日本でも大注目のメイクアップアーティスト、ウォン・ジョンヨさん直伝! ナチュラルに盛れる大人っぽさ重視のアイドルメイクテクを公開。
TWICEのメイクを手がけるウォン・ジョンヨさんに学ぶ
大人がマネしたい!
\究極の/好印象アイドルメイク
TWICEのモモ、チェヨン、サナ、ナヨンの専属メイクのほか、ソヒョン(少女時代)、LE SSERAFIMなど韓国トップアイドルや女優を担当。涙袋メイクの第一人者としても知られる。
より一層魅力を輝かせるメイクをしていきたい
「私のメイクセオリーは、その人の可愛いところを最大限引き出すようにすること。可愛いといっても色々な方向性があると思うので、まずはぱっと見たときの雰囲気や顔立ちを見極めることが重要です。長所をより伸ばしたいので、メイク前もメイク中もいつもその人のお顔をじっと見つめて、頭の中であれこれ分析しています。『メイクしないほうが良かった』と言われるのが私にとって一番悲しいことなので、『粘膜は必ず埋める』『つけまつ毛をつける』、といった固定観念は一度すべてなくしたうえで、その人の顔に必要なこと、求められていることを着実にやっていこうと決めています」
Q メイクアップに生きていると思う経験は?
A 以前、“韓国画”という美術をやっていたこと
「人間の顔は紙じゃないので、今のメイクの技術はメイクアップアーティストとして活動する中で培われたものですが、顔全体の特徴や形を把握する感覚は、昔“韓国画”という美術(水墨画に近い絵画)をやっていたので、それが生きています。だから私のブラシは他のメイクさんに比べて細いと思う。顔立ちや肌を見極めながら、ちょこちょこメイクしていくタイプです」(ウォン・ジョンヨさん、以下同)
Q プロデュースするコスメ、『ウォンジョンヨ』にかける想いは?
A ずっと夢だったので、今すごく嬉しい。まだまだ走っている途中です
「メイクアップアーティストの方はみんなそうだと思うけど、私もいつかは自分のコスメを出してみたいという夢があったんです。たまたまご縁があってだいぶ早い段階で実現できたかな。通常数年かかるところを、1年弱というものすごく短い準備期間で進めたので不安もあったんですが、ローンチ後、皆さんの反応を見て報われたし、ありがたかったです」
Q メイクするときパーソナルカラー(PC)は意識している?
A 時と場合、メイクする人にもよります
「韓国のメイクさんにもPCをしっかり意識する方もいます。メイクをする相手がイエベブルベとはっきり分けられることもあれば、どちらでもいけることもあると思っているので、PC通りの色が分析してみて似合う確信があればそれに従うし、そうでない場合はあれこれ色を楽しむことも。肌のトーンだけで髪色もメイクも決めつけることは少し強引かなと思うので、バランスをとって色の利かせ方を変えてみて。例えば日本人をメイクしていて感じるのは、血管が透けて見えるなど韓国人より肌が薄めの方が多いということ。ブルベだからといってクール系カラーを塗ると、より青みやグレーを引っ張ってしまうので、そういう方は温かい色みを使うのがおすすめです」
Q 今の韓国のアイドルメイクの特徴は?
A 肌はツヤ肌、アイメイクはニュートラルなベージュ系
「以前はふわっとさらっとしたマット肌が主流でしたが、今は断然ツヤ肌ブーム! アイドルは照明が強く当たるのでかなり明るめの肌に仕上げることが多かったのですが、最近はコントロールカラーなどを使い分けてよりナチュラルに見せることにこだわるようになりました。アイメイクはわかりやすい色をぽんと利かせるのではなく、質感や色が微妙に違うベージュを使って、立体感や陰影が際立つナチュラルなアイメイクをすることが多いです」
Q 日本のメイクはどう思う?
A オレンジ系のメイクやヘアカラーが人気
「オレンジや赤みのメイクが多いのと、グリッターやキラキラを使う方が多いなと感じます。たまには青みピンク系のコスメなどを使ってみると新しい可愛さに出合えるんじゃないかと思います」
Q アイドルのメイクをするとき心がけていることは?
A その時に求められる人物像ごとにメイクでしっかり差をつけること
「TWICEではモモ、チェヨン、サナ、ナヨンの4人を担当しています。アイドルはその時々で着る服の色、雰囲気、髪色も違うし、歌番組かバラエティかによっても求められるものが違うので、シーンに合わせてしっかり差がつくよう意識しています。以前は可愛らしくするのが大前提でしたが、メンバーも大人になってきたので今はヌーディな色を使うことも多いです」
洒落感と親近感を軽やかに両立
これがTHE 大人のアイドルメイク
MAQUIA6月号
撮影/ISAC〈SIGNO〉(モデル) 久々江 満(物) ヘア/Yuki Oshiro〈SIGNO〉 メイク/ウォン・ジョンヨ スタイリスト/平田雅子 モデル/鈴木ゆうか(non-no専属) tamae、MAYUKA(マキアインフルエンサー) 取材・文/通山奈津子 構成/萩原有紀(MAQUIA)
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