大人ならではのお悩みを解消し、今っぽさを取り入れた涙袋の作り方を4パターン、あか抜けバランスの天才・犬木 愛さんにご指南いただきます♡ コスメ選びのポイントもお見逃しなく。
- 大人の涙袋メイクのポイントは「色と質感を見極めて盛りすぎないこと」
- 【涙袋の仕込みテク】ベースメイクの時点でクマをカバー
- 【涙袋メイクのやり方1】繊細ラメでふっくらツヤめく立体感
- 【涙袋メイクの作り方2】ナチュラル仕立ての血色影ライン
- 【涙袋メイクの作り方3】フォギーマットな質感で“生まれつき”風に
- 【涙袋メイクの作り方4】下まつ毛ラメで涙袋の存在感アップ!
季節ごとのトレンドを取り入れ、世代問わず愛される抜け感メイクを生み出す人気アーティスト。女優やタレントからの指名が絶えず、雑誌表紙のメイクを手がけることも多数。
大人の涙袋メイクのポイントは「色と質感を見極めて盛りすぎないこと」
涙袋メイクといえば、明るい色のコンシーラーとブラウンの影で涙袋の形をしっかりとらえ、大粒のラメやグリッターでぷっくり感を演出。「涙袋をつくる基本として広く知られているテクニックは、涙袋がない人や30代以降の大人が取り入れると、メイク全体で見たときに目元だけ不自然に浮いてしまいます」と語る犬木さん。「若いころに比べて顔の印象が穏やかになる大人世代は、どこかのパーツをつくり込みすぎると“若づくり感”が出てしまう。大人の顔立ちにナチュラルマッチさせるには、使うコスメの色と質感を肌なじみの良いものに&涙袋をさりげない存在感に仕上げることが大切です」。
基本の涙袋テクを踏まえながら、今っぽさや上品さをプラスしてアップデートした、大人の涙袋メイクを4つご紹介!
【BEFORE】
【涙袋の仕込みテク】ベースメイクの時点でクマをカバー
明るめのカラーと影ラインで涙袋に立体感をもたせるテクは、大人の涙袋メイクにも必要不可欠。目の下にクマがあると明るいカラーが白浮きしたり、どんよりくすんで見えたりするため、ベースメイクの時点でしっかりカバーしておきたい!
▼涙袋の仕込みメイクにおすすめのアイテムはこれ!
「クマを自然に隠すなら、やや赤み〜オレンジみのあるカラーを。ブラシを使って薄く少量のせるのがおすすめ」(犬木さん、以下同)
A なめらかなオイルとシルキーパウダーを組み合わせ、シームレスな仕上がりに。肌くすみをやわらかくトーンアップさせるピンキッシュベージュ。スナイデル セット アップ コンシーラー 02 ¥3410/スナイデル ビューティ B 皮膚の薄いまぶたにもやさしく使える、天然由来成分100%配合のコンシーラー。肌トーンやお悩みスポットに合わせてカラーブレンドを。SS by WHOMEE ソソ カラーコンシーラー ¥3520/Nuzzle
クマのアウトラインを縁取ってなじませる
クマの一番外側のライン上にコンシーラーをのせ、指先でトントンと細かくタッピングしながら扇状になじませる。涙袋メイクをする範囲を想定し、目の下ギリギリまでは塗り広げないように注意。
【涙袋メイクのやり方1】繊細ラメでふっくらツヤめく立体感
ワンピース¥47300/メゾン イエナ(テラ) ピアス¥13200/ロードス(TOMOMI.S JEWELRY) ネックレス¥34100/フォーティーン ショールーム(アナプノエ) 右手薬指のリング¥2970/アンティローザ(muku)
アイシャドウパレットに入っているハイライトカラーを使った、王道の涙袋メイク。大粒ラメやグリッターではメリハリがつきすぎるため、立体感をつくるなら肌のツヤと錯覚させるほどの繊細なラメを下まぶたの中央にだけのせるのが正解! ほんのりピンク系のウォームトーンなら、明るい発色ながらも白浮き見えをセーブできる。
▼ふっくらツヤめく涙袋メイクにおすすめのアイテムはこれ!
