「MAQUIA」8月号では、品格美人メイクの名手として人気のヘア&メイクアップアーティスト、岡野瑞恵さんを取材。彼女が考えるメイク理論から、岡野メイクの秘密に迫ります。

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何気ないのに、どこか違う。
確実に変わる。

岡野瑞恵メイクは
こうしてできている

ナチュラルなのに品があり、その人が持つ潜在的な美しさを最大限に引き出す岡野メイク。その秘密はどこにあるの? 岡野さんが考えるメイク理論やテクニックを探ってみました。目指せ!今っぽ品格美人。

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ヘア&メイクアップアーティスト
岡野瑞恵さん

大手化粧品メーカーでのヘア&メイクを経て、フリーとして活動。奥行きと立体感あるナチュラルメイクが人気で、女優やタレントからの指名が多く、雑誌や広告、TVなど多方面で活躍中。インスタで人気の猫マッシュ(@mash1126a)の飼い主でもある。


品を宿したメイクこそ、
万人受けする美人顔

「小学生の頃からアイドルの衣装とメイクのバランスを研究したり、オシャレなページをスクラップしたり、自分の顔でメイクを試したり……どうしたらその人がキレイに見えるかを考えるのが大好きでした」と語る岡野さん。
「メーカーでメイクしていた頃には、“きっちり・かっちり”メイクが苦手で。フランス人アーティストのツヤや抜け感を落とし込めないかな……など、色々な人のメイクを研究する日々でした」

 またその一方で、「知的さに欠けて見えるのが嫌い。女性は知性とかノーブルさがとても大切だと思う」という考えも。そうして辿り着いたのが、奇をてらわず、コスメをとことんなじませて自然な奥行きと立体感を与えた「ワントーンメイク」。「撮影現場ではウケがいいけど、街ではできない浮世離れしたメイクではなく、 皆が真似できるようなリアルな美人メイクを提案し続けたいんです」

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「すぐしたいと思える、
品あるナチュラルメイク
を作りたい」
by Tamae Okano

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だから自然、だから上品。

岡野メイクの
ポリシー
とは?

どの女優さん、モデルさんにも、“品の良さ”“知性”を感じさせるようなメイク、がポリシー。


コスメを重ねることで
奥行きと立体感が生まれます

同じ質感を重ねても粉っぽさが増すだけ。単色よりも複数使いで、しかも練りコスメは指塗り、パウダーはブラシ使いなど、ツールを使い分けると、より自然な奥行きと立体感が手に入ります。


肌の上にない色は使いたくない。
顔から浮くものは好きになれない

あたかも“メイクしてます! 塗ってます!”感は好きではないし、肌から浮くような寒色系も極力選ばない。肌や唇になじむ色を使って上品さと色気を兼ね備えること=こなれ感だと思うんです。


実は「ベースメイク」フェチ。
チークまでワンセットで捉えて

自分の骨格や肌質を見極めて、素肌以上のナチュラルな肌を作ること。FDの後もツヤや影を仕込んで骨格を彫り起こし、さらにチークで血色、コントゥアで陰影を加える。そこまでがベースメイク。


「練りもの」は、
肌と自分が使いたいコスメの、
つなぎみたいなもの

練りコスメをメイクに足すだけで、パウダーが定着して、求めている色もきちんと発色できる。使わないと食材にテリがでなかったり、調味料とからみにくかったりと、料理で例えるなら油のような役割(笑)。岡野メイクにはなくてはならない存在です。


「技巧的な顔」は安っぽく見える。
だからなじませ、あくまでも自然に

各パーツが主張しているメイクは、本来の美しさが消えて品がなく感じてしまうことも。肌から浮かないなじみ系コスメをさらに溶け込ませて、その人らしさを底上げさせることを意識しています。


MAQUIA8月号

撮影/菊地泰久〈vale.〉(モデル) 久々江 満(物) ヘア&メイク/岡野瑞恵〈storm〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 モデル/小嶋陽菜(マキアモデル) 取材・文/佐藤 梓 構成/木下理恵(MAQUIA)


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