「MAQUIA」3月号では、人気ヘア&メイク・岡野瑞恵さんが小顔を作り出すためのメソッドを大公開。テクなしで小顔を作れる神コスメも必見!
女優ご指名アーティストの
神ワザ小顔テクニック
小顔を意識したメイクが
美人ヘの近道だと判明!
生まれ持った骨格を受け入れながらも、少しでも小さく、細く、彫り深になりたいと切に思うのが女心。ここ数年、海外で人気の“コントゥアリング”の後押しもあり、さらに過熱している小顔ブーム。これまでの小顔メイクとは何か変わりましたか?
千吉良さん(以下・千)ひと昔前の小顔メイクでは、いかにも「影を作ります!」 といった暗く濃い色のシェーディングアイテムがほとんどで、テクニックのない人がやると“やってます感”がバレバレで、高度な技術が必要でした。でもここ最近では、肌なじみがよく、濃淡や明暗のバリエも豊富で、シェーディングを感じさせない優秀なアイテムがいっぱい。
岡野さん(以下・岡)今ではベースメイクの延長線上にあり、とても身近な存在になったと思います。雑誌はもちろん、テレビや広告、ショーなど、どんな現場でも小顔テクは必ず取り入れています。私の場合、肌はしなやかさとシャープさ、目元や口元には丸みと立体感など、相反する掛け合わせで作る小顔が最近の気分です。
KUBOKIさん(以下・K)小顔メイクは女っぽい丸みも顔の余白とみなして削ぎ落とすため、どうしても骨格感が目立つ男性的な表情になりがちに。だけど肌と同系色の濃淡コスメを投入すれば、女性らしさを損なわずに、自然と骨格が引き締まり、パーツにもメリハリ感が生まれます。
千 今回はシェーディングを使わずに、ツヤ系アイテムで立体感を足すだけ! そうすることで何も塗っていない顔の側面は影となり、自然と存在感が消えて輪郭が小さく。そこに鮮烈な赤リップで視線を集めれば、小顔メイクとはバレずに、リップを主役としたトレンドメイクに早変わり(笑)。このテクニックは女優さんやタレントさんからのウケも抜群。
岡 小顔メイクは顔の輪郭や骨格に光や影で印象操作をすることはもちろん、ポイントメイクもかなり重要。パーツを大きく見せて顔の余白を埋める、その逆で存在を消して一体化させるなど、小顔メイクといってもセオリーはいろいろ。
K 結局、肌がきれいな人は美人に見えるのと同じように、骨格も整っている人のほうが美しく見えると思うんです。“美肌は一日にしてならず”ですが、“小顔はやったもん勝ち!” すぐに結果が出るのだから、やらない手はない! 自分の努力次第で憧れの小顔は手に入るんです。
千 これからはリップを塗るような感覚で、小顔メイクも当たり前になれば、今よりももっと自分の顔に自信がつき、メイクもきっと楽しくなるはず。
可愛いけどなんかぼんやり…
顔全体にまんべんなくツヤがあり、上品と清潔感を兼ね備えた雰囲気。だけど……、どことなくのっぺりとしていてメリハリ感がない。
柔らか色で奏でる
アンニュイ小顔
「小顔メイクには凛とした直線的な部分も大切だけど、実は女性らしい曲線をどう生かすかが重要に。どのパーツも土台に影を仕込み、その上から立体ヴェールでコーティングした光と影の2層構造のテクを採用。その相反する作用が反応し、自然な仕上がりなのに、見違えるほどの立体小顔に。ポイントメイクは肌温を感じる膨張色でパーツを大きくカモフラ。」
岡野瑞恵
ノーブルな中にもナチュラルさやリラックス感を融合させた大人可愛いメイクの第一人者。ウィットにとんだ巧みな話術と確かなメイクテクで、女優やモデルからのリピート指名率が高い。
これぞ岡野流
3種の神器
「テクなしで小顔を作れる神コスメは、光と影がセットになったパレットや肌と同化するなじみカラーのリップがマスト。THREEのロー&ハイライトは、微細なパール入りで、塗るとたちまち素肌力が上がり、自然な陰影も。コスメデコルテのアイシャドウは、上品ながらも目元をきちんと締めてくれるカラーバランス。Diorのベージュリップは唇の存在感をセーブしながらも、美しい仕上がりに」
骨格はシャープに、
膨張色でパーツ拡大が
小顔メイクの真髄
―By Tamae Okano
MAQUIA3月号
撮影/ 菊地泰久〈vale.〉(モデル) 久々江 満(物) ヘア&メイク/岡野瑞恵〈storm〉 スタイリスト/後藤仁子 モデル/泉 里香 取材・文/佐藤 梓 構成/芹澤美希(MAQUIA)
【MAQUIA3月号☆好評発売中】