「MAQUIA」6月号では、人気ヘア&メイクアップアーティストの千吉良恵子さんがヘルシーモーブ&ブラックシャドウで倉科カナさんの新たな一面をクローズアップ。タフな生命力やノーブルなたおやかさを引き出してみました。

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PROFILE
くらしな かな
●1987年12月23日生まれ、熊本県出身。『3月のライオン』(2017年2部作連続ロードショー)の前編に続き、後編が上映中。

倉科カナ×ヘルシーモーブ&ブラックシャドウ

男性はもちろん、女性も瞬殺されてしまうほどの最強の笑顔を持つ倉科さん。その甘さに相反するちょっと強めのスパイシー&クールなシャドウで、彼女から垣間見えるタフな生命力やノーブルなたおやかさを引き出してみました。さらにUゾーンのコントゥアリングで骨格に立体感を与えてメリハリある表情に。
by Keiko Chigira


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Make-up point

1Bをブラシでアイホールに、チップで下まぶた全体にのせる。黒目の上にAを丸くON。Cを目尻側1/3部分に軽く入れて外側にシャープさを加え、アイライナー代わりにDを長めに引く。下まぶたの目頭側にCを。

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1  スモーキーな10色パレット。組み合わせは無限大。クチュール バリエーション N 4 ¥11500/イヴ・サンローラン・ボーテ(6月9日限定発売)


How to make-up

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CHEEK 2の2色のチークをブレンドし頬骨とUゾーンにひとはけして骨格を引き締める。
LIP 3
を直塗りでカジュアルに。
NAIL 親指と中指、小指に4を、人差し指と薬指に5を交互に塗る。

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2 テラコッタ~ピンクの万能カラー。ミネラルシマリングデュオ モーブルビー&テラコッタ ¥4000/エトヴォス(5月25日発売) 3 肌になじむシアーベージュ。ピュアカラー エンヴィ リップスティック 54 ¥4000/エスティローダー(5月19日発売) 4 クリアなグレー。ネイルポリッシュ 11(CL)、5 マットなネイビー。同 31(M) 各¥1500/RMK Division(4月28日発売)


繊細な女の本質を追求する、
表現者としての骨太感

主役も脇役も、清らかさも艶っぽさも、共感も嫉妬もと、変幻自在。実際会うと誰もが驚かされる華奢さや、触れるだけで癒されるふわりとキュートな笑顔からは俄かに想像しがたいけれど、じつは「ひとつひとつの現場で『結果』を出さないと『次』はない」と自らに言い聞かせ、努力を重ねてきたという骨太な人。デビューから10年、今年30歳という節目を迎える倉科さんは、さまざまな女を演じ分けてきた今、自身を「まっさらな状態」と表現する。「個性の強い役は、比較的創りやすいと思うんです。だから、次に挑戦したいのは、切なさと繊細な女の本質を追求する、表現者としての骨太感か痛みとか、女性ならではの気持ちを表現すること。そういう役柄を繊細に演じてみたいですね」。女のスペックを超えた先にある、女の本質を表現したい。やっぱりどこまでも骨太なのである。クールなのにヘルシー、ワイルドなのに愛らしい。ハンサムなのにたおやか。このメイクはまさに、次なるステージを迎え、まっさらになった倉科さんそのものなのだろう。「野性味を感じました。メイクから女像が全身に染み渡っていった感じ。メイクの力って面白いですね」。引き出したいという欲を引き出す、そうしてつねに新しい顔ができあがっていく。それが倉科カナという人。
by Chitose Matsumoto


MAQUIA6月号

撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/千吉良恵子〈cheek one〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 エッセイ/松本千登世 取材・文/佐藤 梓 構成/木下理恵(MAQUIA)


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