「ラメの粒は極力小さいほうがマッチング度高め。アイシャドウのパウダー自体にラメが溶け込んでいるような、ツヤっぽいきらめきをセレクト。涙袋に使う影色はミックスして色合いを調整できるよう、ブラウン系が2色セットされていると尚良し!」
A 南仏の爽やかな朝を思わせる夏限定のパステルトーン。右上のピンクは素肌を透かすように発色。ディオールショウ サンク クルール 933 ¥10010/パルファン・クリスチャン・ディオール(5/3限定発売) B 美容家の石井美保さんが色や質感にこだわってセレクトした“捨て色なし”の6色パレット。ソフトなくすみニュアンスが大人にぴったり。スナイデル アイデザイナー EX11 ¥6380/スナイデル ビューティ(5/3限定発売) C 目元のカーブを際立たせる光彩効果で、自然な造形美を引き出す職人パレット。パール配合のウォームピンクがくすみをリセットしつつまぶたの丸みを演出。インウイ アイズ 06 ¥6600/資生堂
HOW TO MAKE
1.Aのaをブラシに取り、下まぶたの中央にのみふわっとオン。全体にのせると涙袋の主張が強くなりすぎるため、目頭と目尻側は避けて。
2.細ブラシにAのb+cを取り、手の甲に軽くトントンと粉を落とす。1の下に涙袋の影を細く入れ、指先でサッとなぞってなじませる。影色ラインは発色が濃いとクマっぽく見えるため、最後になじませるプロセスは以降のメイクでも忘れずにおこなって!
【涙袋メイクの作り方2】ナチュラル仕立ての血色影ライン
シャツ¥3520/アンティローザ(VANNIE U) タンクトップ¥12100/ボウルズ(ハイク) ピアス¥14300、右手薬指のリング¥9900/フォーティーン ショールーム(オンブル ビジュー) ブレスレット¥24200/ロードス(Bellis)
立体感の要となる涙袋の影ライン。影=ブラウン系のイメージがあるけれど、目元がくすみやすい人にとっては陰影が際立ちすぎる場合が。そこで採用したいのは、ヘルシーな血色感を装えるピンクの影ライン! より肌なじみのいい影っぽさを演出でき、やや太めに入れてチーク効果を狙うのがコツ♡
▼ナチュラル仕立ての涙袋メイクにおすすめのアイテムはこれ!
「影ラインは“淡く、ほんのり、気配程度に”が鉄則。そのためリキッドでもペンシルでもなく、パウダーを使うのが◎。ピンク系を多めに配したパレットでハッピーオーラをまといましょう」
A 美プロにも愛用者の多い名品パレット。日本の花見をモチーフにした多彩なカラーはどの組み合わせでもベストマッチ。ニューデップスアイシャドウパレット 10 ¥4620/hince B 新色が発売されるたびに大人を夢中にさせる4色パレット。クリアに色づく春らしいピンクベースが血色影ラインにぴったり。ルナソル アイカラーレーション 24 ¥6820/カネボウ化粧品 C 2つの質感でクリッと立体的な目元へ導くモーヴピンク系のアイシャドウ。影ラインには右下の大粒グリッター以外を使用して。ケイト ポッピングシルエットシャドウ MV-1 ¥1540(編集部調べ)/カネボウ化粧品
HOW TO MAKE
1.アイメイクの一体感をアップさせるため、上まぶたにもピンクの血色カラーを。まずはAのa+bを指先に取り、アイホール全体に広げる。
2.下まぶたの中央にのみAのdをちょこんとのせ、Aのb+cを細ブラシに取って涙袋の下部分に血色影ラインを入れる。頬に入れたチークとのバランスを見ながらラインの太さを調整して。
【涙袋メイクの作り方3】フォギーマットな質感で“生まれつき”風に
ブラウス¥24200/メゾン イエナ(MARIA DE LA ORDEN) 左手中指のリング¥52800/ロードス(PLAFU)
目指したいのは“生まれつき”ある風の涙袋。ふんわり軽いフォギーマットな質感なら、ラメでつくる立体感よりもっと素肌フレンドな仕上がりに! 粘膜カラー×ハイライトカラー×影ラインの3層構造で、下まぶたエリアをこっそり拡張。肌に溶け込むような淡いレイヤードが上品さを引き出し、オフィスシーンにもぴったり。
▼“生まれつき”風の涙袋メイクにおすすめのアイテムはこれ!
