ、メイクで解消できちゃいます!
40代からのアイメイクで意識するポイントは?
「今回は大人が気になる目元の悩みをカモフラージュしつつ、しかも化粧もちがよくなるメイクテクニックを取り入れてみました。肌のアラを隠そうとしたり薄れてきた目ヂカラを強くしたりしようとすると、どうしても色々やりすぎてしまい、メイクが崩れやすくなりがち。ナチュラルに若々しいメイクをつくるには、きちんと丁寧に描くところとシンプルに仕上げるところのメリハリをつけることが大切です」
【目の下のシワやたるみ】のカモフラメイク
「シワやたるみのカバーにコンシーラーを使う人が多いけれど、コンシーラーはうっかりすると固まって崩れやすくなるし、色選びに失敗すると逆に目立ってしまうなど、何かと扱いが難しいもの。それより化粧下地やファンデーションの選び方を工夫すれば、それだけで加齢による乾燥や凹凸をカバーできて、すっきりした目元印象を実現できます」(AYAさん、以下同)
STEP 1
目の下の凹凸をスムーズにならす
目元のカモフラは、ベースメイクからスタート。40代からの年齢肌には、保湿+凹凸を埋める効果のある下地をチョイス。たるみやキメの乱れが気になる部分にのせたら指でならし、色ムラの原因になる不要な影を隠します。
STEP 2
クッションファンデでうるおいアップ
ファンデーションは、ほどよいカバー力があって美容液成分がふんだんに入っているクッションタイプがおすすめ。目の下は、逆三角形のゾーンを特に丁寧にカバー。矢印のようにスポンジを小刻みに動かしながら、矢印のようにスタンプを押すようにポンポンとなじませる。下まぶたのキワは、スポンジの何もついていない面で目頭から目尻へとなぞり、ファンデを極力薄く仕上げ、目元の立体感を際立たせる。
STEP 3
フェイスパウダーで崩れを防ぐ
ベースメイクの仕上げには、フェイスパウダーを使う。肌が乾きやすいからとお粉を避けると、ミゾにメイクが溜まったり、アイラインやマスカラがにじんで崩れる原因に。二重幅や目の下、小鼻などヨレやすい部分には、薄くパウダーをのせて。二つに折ったパフで、目まわりはパフを滑らせるように、小鼻はトントンと優しく置けばOK。
【目の下のシワやたるみ】におすすめの下地
骨格や血色感を引き立て、毛穴などの凹凸はカバー。サラリとした使用感ながら、なめらかなツヤ肌に仕上がる。スキンケア成分70%配合で、しっとり感が長もち。インウイ フィックスプライマー SPF50+・PA+++ 30g ¥5500/資生堂
【目の下のシワやたるみ】におすすめのスポンジ
リキッドやパウダー、クリームタイプのファンデーションなど様々なテクスチャーのアイテムに使えるスポンジ。水で濡らして使えばメイクのラスティング力がアップ。乾いたまま使っても、ムラなく均一に仕上がる2WAY仕様。3Dスポンジ WET & DRY ¥418/ロージーローザ
【目の下のシワやたるみ】におすすめのクッションファンデーション
乾燥や紫外線の影響で一時的にゆらいだ肌を、竹抽出物やグルタチオンで保湿。マイクロ粒子が毛穴や小ジワをカバーし、セミマットな肌をキープする。クリアデイリークッション SPF50+・PA+++ 全2色 各¥2970/By ttt.
【目の下のシワやたるみ】におすすめのフェイスパウダー
世界中で35年間も愛され続けるフェイスパウダーが、さらなる進化。緻密に設計された4色の超微粒子パウダーが光を反射し、澄んだ透明感をもたらす。01は、赤みや黄み、茶ぐすみのカバーに。プリズム・リーブル 01 ¥8250/パルファム ジバンシイ
【アイシャドウのノリが悪い】のカモフラメイク
「上まぶたが乾燥してアイシャドウがすぐ落ちる、ヨレるというお悩みには、アイシャドウベースか、肌と同じトーンのクリームアイシャドウを使うのがおすすめ。シワをならしつつ、アイシャドウの密着感を高めることができます。特にクリームタイプのアイシャドウならカバー兼カラーリングができるので、手数がシンプルになる分ラスティング力が高まります。いろんなアイテムを重ねれば重ねるほど、メイクは崩れやすくなると心得て」
STEP 1
肌トーンのクリームアイシャドウを仕込む
肌の色に近いクリームアイシャドウを、アイホール全体にのせる。くすみを払拭しながら肌をスムーズに整え、なおかつしっとりテクスチャーで上に重ねるアイシャドウのフィット感がよくなる大切なステップ。
STEP 2
好きな色のアイシャドウを重ねる
メインで見せたいアイシャドウを二重幅に重ねる。下に仕込んだクリームと同じテクスチャーにすると、なじみと化粧もちがさらにアップ。カラーはブラウンがおすすめ。くすみカバー効果が高まり、自然な陰影を演出できる。
【アイシャドウのノリが悪い】におすすめのアイシャドウ
(左)肌への密着感と光を帯びた美しいマット感を両立。赤みのあるブラウンで、温もりのある眼差しに。アイグロウジェム スキンシャドウ 23M ¥2970/コスメデコルテ
(右)クリームとパウダーのいいとこ取りをしたしっとりテクスチャーが肌に薄くのびて、透けるように発色。光沢を帯びたマットな質感で、肌になじむオレンジベージュ。アイシャドウのベースにもおすすめ。アイグロウジェム スキンシャドウ 29M ¥2970/コスメデコルテ
【寂しくなったまつ毛】のカモフラメイク
「まつ毛は年齢とともに本数が少なくなり、1本1本もコシがなくなってしまいます。目が小さくなった、疲れた眼差しに見える、というお悩みの原因はそこにあるのかも。アイライナーやマスカラで目の存在感を強調すればカモフラできますが、大人はとにかく繊細に、丁寧にが合い言葉。くっきりしたアイラインや大雑把にマスカラを塗ったまつ毛は不自然な印象になり、“若見え”ではなく“若づくり”になってしまいます」
STEP 1
アイライナーで目の輪郭を強調
アイライナーで、上まつ毛の間にラインを描く。下からまつ毛の間にブラシを入れると描きやすい。アイテムは、にじみにくいリキッドタイプがGOOD。短くコシのあるブラシだと、ブレずに描きやすい。色は、なじみやすい柔らかな黒かダークブラウンを。
STEP 2
マスカラベース&マスカラでまつ毛復活
まつ毛にマスカラベースをなじませる。根元からブラシあるいはコームを入れて毛先へと抜き、ベースが乾いたらマスカラを重ねる前にマスカラコームでとかして、ダマを防ぐ。
マスカラは、ブラシが細く繊細に液がつくアイテムをセレクト。まつ毛の根元にブラシを入れたら、左右に少しずつ動かしてまつ毛をしごきつつ、毛先へと梳かしあげます。仕上げに、マスカラコームで余分なマスカラ液をオフ。
下まつ毛にマスカラを塗るときは、まずブラシを横にしてまつ毛の根元に当てることで、細くて短い毛にも存在感をもたせる。それからブラシを縦にして、先端で根元から毛先へと動かし、マスカラ液をなじませて。下まつ毛にマスカラを塗るかどうかは、仕上げたいイメージに合わせて。
【寂しくなったまつ毛】におすすめのアイライナー
まつ毛のキワに影をつくることで、輪郭を際立たせるように計算されたカラーを採用。瞳と肌にグラデーションをつくり、自然になじむ。インウイ アイライナーリキッド 01 ¥4400/資生堂
【寂しくなったまつ毛】におすすめのマスカラ&マスカラベース
(左)まつ毛をとかしながら上向きにできるコームタイプ。透明ブラック液なのでまつ毛が白くならず、ナチュラルな仕上がり。汗や皮脂に強いウォータープルーフ処方。アイエディション(マスカラベース) ¥1320/エテュセ
(右)まつ毛1本ずつをカールさせて、くっきり上向きに。ストレートの極細ブラシが、目頭や目尻の細かい毛もキャッチする。ウォータープルーフ処方。カールアメイジング マスカラ BK10 ¥4400/エレガンス コスメティックス
【まばらな眉毛】のカモフラメイク
「まばらになってしまった眉は目元の印象を弱くするので、毛を増やしておきたいところ。パウダーで形のベースを描き、リキッドで足りない毛を1本ずつ描くと自然な仕上がりになります。仕上げに眉マスカラでムラをなくしておけば、より美眉に。ペンシルだけ、パウダーだけ、と単一のアイテムで仕上げると違和感が出たり崩れやすくなることも。複数のアイテムを使いこなすことで完成度が上がります」
STEP 1
パウダー&リキッドでベースをつくる
アイブロウパウダーで理想の眉の形を描いたら、リキッドで足りない部分に描き足す。眉頭は筆を立てて毛を1本ずつ細かく描く。眉尻は、筆を横にして面を埋めるように描いて。
STEP 2
眉マスカラでムラを整える
眉マスカラで、全体の色と濃さを整える。最初にブラシを入れた部分が一番濃くなるので、眉中から眉頭、眉尻への順番が自然に仕上がるコツ。ブラシの先端を使い、眉中から眉頭まで毛を逆立てながら色をつけた後、眉尻に向かって毛流れに沿って整えていく。肌に液がついてしまったら、綿棒でオフ。
【まばらな眉毛】におすすめのアイブロウ
柔らかなパウダーとくっきり描けるリキッドが1本に。ふんわり優しい雰囲気の眉をつくれる。ウォータープルーフ&タッチプルーフ処方。ファシオ リキッド&パウダー アイブロウ 03 ¥1210(編集部調べ)/コーセー
【まばらな眉毛】におすすめのアイブロウマスカラ
しっかりカラーリングできるのに、まるで自眉のようにさり気ない仕上がり。ブラシがコンパクトで、肌に液がつきにくい。暖色系メイクにマッチするモーヴ。カラーリング アイブロウ 03 ¥3520/SUQQU
「目まわりのクマやくすみなどの色ムラが目立たず、しかも必死に隠したような厚塗り感はゼロ。力の抜けたナチュラルメイクなのに、生き生きとフレッシュな表情に仕上がっています。アイラインやマスカラのフレーム効果で、瞳がくっきり。形はしっかり、色はほんのりピンクに染まった眉も、今ドキなルックのポイントに」
撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉 ヘア&メイク/AYA〈TRIVAL〉 スタイリスト/金山礼子 モデル/中西麻里衣(マキアビューティズ) 取材・文/風間裕美子 構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE)
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