「マットと聞くと重たい仕上がりのイメージがあるかもしれませんが、近年のマットシャドウは透けるような肌なじみを発揮するものばかり。とくに韓国や中国ブランドは色と質感のバランスが絶妙ですし、それ以外でも淡い配色なら重ね方次第で発色を調整しやすいはず。粘膜カラーはどのスキントーンとも相性の良いコーラルピンクがおすすめ」
A ジェンダーフリーな美しさを引き出すしっとり軽いテクスチャーが魅力的。ピーチトーンで柔らかいムードに。フォーエバー6 アイパレット #04 ¥2970/Laka B 使いやすいカラーだけを集めたモーヴパレット。ミュートマットな質感が自然な血色感を演出。フジコ 足しパレ 02 ¥2090/かならぼ C 保湿オイル成分を配合し、まぶたに寄り添うサラッとした質感を実現。デイリー使いしやすいピーチウーロン配色。ZEESEA 夢幻燦爛 動物シリーズ 四色アイシャドウ #02 ¥1980/Zeesea-Official Qoo10店
HOW TO MAKE
1.まずは下まぶたのキワに粘膜カラーを。Aのaのコーラルを細ブラシに取り、目頭以外の範囲に塗り広げる。上まぶたにはAのa+bをミックスしたカラーを塗って。
2.粘膜カラーの下側にAのbのライトカラーを。写真のとおり中央部分にだけのせて、涙袋の膨らみに。仕上げにcで影ラインを引いて立体感をプラス。
【涙袋メイクの作り方4】下まつ毛ラメで涙袋の存在感アップ!
カットソー¥7700/アンティローザ(J1U by LA BELLE ETUDE) イヤリング¥3850(mimi33)、右手人差し指と左手中指のリング(5本セット)¥1870(アネモネ)/サンポークリエイト 左手人差し指のリング¥15400/ロードス(TOMOMI.S JEWELRY)
不自然に見えるのは避けたいけど、大粒ラメの華やかさをプラスしたい! そんなときは下まつ毛に宝石のような輝きを宿し、キラキラの粒で涙袋まわりの存在感をアップ♡ 光の反射で立体的に見えるから、下まぶたにのせるよりもさりげなく主張でき、オケージョンメイクにも活躍。
▼大粒ラメが華やかな涙袋メイクにおすすめのアイテムはこれ!
「大粒のラメやグリッターって可愛いから、目元を盛りたいときはやっぱり使いたくなります(笑)。涙袋の中央にピンポイントでのせるのも良いけれど、大人っぽく落とし込むなら下まつ毛にちょんちょんづけがベストバランス! マスカラが手に入らなければリキッド筆のグリッターで代用してもOK」
A 貝殻のきらめきを閉じ込めたようなパールマスカラ。色とりどりのシルバーにレッドやグリーンのパールをミックスした多彩な輝き。アディクション ザ スパークル マスカラ “アウト オブ ユア シェル” 101 ¥3850/アディクション ビューティ(限定品) B 濡れたようにうるうるの輝きをもたらすシルバーラメマスカラ。2タイプのコームでまつ毛にしっかり絡みつく。フーミー ラメマスカラ シルバー ¥1650/Nuzzle C ピンポイント使いに便利な極小ブラシで光の粒を逃さずオン。ZEESEA ダイヤモンドシリーズ カラーマスカラ 銀色ダイヤ ¥1794/Zeesea-Official Qoo10店
HOW TO MAKE
好みのアイシャドウとマスカラでメイクした後、下まつ毛の1本1本に粒をのせるようにラメマスカラを塗る。ブラシを縦にして液体とラメをちょんちょんのせるのがコツ!
撮影/押尾健太郎(モデル) 橋口恵佑(物)
ヘア&メイク/犬木 愛〈AGEE〉
スタイリスト/小林優奈
モデル/熊井友理奈
取材・文/井上ハナエ 企画・構成/横山由佳〈MAQUIA〉
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最終更新日: